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panda_76:言いだしっぺが損をしない

 「問題提起者と実行責任者を分ける」については、前々からその必要性を感じていた。  
 一方で「問題提起をしたうえで、自分が実行責任者になることを損と捉えていること自体がおかしい。損得で考えるなら、むしろ得だろう」などと言う人も居そうだ。言いたいことはわからなくはない。

 世の中には、自分もアイデア出しが得意な人もいれば、決められた仕事をしっかりやり抜く方が好きだという人もいる。適材適所で上手く分担できたら解決するのかもしれないがそうスムーズにいかないのが現実。

 とある組織で、とある仕事をしているとき、そこのリーダーから「実務はこっちでやるから、良い提案があったらどんどん出してくれると助かる」と言われたことがある。この前置きがあるだけで、安心して思いついたアイデアを出しまくった記憶がある。リーダーが明確に「問題提起者と実行責任者を分ける」主旨のことを宣言するのは解決策のひとつかもしれない。

 教職に就いてから、「『言いだしっぺ』になりたいけど、言ったからには自分が主導することになるんだろうな…」とやってみたいことを何度圧し殺してきたかわからない。
 ただでさえ、仕事を振られるのが苦痛な人にとって、わざわざ自分から仕事を増やしにいくのはストレスなのである。
 
 素晴らしいアイデアを心に秘めている人はどの組織にもたくさんいるはず。その人たちをどう生かしていくか、組織の生産性を高めるためにも重要なテーマだと感じる。

※「批判するなら対案を出せ問題」もこれと似ている話だと思う。これについても覚えていたら、後日書いてみたい。

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