走り続けている人が眩しくて、でもちょっとしんどい
今日は勇気を出して、「医療ソーシャルワーカー(MSW)のベテラン、みんなじゃないけど鋼メンタルの人多すぎ説」について書いてみます。
正直、あぁ怒られたらどうしよう…とちょっとびくびくしています😅
専門職だらけの中で揉まれてきたMSW
他のソーシャルワーカーの職場の経験がない私が言うのはなんですが、医療というフィールドの特性でしょうか、MSWはバリキャリみたいなカッコイイ人が多いような気がします。
病院の中は専門職だらけ。
他職種連携という言葉が当たり前に使われていますが、その中で何かと板挟みどころか四面楚歌になったり、場合によっては闘うことも必要で、他の専門職と肩を並べるために、先人たちはそうとう叩き上げられてきたのだろうと思います。
そんな大先輩たちのおかげで、今われわれは病院の中で「医療相談室」とか「地域連携室」という名前で配置されています。
専門職の方はとっても勉強熱心です。
特に急性期のDrともなれば、夜間に連絡が来たり、休みの日にも患者さんの顔を見に行くのが当たり前だったりします。(それがライフワークバランス的にどうかは置いておいて)
Drに限らず、休日に学会に出たり自己研鑽を重ねる方はたくさんいます。
専門職は常に学び続けるのが当然だからです。
強く逞しく見える先輩たち でも…
そんな環境で生き残ってきたベテランMSWの中には、プライベートの時間を削っても勉強会にどんどん出るべきと思っていたり、院内での存在感が強すぎて周りの人が何も言えなくなっているような方が、一定数いると私は思っています。(うわぁー言っちゃったー😱)
決してどこの誰とか、個人を責めたいわけではありません。全ての方がそうだというわけでもありません。
今まで茨の道を歩いて来られて、鎧をまとわなければ生き延びれないような中、必死で道を切り拓いてくださった結果なのかもしれません。
高い志を持ち、どんどん発言し、突き進んでいく。
その姿がとてもかっこよく、羨ましく、憧れに思う新人MSWはたくさんいるでしょう。
だけど。矢面に立って突き進める人ばかりじゃないと私は思います。
そういう役割の方は絶対に必要で大切です。とはいえ。
推進力を持って物事を運ぶ人、それを支持する人、後からゆっくりゆっくりついていく人。
色んな人がいていいと思うのです。
むしろ、その多様性や幅があってこそ、様々な患者さんやご家族の支援ができるのではないでしょうか。
1人で完璧を目指す必要なんてなくて、支援者自身も色んな人がいていい。
私も淘汰されてしまっていたかもしれないから
もしかすると、私には鋼メンタルみたいに見える方も、実は陰ながらすごーくもがいていらっしゃるのかもしれません。
でも、強さや逞しさが全面に出たバリバリの方を見るたびに、考えてしまいます。
一体この方がここまでのキャリアを積むまでに、その背後にはどれだけの志半ばで燃え尽きてしまった方がいるのだろう…と。
望んでキャリアチェンジした方も、もちろんいらっしゃるでしょう。
けれども、本当は続けたかったけれど、耐えきれなくて辞めざるを得なかった方もきっとたくさんいたのでは…。
そう、思いを馳せずにはいられないのです。
なぜなら、私も「そちら側」に何度もなりかけたから。実際にそうなってしまった人たちを、たくさん知っているから。
だから今は、自分のペースで少しずつ「ちょっと頑張る」を積み重ねることを心がけています。
幼少期から、誰かのペースで引っ張られると力を発揮できないタイプでした。
だから、「マイペースにちょっとずつ」が今の私のルールなのです。
「もうちょっとやってみようかな」を積み重ねていたら、気づくと思ったより遠くに行けていることもあります。
走り続けられる人が羨ましくて眩しい。でも、私にそれはできないから。
ジョギングみたいに軽ーく走って、たまに歩いて、ちょっと木陰で休んで道草食って。ついでに一緒に休んでる人と仲良くなっちゃったりして。
「よっしゃ、ぼちぼちまた行きますか」ってな感じで再スタート。
そんなソーシャルワーカーも、いたっていいよね😊