うちに帰る。

　最近、家にいても「早くおうち帰りたい😭」とひとりごちるようになった。

　案外最近でもないのかも知れない。けれど自覚するようになったのはこの頃だ。

　というのも、その時にいる場所が自分にとっての家と認識していないからなのかも知れない。と、思い始めたからだ。今帰ってるここは俺にとって“おうち”じゃない問題。

　今住んでいるアパートは、引っ越してからそろそろ5年が経とうとしているが、びっくりするくらい仮の場所感がある。いつかいなくなる前提でこの家を捉えているからいつまでも根を張ることはない。自分がもしETでもここへは帰らない。

　とはいえ、もともと住んでいる場所である実家でも帰りたがってる気がする。それは休みなり帰省なりが終わったらアパートに戻る運命にあるからか？　結局こっちも仮住まいだからか？　そんなのアリ？（えってぃ？）

　となると、帰る場所なんてひとつしかない。海だ。海で塩味の冷製スープにこの身体はなりたがっているのか？　生命の源へ還りたがっている？　

　ここ、海なし県だけどな！！

　地元も海なし県だけどな！

　私の生涯で海が絡んだことなんて二、三年に一度しかねえぞ。

　海が遠い。

　なんの話だっけ？

　あ、あれ、あのさ。

　山とか森林ってクソ怖くね？

　この前びびった。現場調査ですんごい田舎に行ったら森でびびった。

　昼間なのに真っ暗なんだもん。

　おねしょする。

　昼間なのに。

　真緑。

　うん、まあね。

　『海に帰りたい』とかスケールのでかいこと言ったが実態は単なる口癖なんですわ。

　まあマシだと思うよ。成人してから「う○こ珍珍」が口癖だった頃よりは成長したと思う。