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【園・学校とのやりとり~毎日の連絡帳】前編

はじめに

Hi, there! はじめまして、Mickyです。幼稚園、小学校、中学校、専門学校での教職員経験があり、発達障害を持つ子どもを育てる親でもあります。 このたびご縁があり、respiteJAPANさんの『いんくるなびnote』に寄稿させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、私のところに寄せられる相談で一番多いものが、学校とのやりとりに関するものです。今回はその中でも一番日常的な、連絡帳の書き方についてです。



先生とのやりとりは難しい

1. 連絡帳は「今北産業」で!



今北産業ってナニ?


「今北産業」とは、「今来た(=今北)ばかりの自分にも何がどうなっているかわかるよう、内容を3行(=産業)でまとめて!」という意味の古いネットスラングです。ネット語だと侮るなかれ、実は大切な技術なんです。連絡帳を書く時に先生へ伝えたいことは多々あると思いますが、3行に含めるべき5W1Hを意識してみてください。


子どもの状態や要望について詳しく連絡帳に書くこと自体は決して悪いことではありませんが、先生が連絡帳をチェックする時間や状況も考慮して、こちらの伝えたいことを最速で伝える技術は、持っていても損はしません。


ちょっとの意識で先生とのコミュニケーション力が上がる

例えば…「いつもお世話になっております。A太ですが、昨夜夕食の前に見ていたテレビで、ごはん(米)の中から虫が出て来て出演者が大騒ぎするというドッキリ番組をやっていました。虫は本物ではなくオモチャでしたが、自分のごはんの中にも虫がいるのではないかという不安からパニックになり、夕飯を全てひっくり返して大暴れするということがありました。夕飯はおかずだけで、ごはんは食べられていません。一晩経ったら大丈夫かと思ったのですが、朝食も同じようにごはんを見てパニックを起こしました。横でお姉ちゃんが食べているのは、見ても平気でした。給食でも同じことが起こるかもしれないので、今日はおかずだけでお願いします」という内容の連絡帳を書いたとします。

この内容自体が悪いわけではありません。むしろ、要望と共に子どもの状態に関する詳しい背景が書かれていて、先生側としてもありがたいくらいです。

が!

「大騒ぎするというドッキリ番組を…」という部分までしか先生が読めていない時に、他の児童にトラブルが起こって対応に走らなければならず、そのまま給食時間を迎えたらどうなるでしょう?
「今北産業」の大切さが、おわかりいただけるかと思います。


先生は子ども対応で忙しい

 次回 「先生に伝わる!具体的な連絡帳の書き方」

というわけで、学校の先生がどんな状況で私たち親が書いた連絡帳を読んでいるか、状況を想像していただけたら、今北産業=初見の人にもわかりやすく・簡潔に・5W1H意識してが伝わりやすいことはご理解いただけたのではないでしょうか。
次回は、実践編として「先生に伝わる!具体的な連絡帳の書き方」を解説します。