見出し画像

備えあれば憂いなし。

私の好きな言葉です。

 メフィラス構文はネタで特に深い意味はないため、出オチ感が半端ないが、これ以上良い表題が思い浮かばないのだから致し方ない。

 先日、契約している新電力の燃料費調整額が、上限のない市場連動型プランに今月から以降していることを自覚していたため、エネチェンジでシミュレーションをしてみたところ、キャッシュバックなどのキャンペーンを除くと年間で1,000円そこらしか安くならないことが発覚した。

 年度末で早期退職して、家賃の安い地方都市に移住するつもりであることから、250円程度の恩恵では労力に見合わないと判断し、都内に居住する間はこれまでお世話になった新電力を使い続けると共に、これまで以上に節電する覚悟を決めた。

 なぜ燃料費調整額が高騰するご時世に、上限が定められている既存の電力会社や新電力よりも、青天井な新電力のプランが試算の段階では安くなっているかと言えば、そもそも電気代のかかる家電ランキングの上位に位置する冷蔵庫、テレビ、エアコンが設置して(されて)いないからである。

 照明器具は当然の如くLEDだが刺激に弱い性質から、照度は最も暗く設定にしているため、大した消費電力にならず、いっそのことUSBタイプのクリップライトかランタンにでもしてしまえば、シーリングライトも手放せると思う節がある。

 MacBookもAppleシリコン搭載機で省エネだし、ルンバやホットクックと今年導入した電気ケトルと電気毛布では程度が知れており、昨年の年間で440kWhしか利用していない状況かつ、こたつとIHコンロを使用しなくても成立する生活様式を模索している状況であることを鑑みると来年の請求分は更に抑えられると踏んでいる。

 絶対的な使用量が圧倒的に少ないため、従量料金が割高であっても、基本料金が0円のプランを契約した方が、基本料金が取られて上限が設定されているプランの損益分岐点に届かないため、どこに乗り換えたところで大して変わらないのが実情である。

 オフグリッドも一考の余地があるが、そもそもソーラーパネルと蓄電池の処分が煩わしく、最終処分まで考えると本当に環境的に良いかは疑問な点や、日照権などないに等しい都内ではいささか都合が悪いため、実行するにしても移住後になるだろう。

アウトドア用品を日常利用。

 さて、仕事の都合とはいえ家賃の安さだけを理由に、築年数が親世代の断熱性能など皆無な都内のボロ物件なだけあって、夏場は天然サウナ、冬場は天然冷蔵庫同然の室温である。

 それにも関わらず空調設備は用意されていないため、常識的にはあり得ない造りとしか言いようがない。だからこそ破格の家賃が実現できており、平均的な年収レンジでも20代にして、経済的に独立できる規模の金融資産を保有できる一因となっている。

 とは言え、そんな環境下で健康を害さないどころか、こたつを電気毛布に置き換えて節電しようとすら思えるのは、アウトドア向けのウェアやギアを屋内で日常利用しているからに他ならない。

 だから実家を出て新生活を始める際、通常であれば布団やベッドを揃えるところを、私は0度まで利用可能とされている寝袋を購入した。別に登山やキャンプが趣味ではないのだが、屋外のハードな環境下で耐えられるだけの性能を有するのだから、屋内なら問題なく使えるどころか、役不足で性能を持て余す状態で、その分空調が要らなくなるのだからメリットの方が多い。

 とは言え、実家では二段ベッドと布団を利用していたことから、畳の上でも快適に眠れるかが定かではなかったため、経過措置としてアイリスオーヤマのエアリーマットレスを購入していたが、数年間様子を見て、特段必要はなさそうだと判断して、晴れて先日キャンプマットに買い替えた。これで、その気になれば、いつでも日常の就寝環境を持ち運べるまでに進化した。

万が一を想定した上で選ぶ。

 以前にも携帯浄水器をリュックに常備していることや、2016年頃に購入してから今に至るまで使うことは想定していなかったポケットWi-Fiも、バッテリー性能そのものが劣化しており心許ないが、給電機能を兼ね揃えたMF855を愛用している。ミニベロに付けているライトも給電機能付きのものを選んでいる。iPhoneもドコモ回線とKDDI回線のデュアルSIM体制だ。

 多少コストが掛かってでも水道や電気、通信などの生活インフラが機能しなくなった、万が一に備えられるような持ち物を好んで買う傾向があるのは、公共交通機関に従事する鉄道員という職業柄、絶対に止まらないインフラなどないことを身を以て体感しているからだろう。

 日頃は便利に使っているがそれに慣れてしまうと使えて当たり前だと思い、感謝すらしない程度に人間というのは図々しい生き物であることは、鉄道が輸送障害で運転を見合わせている時の旅客の対応で嫌というほど味わってきている。

 だからこそ、自分くらいは携帯キャリアが通信障害になったからと、どうすることもできないショップの店員に詰め寄ったり、電気や水道が止まって復旧作業をしている方の手を煩わせないように、首都圏で3.11のような混乱が再び生じても、1週間程度はサバイブできる前提でアイテムを揃えているのである。

 この万が一に備えて想定外を潰していく試みは、想定外そのものをないものとして扱うユダヤ人の聖典タルムードに通じる部分があり、投資や資産運用で財を成す際にも必要となってくるテクニックなので、日頃から思考実験を行っておいて損はないだろう。

 因みに買い替えを検討中のACアダプターは、バッテリーが内蔵されているものの中で、性能的に食指が動く製品が出てきたため、次回のAmazonセールでポチる可能性が高いことを、この場を借りて発信させて頂く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?