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小野寺史宜「まち」を読んで。
人を守れる人間になれ――。
じいちゃんが、母が、父が、身をもって教えてくれたこと。
「村を出て、東京に行け」と祖父に背中を押され、東京で一人暮らしを始めた瞬一。
人と交わり、若者は強く優しく成長していく。
尾瀬ヶ原が広がる群馬県利根郡片品村で歩荷をしていた祖父に育てられた江藤瞬一。
高校卒業とともに上京し、引越の日雇いバイトをしながら荒川沿いのアパートに住んで四年になる。
かつて故郷で宿屋を営んでいた両親は小学三年生のときに火事で亡くなった。
二人の死は、自分のせいではないかという思いがずっと消えずにいる。
近頃は仕事終わりにバイト仲間と他愛のない話をしたり、お隣の母子に頼まれて虫退治をしたり、町の人々に馴染みつつあった。
そんなある日、突然祖父が東京にやって来ると言い……。
ひとがつながり、まちができる。僕にもうひとつ、帰る場所ができた。
めちゃくちゃ刺さった!
自分にとって最適なタイミングで爆刺さりでした。
よく言われるけど、読むべき本に読むべきタイミングで出会う必然性みたいなもの、あるんかなー。
まず瞬一。いろいろ被るとこがありました。
じいちゃんに育てられたとこ。
身体を使う仕事がしたいという感性。
歩いたり走ったりが好きなとこ。
図書館で本借りてるとこ。
喫茶店好きなとこ。
僕は瞬一のように出来た人間ではないし、強くも無いけど。
終始わかるぅー!てなってました。
じいちゃんの教え。名言の連発。
頼る側じゃなく、頼られる側でいろ。ー略ー
お前を頼った人は、お前をたすけてもくれるから。たすけてはくれなくても、お前を貶めはしないから。
こういうのは、普段から言わないからこそなんですよね。
説教くさくならないように。
「ここぞ」しかいわない。
そんな所はうちのじいちゃんにも似てた。
子どもについつい言っちゃう自分。よくない。反省。
見習いたい。
じいちゃんはあまりそういうことを言わない。だからこそ、言われると響く。
瞬一の受け止め方だって素晴らしい。
身内でも何でもない人の長所を素直に認め、自分ではなくその人のようになれと言えるじいちゃんのような人に、僕はなりたい。
自分の体をつかって仕事がしたい。
その感覚に超共感。
僕は、やはり自分の体を動かしたいのだ。フォークリフトやトラックを動かすのではなく。
歩荷をしていたじいちゃん。
瞬一の友人がじいちゃんのことを振り返るシーンが心に残りました。
瞬のじいちゃん、カッコよかったよな。ちゃんと体を動かして働いているっていうか、身一つで生きてるって感じでさ。
身一つで生きる。ほんとにかっこいいと思う。
身は誰にも奪われない。
「怪我したら」「体壊したら」とか言われても、やっぱそれがかっこいい。
僕もそうなりたくて消防の仕事を選んだ部分は大きい。
でも考えてみれば。体を動かす仕事なのだ。人を守れる仕事なのだ。
忘れかけてた。
ネタバレ防止で書かないけど、瞬一の最後の決意もグサッときた。
がんばれ!頑張ろう!
ここ最近、仕事へのモチベーションがめちゃくちゃ下がってたので。
ほんとうに今読めてよかった!
はやく消防隊やりたい!うずうず。
人を大事にな
ありがとう瞬一。じいちゃん。
またぼちぼちがんばっていきまーす!