panda_84:プロフェッショナル
プロフェッショナル仕事の流儀で、「名探偵コナン」の作者である青山剛昌先生が取り上げられていた。
初の長期密着取材ということで、コナンファンとしても、大変面白い番組だった。
また、小学校時代、漫画のようなものをノートに描いて人に見せていたのを思い出した。中学校時代も漫画を読み耽り、「こち亀」と「デスノート」と少女漫画をたくさん読んだからこそ、高校入試の国語では苦労しなかった記憶がある。漫画は、昔から好きだったので非常に興味深かった。
何よりも、青山先生の「好奇心」と「探究心」が見事だと思った。60歳を迎えても、新しいことに興味津々で、ワクワクを隠さない姿勢がすごいなと思った。
先生も「想像で描くと机上の空論になっちゃう」と言っていたが、トリックを試したり、小道具を実際に買ったり作ったり、現場のモデルとなる土地を訪れたり…。「仕事」へのプロ意識が垣間見えた。
「毎回、前の自分を超えたい」という意識、「人は人、自分は自分」という割り切り。常に見ているのは自分や自分の仕事。その姿勢には学ぶところが多かった。
また、子どもを子ども扱いしていないところも印象に残った。子どもは簡単には騙せない。子どもには本物を見抜く力がある。そのことを強調していた。
私も、教師としてこのことは強く意識している。高校生を未だに子ども扱いする人たちと小さく対立してきたのを思い出した(苦笑)。高校生はもう立派な大人なのでひとりの人間として対等に接したい。わかってくれる人もいるが、1から10まで世話を焼かないと済まない人もいる。かといって、どちらの人材も世の中には、学校には必要だと思う。バランスが難しいところだ。
さて、一方で、「子どもの気持ちを忘れてはダメ」ということもおっしゃっており、強く心に残った。自分は、大人になって何を失ったのかなあ…と考えさせられた。
最後に。青山剛昌先生にとってのプロフェッショナルとは「どんな窮地に陥ってもその状況を面白がれる人」だそう。見事!私だったらひたすら狼狽していることだろう…。