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イライラ・モヤモヤから自分を知る&言動を微調整していく

運転中や何かの作業しながら「ぶつぶつ言ってプロセスする」のすゝめ

私は、イライラしたり、モヤモヤしている時に声に出してプロセスすることがあります。
今日は、そのプロセスのおすすめポイントとやり方、そして実際にやってみた過程をご紹介します。

プロセスのおすすめポイント

声に出すので、一度に一つのことしか言えない、という点がおすすめポイントです。
私の場合は、モヤモヤしている時にプロセスしようとしてもなかなか進まない理由の一つに、いろんな考えや思いが一度に存在していて、どれを取り上げたらいいのかがわからないまま、こんがらがったまま、でいると長引くので、それを踏まえて一度に一つのことしか言えない、ので「ぶつぶつ言う」という方法をあえて採用しています。

プロセスのやり方

① ひたすらそれについて話す
 または、
     誰かに「大変でしたねぇ、実際は何がきっかけだったんですか?」
 などとインタビューされている気になって人に説明するかのように話す

② 好きなように話しつつも、自分の感情とニーズはなんだろう?と好奇心を持って感情とニーズに意識を向ける。

③ バイロン・ケイティさんの「それは本当ですか?」という質問を頭の片隅に置いておき、「実際起きていたことは本当にそうだったのか?」を検証する。

④ その時、自分の解釈に気づいたら、「私はなぜその解釈(ストーリー)に
 飛びついたんだろう?」と、自分だからこその経験や心の動き
  (マインド、思考)のクセを知ろうとする好奇心を持つ

⑤ ある程度話して、もーモヤモヤすぎる!!!などの圧が下がったら
こんな図↓を頭の中で浮かべながら、「あ、いまは考えを話しているな」
「うーん、感情はなんだろう?」と自分の中にあるものの
何にスポットライトを当てるかを意識しながら話し続ける。

https://www.connecting2life.net/the-4-steps-model/ からダウンロードできます


実際にプロセスしたものをなぞってみる

きっかけは、歯医者さんからの予約変更依頼の電話

上の図で言うと「観察」のところです。
自分がイライラ・モヤモヤした時に、何が起こっていたのか?
今回の場合は、相手は何を言い、何をしたのか?

まず、歯医者さんから電話が来ました。
4週間後の土曜日の11時から次女と私の歯のクリーニングの予約が入っていて、それを、後ろにずらさせてもらえないか というふうに言われました。

それが刺激ですね。 「入っている予約を後ろにずらして(遅らせて)もらえないだろうか?」という言葉。

私は「その後に別の予約が入っているので動かせない」と返答しました。

そうしたら、「なんの予約で何時なの?」と訊かれました。
そんなこと、お返事する必要ないでしょう…とさらにムッとしました。

その後、すでに何度か動かした予約でようやく取れた予約なので動かせないこと、娘の予定はすぐにはわからないので、とりあえず娘の分は11時からにしておいてほしいこと、私はその1週間前にずらすことは可能であること、を話し合いましたが、11時より遅くしてほしい歯医者さんの意向には沿わなかったので、「予約はそのままでいいわ」となりました。

予約は変更にならなかったのに、私はイラッとしました。

しかも、私のイライラ・モヤモヤは、相手が予約の時間を遅らせることに言及した時にすでに始まっていました。

苛立ちの理由とそれがすぐに立ち消えないわけ

さて、なぜ私は苛立っていて、しかもプロセスするまでそれが続いていたのでしょうか?

それは私にもわからなかったので、プロセスしてみよう、と思いました。

というのも、プロセスする前から「人や歯医者の予定は変わる可能性は常にある。私が予約時間を変更してほしい、と言う可能性だってあるし、実際にそう言ったら歯医者は空きがあれば変えてくれるだろう」という考えもあったのに、そうすんなり「おたがいさま」とか「諸行無常」という考えに乗ったり、そんな気分になれなかったのです…。

電話を受け取ったのが出先だったので、帰り道の車の中でぶつぶつ独り言をいいながらプロセスしました。

好き放題なんでもいう

「失礼だよねー、私は歯医者の時間を動かさないように半年も前から予約を入れているのに。しかもこれが初めてじゃないからねーーー!」

「そう言えば、去年の1月に入れていた予約の時はひどかったな。予約の時間に行ったら、受付の人が『え?ドクターは休暇中ですけど?(というようなトーンに聞こえた)』と言ったなぁ〜。しかも、その場で取り直した予約は3週間後だったのに、翌週に確認のSMSが来た時はびっくりしたし、ちゃんと仕事してよ!と思ったなぁ」


だんだん怒りの理由がわかってきた

そうか、私は去年のあの予約が入っていたのにドクターが休暇に行っていて、しかも、受付の人が「なんで来たの?」と言われたと私が解釈するトーンで「ドクターは休暇中です」と言ったことに、腹が立ったり、その言い方はないでしょう?と思っていたんだな。

「ドクターが休暇を決めた時点で、その期間の予約を確認して連絡をする”べき”だろう?!」
「予約があるから行ったまでで、診察できないのを知っていたら、当然行かないよ!!!」
「そんな状況での次の予約なのに、日時を間違えるってどういうこと?!」

と、その時に思ったけど、何ができるわけでもなく、残念無念だったんだな…。

そして、今回はそれに「私が半年も前から入れていて、そこに予定が入りそうになるたびに、入れないようにしていたのに、他の患者さんのために、私の予約を動かそうとするのか?!」と、相手にしてみたら別に「私」だからそうしたわけではないのだろうけれど、私は「"私"の予約だから軽々しく動かそうとしているんじゃないか!?」という疑惑を乗せちゃったのでした😱

それは本当ですか?

さぁ、ここでこの質問の出番です。
「歯医者さんは私を軽んじて予約の変更をしてもらおうとした」のは本当だろうか?
上に書いたように、別に私だからそうした、とは思えない…。

主治医の予約は10分待つのはザラなのに

しかも、ふと思い出したことは、主治医の予約は10分くらい待つのは「当たり前」で、予約の際に30分くらい待つか伸びても大丈夫なように、余裕を持って(バッファーを組み込んで)スケジュールに入れている、ということ。

逆に歯医者さんは基本的に時間通りに行ったら時間通りに始まる。なんだったら、少し早めに着いたら、早めに始まることもあるくらい。

つまり、歯医者さんは「時間通り」という期待があって、その期待に基づいてその後の予定を入れたので、ズレるとバッファーがなくて困る、ということに気づいたのです。

そうか…いつも時間通りにしてくれているんだなぁ…そして、そっちの方がイライラする、って自分のことながら残念だなぁ…。

それでもまだ、ギョッとした感じが抜けない

ここまできてもまだ、「あれは嫌だったなぁ」という感じ、「後ろにずらしてもらえる?」と訊かれた時のギョッとした感じが抜けないので、「他に何があるの?」と言ってみました。

ほら、私、運転中にぶつぶつ言っていたから😂

そうしたら、歯医者さんの予約の後に入っているのが美容師さんの予約だったのだけれど、その予約はすでに2回も変更してもらって、3回変更してもらうというのはしたくないし、そもそもお互いの予定が合うところが私が旅行に行く前にはもう多分なくて、どうしても変更したくないから、ということに気づきました。

前後に余裕がないので、歯医者さんの予約が遅くなると、昼食を食べる時間がないまま美容院に行くことになり、それは困る!と思っていたことにも気づきました。

そうか、私困っていたんだね…。

パズルのようにそこに入れた美容師さんとの約束、そこで行けなかったら申し訳ないし、自分も残念すぎるから、それは死守したかったんだねぇ…。しかもその前に30分ほどお昼ご飯も楽しみたかったのに、それが危うくなるのは嫌だよねぇ…。

自己共感モードに入っていく

だんだん自分に寄り添えるようになってきました。その前から圧は下がり、感情とニーズ、どうしてそう解釈したのか、ということに好奇心が湧いていましたが、「残念だったねぇ」「困ったんだねぇ」と「相手がどうであったか」より「自分はどう感じているのか?」に意識がシフトしていきました。

さらに、もう「許さない!」という感じはすっかりなくなり、「変更することもあるよねぇ」「でも変更は嫌だったんだねぇ」「変更になると余裕がなくなるのと、道の混み具合によってはお昼を食べられなくなるかもしれないのが気になっていたんだねぇ」と”自分へのリクエスト”への準備が着々と整っていきます。

十分に感情を感じ、何が大切なのかに気づいたら、大切なことを大切にすることに意識が向きます。

本当?そんなふうに意識が”向く”ってことあり得る?相手に対する罵詈雑言と、なんだったら自分も悪かったなぁ、とでぐるぐるするばかりよ…と思う人は、ぜひ自分ごとでプロセスして試してほしい! 

そして、もしぶつぶつ言ってもシフトに向かわなかったら、
① 自分の感情とニーズに意識を向ける
② もし、相手は最善を尽くしていて、相手の言動は相手も望むものではなかったかもしれないけれど、その時に繰り出せる(もしかしたら習慣から来るかもしれない)最善の言動だったかも?という可能性に開かれてみる=もしそうだとしたら、相手はどう感じていて、どんなニーズがあったんだろう?と想像してみる
を試してみてほしい✨

本編と分けるために引用の体で入れましたw


転ばぬ先の杖

受付の人は「じゃあ11時のままでいいわ」と言ったけれど、前述の休暇の時の対応も記憶しているので、実際に行ったら10-15分くらい待たされるんじゃないか?と実はまだ少し疑っています。

でも、疑ってもなにも物事は動きません。
だから、「転ばぬ先の杖」として、「実際に10-15分待たされたとしても、お昼を食べられるように、どこで食べるかの目星をつけておくか、なにか食べられるものを用意して歯医者→美容院への移動中に食べられるようにする、など準備をしておこう」と考えています。

プロセス後

ここまできて、すっかり「大丈夫そうだ」という感覚になり、イライラ・モヤモヤからくる「何かしないと」とか「相手の言いなりにはならないぞ」みたいな力み(りきみ)がなくなりました。

そして、次回また「予約を変更できないかしら」と来たら、その後に他の予定が入っていても、「できる」「できない」のお返事を冷静にできそうです。

そして、その電話を切ったら、そのことは終わったこととして、目の前のことに集中できる、でしょう。

期待や過去の亡霊や自己防御や柔軟性

今回のことをプロセスしてみて、一つの反応(イライラ)に思える反応も、私の中ではいくつもの反応が起こっていたことに気づきました。

これまでのやりとりからくる期待や過去に起こったことで未処理だった感情からくる反応、自分にとって困った状況にならないように守ろうとする動き、が相手がなんのしがらみもなく言った言葉(←意地悪しようとか思っていない😂、ってこと)を聞いたその一瞬で現れるんだなぁ、ということに気づきました。

こうやってプロセスをいくつもし続けて、だんだん臨機応変になったり柔軟になっていけると、私自身が省エネで生きやすくなるなぁ、と思いました♪

あ、あと、何かあった時に自分には選択できることがある、と思えるのも気が休まります🐈

終わりに

長文を読んでくださってありがとうございます。

ここまで読んで、何か役に立つことはありましたか?あったら教えてください✨

エンタメとして😁読んでくださっていたら、それも嬉しいです。

面白くも役にも立たなくてここまで読んでくださった人がいたら、なぜだろう?ととても興味深いです。もし言語化できるようだったら、教えてください。

ではでは、また気が向いたら何か書きます🌱


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