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【7月CCCレポート】 満月晩柑ワークショップ!

RE:STORE 7月

7月23日(土)はサーキュラー・シトラス・クラブ(以下CCC)の第二回目でした🍊
リピート参加の方、初めての方、なんと東京からタイミング合わせて来てくださった方も!

「あれ、もう良い香りがする!」

最初に到着した方の第一声。
それもそのはず、今回は晩柑まるっと準備しましたよ!

7月の満月に収穫した晩柑

オレンジの色味が濃い晩柑!西田さんより頂いた写真。

熊本県熊本市と玉東町で果物の生産をされている、にしだ果樹園さん。
年間で30種類以上の果実や、それを加工したジュースなども販売されています。

にしだ果樹園さんの特徴は、月の満ち欠けに合わせて草刈りや選定、収穫を行うバイオダイナミクス農法と、自然栽培を融合させた独自の月読み農法を行っていること。

バイオダイナミクス農法とは、ルドルフ・シュタイナーによって提唱され、ドイツやスイスで普及している農法で、日本で実践されている方は珍しいものです。
有機栽培という方法だけにとどまらず、その個々を生命体(organic)として扱うため、ウミガメが満月の日に産卵するように、天体と生き物の自然な作用を尊重しています。

粒そろい、というコントロールされたものではなく、
十人十色の人間のように、自然でごろごろと個性のある実が愛らしいです。

にしだ農園さんから届いた、7月満月期収穫の晩柑。箱を開ける前から良い香り。

植物は香りでコミュニケーションをとっている!?

ワークショップの前の蒸留のお話

「植物にとって香りとはなんでしょうか?」という質問に
「コミュニケーションを取るためでしょうか?」と答えてくれたタツヤさん。

私が想定していた答えではなかったのですが、もしかしたら・・・!?

たとえば森では、根っこの周りに共生している菌たちのネットワークが地中で広く張り巡らされていて、樹木間でコミュニケーションを取っているのです。栄養・生きることに関わる情報のやり取りをし、助け合いながら大きな生命体として生きています。
(詳しく知りたい方はぜひ調べてみてください!)

エッセンシャルオイルが抽出される過程には、今回実践する水蒸気蒸留法以外にも、圧搾法や溶剤抽出法などがあるというお話もしました。

じつは柑橘の皮からのオイル抽出には圧搾法が使われることが多く(メリットもデメリットもあります)特殊な機械でしぼりだします。
ただ昔は手作業で絞っていたそうなので、今度みんなでやってみたいですね!!

どうやって剥きますか?

参加二回目のマユミさんへ、
「普段どうやって剥いているか教えていただけますか?」
とレクチャーをお願いしました。さすがの手捌きです。

皮がふわふわで分厚い晩柑を、みんなで剥きます。
キヨシさんも参加2回目。ちょっとコツのいるミキサーもお手の物!

レストアでの活動は、決まった「先生」も「答え」も用意されていなくて、時に教え教えられ、サーキュラーに学び合う関係性を大切にしています。

「透き通った味がする!」

ぷりぷりの身

鹿児島のメンバー、普段晩柑はあまり食べたことがない!という方が多かったです。
お話を聞いていると、柑橘の産地では「親戚・知り合いにもらう」ことがかなり多いために、地元の柑橘以外を買う機会が少ないのかも?と想像しました。

調べてみると、晩柑が「河内晩柑」という名称でよく呼ばれる理由は、
熊本の河内町で、文旦から偶発的に自然交配でできた種だからだそうです。
現在の栽培地域は愛媛と熊本がほとんど。

「苦味がすくなく、酸味があってさっぱり!」
春から夏にかけて凝縮した味から、さっぱりとした味へと変化していくそうで、晩柑という名前の通り、夏まで楽しめる柑橘なんですね。

晩柑のリサーチ

鮮やかなイエロー

先日の晩柑はグレープフルーツのような薄い黄色でしたが、今回の晩柑はオレンジに近い黄色!蒸留を進めていくと、下の方にもその鮮やかな色が現れてきました。

自然が持つ色って美しいです。

実際見ると蛍光イエローのような鮮やかさでした

採油は約7ml、前回よりも少し多めです。
蒸留は、材料の個体差やコンディション(冷凍・生など)によっても変わってくるので、料理と一緒で毎回が発見です。

ガラスピペットで小瓶に移します

もう一回取れそう!

そのままつまみたくなるような、一回目の蒸留後の出がらし

一回蒸留が終わった後の皮。
とっても良い香りで、美味しそうな出がらし。もう一回やってみる?と二回目の蒸留へ。

結果は、オイルはほとんど取れませんでしたが、芳香蒸留水は、一回目と遜色ない(ほのかに弱まりましたが)香り。

真剣です

"サーキュラー"なサプライズが!

晩柑味噌&晩柑味噌マヨを差し入れしてくれたマユミさん!

二回目ご参加のマユミさんから、差し入れが。
「ゆず味噌があるから、晩柑でもつくれるかな〜って思って」
なんと前回蒸留した出がらしをさらに活用した晩柑味噌!苦味が効いて癖になる味でした。

そしてディップ用にマヨネーズと和えたものは、苦味が調和してとてもまろやかに!サンドイッチや、スルメなど甘みのあるものとぜひ組み合わせてみたいお味でした。

ありがとうございます♪

味噌・マヨ・夏・・・といえばきゅうり!


香りと味ってどう違う?

みんな真剣に食べてます笑

「食べてみたときと、香ってみたとき、印象の違いはありましたか?」
という五感のディスカッションでは、

食べた時の味と香りというのは別の印象だね、という話になりました。
たしかに柑橘の香りは皮に凝縮されていて、精油も皮から採ります。

「そういえば文旦は砂糖漬けがあるよね、晩柑はないのかな?」
「きんかんは皮ごと食べるってことは、香りと味が近いのかも」
「皮の食べ方・活用の仕方もっと研究したいね」
「柑橘をすべて生かしたフルコースメニューがあったら面白そう!」

夏本番、柑橘の旬ではなくなってしまいますがアイディアいっぱいです!

話が盛り上がり、気づけばもう14:00。時間がたりませんでしたね!

次回のCCCは・・・

次回の日程は8/20(土)の10:00スタート!
この日はシネマレストア夏休み特別編『映像づくりワークショップ』との同時開催となり、その間にCCCでは蒸留をしていきます🍊

皆様の持ち込みの材料で3回に分けて16:00ころまで蒸留予定!(持ち込みは限定3名まで)

ダブル参加大歓迎です!

詳細は来週、8月頭にオープン予定ですので、ぜひインスタグラム・FBページをフォローしてお待ちください♪(※先着順)

終始アットホームな雰囲気で、ワークショップを終了することができました。
CCCに飛び込んでくださった皆さま、ご縁をありがとうございます!
これからも仲間をお待ちしてます〜!

晩柑ではしゃぐ集合写真。手にフィットする大きさ🍊



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