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「働けるうちは働く!」ための仕事と人生の設計方法#59
「エイジレスで定年のない働き方」の実現をサポートする中高年専門ライフデザイン・アドバイザーの木村勝です。
【事例】アナロジー思考で全くの異業種で活躍する
総務業務の一つに管財と呼ばれる仕事があります。会社の不動産やオフィスの賃貸借やリース物件管理を担当する仕事です。最近ではファシリティ管理と呼ばれることが多いです。
Hさんは、長年工場総務課で工場の建屋・駐車場などの不動産管理、リース物件、ロッカー・更衣室など構内など施設の管理を担当してきました。そうした定年間近のHさんに取引先の銀行経由で紹介されたのが、お寺への就職です。
話を聞くと住職をつとめていた長男が急逝し、今までメーカー技術者としてサラリーマンをしていた次男が急遽住職の後を継ぐことになったとのこと。
長年メーカーでエンジニアをしていた新住職の目には、檀家管理から建物修繕管理、周辺への土地貸借管理など改善の余地がたくさん見えてきました。
しかしながら、実働部隊としてそれを取り組む人材が今の寺院にはいません。そんな状況のもと、管財のプロであるHさんに白羽の矢がたちました。
製造業と寺院と全く業種は異なりますが、穏やかでコツコツタイプのHさんは、檀家や出入りの庭師などの関係者の評判も良く、新住職にとって同じ民間企業目線で話が通じるHさんの存在は管財の枠を超えて寺院経営ブレーン的存在になっています。
【解説】
業種という枠を超えて長年培ってきた経験・スキルが活かされた事例です。
Hさんが専門的な知識・スキルを有していたことはもちろんですが、それを受け入れてもらうための「人柄・実直性」といった高い対人対応力(トランスファラブルスキルです)を持っていたことも、お寺という民間企業とは異なる環境の中で成功した大きな要因です。
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タイトルは、「知らないと後悔する定年後の働き方」。
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