義務教育の意義。
社会の授業で習った、日本国憲法で定められた国民の三大義務を覚えているだろうか?
「教育の義務」、「勤労の義務」、「納税の義務」
学校では順序不動で答えても点数を貰えるけど、ここではあえて条文に出てくる順番で並べてある。
条文の順序は最初が建前、最後が本音。
あくまでも私の考えではあるが、国として安定した税収を得るためには、毎月確実に源泉徴収できる労働者の方が都合が良い。つまり、
国は大量の労働者を生産するために義務教育を無償で提供している。
なぜなら割の良い投資だからである。国家予算で5兆円を教育に割いても、労働者を生産することで、およそ10倍もの歳入を得ている。結局のところは、
国のための義務教育に過ぎない。
1万時間の法則。
マルコム・グラッドウェルさんの本に記された法則で、ある分野を極めるには、1万時間の練習を続ける努力が必要とのことだ。調査によると、セミプロだと8,000時間、アマチュアだと4,000時間程度の練習量だったらしい。
反論もあるけど、私は日本人に起業家が少なく、勤勉な労働者の割合が高い要因が、この1万時間の法則にあると思っている。それが、大量の労働者を生産する義務教育というシステムだ。
1日6時間の授業を年間200日と仮定し、それを9年間続けるだけで1万時間を超える。
長期休暇の課題や、学習塾、高等教育まで含めれば、何かを覚えて、それを正確に再現することに関してはプロだ。そのため、
仕事を覚えて、正確に再現することは慣れている。
しかし、起業のようなゼロイチは、やったことがないのだから出来なくて当然だ。
学校の先生も、身の回りにいる大人も、起業なんてやったことがないのだから、教えられるわけがない。
仮に挑戦しようとしても、良識あるまともな大人ほどやめた方が良いと夢を壊す。会社に使い潰されて人生台無しになったところで、責任なんて取ってくれないのに就職を促す。
誰しも向き不向きがあるから、会社員に向いている人もいれば、起業に向いている人だっている。
だから、やりたいことがあるなら、それを実現するために、今できることを地道にやるだけだ。
今は会社員でも、将来起業を目指しているなら、会社の備品や消耗品が使えるうちに、小さく副業を初めてみて欲しい。時間をかけて自分のビジネスを育てるんだ。
努力の成果は氷のようなもの。
初めてみると分かるけど、大抵の場合はすぐに成果が現れない。私見では氷のイメージだ。
カチコチに凍った冷たい氷を時間をかけて温め続けると、融点に達した瞬間に水となり、目に見える形で変化する。
化学なら当たり前の話だけど、現実はみんなすぐに水を求める。でも、カチコチに凍っているからなかなか溶けない。もう少しで目に見える成果として現れるかも知れないのに、ある程度やってみて変化がないと諦めてしまうんだ。これは非常にもったいない。
自分のビジネスを諦めそうになったら、1万時間の法則を思い出してほしい。学校で1万時間以上も練習して会社員になっているのだから、1万時間に満たない副業や起業で稼げなくて当然なんだ。