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世知辛い世の中。

スポーツ嫌いが加速する。

 先日、テレビを保有していない私が、わざわざ実家に帰省してまで深夜特番を録画予約して、ウッキウキで早起きしたところ、録画できていなかった。プロ野球クライマックスシリーズの延長に伴い、番組スケジュールが反故にされたのである。

 ワケガワカラナイヨ。どうしてこの国は、サブカルチャーよりもスポーツを優先するんだい。クールジャパンの名が泣くよ。と某魔法少女アニメに出てくる、ウサギに似たマスコットキャラクターの声がひたすら脳内再生される程度に根に持っている。この手の特番は一度スケジュールを外れると、地上波で放送されないまま終了することも珍しくないからである。

 天災の報道ならいざ知らず、私からすれば、たかがクライマックスシリーズである。朝になればダイジェスト版が民放各社で流れるのだから、それだけで十分だろうと、スポーツと芸能には一切の興味を示さない人間には、サブカル野郎が指折り数えて心待ちにしていた深夜特番を、わざわざぶっ潰してまで延長する意義が未だに理解できない。深夜にオールで観るだけの体力が有り余っているのなら、N◯Kとかみ◯ほ銀行でもぶっ潰していただきたいものである。

 そうして子供の頃から、早生まれのハンディキャップ故にスポーツ全般に興味を示さないまま大人になり、平日には欠かさず読んでいる日経新聞でもスポール欄だけが見出しすら目を通さない徹底ぶりである。どうせ職場内で政治と宗教とスポーツの話題を出すと最後は喧嘩になるだけなのだから、最初から知らない方が合理的ではないだろうか。

 私はそもそもプレーヤーとしても楽しいと感じられないため、ルールすら憶える気がないから、観たところで何ひとつ分からない頓珍漢振りを発揮するが、観戦する方は観ているだけで満足できるのか未だに不思議である。観ているくらいなら例え上手くなくても、プレーヤーとして遊んでいる方が楽しそうな気がするが、と居酒屋のテレビ越しに盛り上がっているオッサン連中を眺めては考えてしまう。兎にも角にも、深夜特番がクライマックスシリーズ如きに反故にされた怒りに任せて筆を動かしているため、全くもって制御不能であることは間違いない。

怒りとの付き合い方。

 アンガーマネジメントの話で、5秒待てば怒りが治まるなんて言われるが、その程度で治まるなら、今頃悩んでおらず、とうの昔に解消している。それが出来ないからアンガーマネジメントで解決を試みるのである。つくづく人を馬鹿にしている。

 私は怒る際にコスパを重視する。こう聞くと意味不明に思えるかも知れないが、内向的でHSP気質であることは間違いないため、怒りによって相当なエネルギーを浪費する羽目になる。であれば、その怒りに見合ったリターンが見込めなければ怒り損となるため、怒りをぶつけることで、何かが変わる可能性が見出せる時だけしか、激昂することはなく、基本的には怒る前に呆れるのが常である。

 怒りの矛先が愚かな人間であればあるほど、「こいつには何を言っても無駄」と、諦めの境地が先行してしまうため、対人の場合は怒る前に呆れる事が多い。どちらかと言えば、理不尽な社会構造や仕組みに対して声を荒げる機会が多いかも知れない。

 本件も後者であり、既に然るべき所に苦情は入れているが、それでも治らず、ここで垂れ流す辺りが、相当根に持っていると、我ながら書き殴っていて実感する。

何事も遊び心が持てる余裕を。

 以前にも記したが、こんな日は起きていてもひたすらイライラして、何事も上手くはいかないのが目に見えているので、早く寝て明日を待つに限る。海馬が小さいこともあり、一晩熟睡すれば、案外ケロッと忘れているものである。

 もうひとつは、この後の人生を引き立てるための伏線であり、第一章が終わったに過ぎないと思い込むことである。生きていると最悪の事態に直面することもあるが、この時に、物語の第一章がバッドエンドを迎え、明日から第二章がスタートする位の感覚で人生を過ごしていると、後から振り返った時に、当時の絶望は、その場では辛い思いをするが、後から振り返ってみれば伏線に過ぎないことに気付かされる。

 もちろん、過去の自分の行為を正当化したい側面も多分に含まれているだろうが、それでも物語の伏線だと捉えられるだけで、どんな悪いことが起きてもネタがひとつ増えたと思えるようになる。

 だから、表向き怒り散らしているものの、これで再放送が決まらなければ、「あんなに楽しみにしていたのにお蔵入りしやがった。やっぱり野◯はサブカルの敵だわ~」と飲みの場で使えそうだし、仮に再放送されれば、「ワシがあの時民放に鬼の形相でクレーム入れたから、根負けしたんやろ(ドヤッ)」と、どちらに転んでもネタになるよう、どんなにクソな状況であっても、遊び心を忘れない程度の余裕は生まれるものである。

 余計なことをするから新しい何かが生まれるのであって、遊び心がなければ余計なことにはつながらず、創作は生まれない。つまり、決められたことを決められた通りに実行しろ。余計なことはするな。と口うるさい鉄道業界はキングオブクソで、そんな業界とは今年度いっぱいでバイバイキンするのである。


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