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panda_67:孤独対策

 人々の孤独を解消するために、イギリスで興味深い取り組みが行われているので紹介します。

 街の中にあるベンチに「座っている自分に話しかけて」と書いた札を取りつけておき、見知らぬ人同士が気軽に会話を交わせるように背中を押しているのです。同じような取り組みは、アメリカやオーストラリア、ウクライナにも広がっています。

宮台真司、野田智義『経営リーダーのための社会システム論』より

 「THE HAPPY TO CHAT BENCH」と呼ばれるこの取り組み、とても良いと思う。街の中にあるベンチに座ったとき、普通は隣にいる人に話しかけようとはならない。でも「座っている自分に話しかけて」という札があったら、話しかけるハードルはぐんと下がる。犬を連れている人に話しかけやすいのと似たような理由かもしれない。話しかける理由や口実があると良いのかもしれない。

 自分だったら、このベンチに座ってみたい。…が、このお膳立てされたベンチですら座ることが憚られる人もいるのかもしれない。でも、まずは何でもやってみたらいい。学校や企業でも導入したら面白いかも。

 孤独対策は国、自治体、企業、個人のそれぞれが本気でやるべきだと思う。下手したら命を損なうことになるし、上手くいけば命を救うことにもなる。決して軽視してはならない。


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