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レストランマジック:トリック選定10の基準(その10)

だいぶご無沙汰になってしまいました。

去る者日々に疎し、ここに足を運ぶことをしなくなってしまい
最後の第10段目を長いこと書いていませんでしたね。

まあ、ここまでの事柄で十分に選択基準はできているでしょうし
10個目を無理にひねり出すって感じもあるので
参考程度にお読みください。

この10個のみが重要ということではなく
様々な注意点への出発点と考えるのいいでしょう。

さて、10個目、最後の選定基準ですが
「お客様に合っている」
ということです。

継続的な出演をしているお店がいろいろと
出てくることになるかと思うのですが
お越しになる方の情報は様々です。

おひとりで暮らしている方、ご家族がいる方
いつも複数人で来る方、いつも一人の方
年齢、性別、居住地域、お仕事、収入、目標などなど
まあ一人ひとり違うっていえばそれまでなのですが・・

そのお店を選んでいるってことは、何かしら
共通点を持つ方々がそのお店に来ているわけです。

ですので、お店が違えばバックボーンの違う方が来るわけです。

銀座のクラブ、赤坂のバー、池袋のレストラン、上野の居酒屋
これらのお店に来る人たちが全部同じってことはないですね?

マジックに対しての事柄で言えば
マジシャンへのイメージとか、関わり方とか
それぞれです。

銀座界隈の方がある意味で接しやすいのは
「マジシャン」として、エンターティナー的な視点で
扱ってくれる人が多いからです。

これが、場所が変わると、日頃のストレスの発散相手
位に考えたり、種を明かさないと気が済まない
的な人が多くなったりします。

それが悪いのではなく、お客さんがマジックに対して求めるもの
マジシャンに対して求めるものが異なるということです。

なので、きっちり不思議にした方がいいのか
笑いでいいのか、ちょっとした種明かしでもして
一緒にできるようになるのがベターなのか。

そういったことを考えて、手順というか
演じるものを変えていくことも必要ということです。

ファミリー層の来るレストランなどで、めちゃめちゃフェアな
エニエニをしたとして、もちろん不思議がってくれるでしょうが
それって「合って」いますかね?

なんか、子供と一緒にカードを探して、相手が上手くやるとか
お父さんすごい!的になるような手順がいいような気がします。

少なくとも、僕はそうします。

よく言うのですが
「人が変わっても、やることはあまり変わらない。でもやり方は変えるよ」
って。

大人相手にスポンジもしますし、子供相手にメンタルもします。
でも、演じ方やそのパワーの影響度合い、ある意味での
そのトリックの役割など、計算の上で行うってことです。

マジシャンの邪魔して楽しんでいる人に最近出会わなかったのですが
もちろんそういった人はいて、久々にそういった人に出会い
「まだいるんだこういう人・・」
って思ってしまいましたが(笑)。

だとすれば、最初から防御線を張って
現場最適な状態になるように、トリック選定をしておくのが
ベターでしょう。

角度のきつい、凝ったコインマジックなんてしないで
少々種がばれたっていい、ある意味でパブリックドメイン化
しているくらいのトリックを演じる方がいいのではないでしょうかね。

これが、腕にしている時計が不動産レベルのものだったりするような
そんな場なら、まだ許容範囲も変わってくるってことで(笑)。

ま、同じことをやったとしても、やり方は変えますが。

ちょっと話がずれた感もありますが
お客様を見て、合っているトリックを演じられるようにすること
それなりな引出しを持ち、適宜そこから取り出して演じられるように
しておくことが必要でしょう。

ここまでの10個の選択基準、ぜひ参考にしてみてください。

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