"東京タワーから続いてく道"
問題:あたしと煙が大好きなものを答えよ。
答え:高い所
はい、ということで行って参りました。東京タワーです。
いや〜私、高いところ大好きなんですよねえ☺️
高所好きが高じてしまいには標高の鬼高い(592mよ、592m!)松本市になんて住んでるわけなのですが(大嘘)
ええ、本当はあれですよ。小沢健二のコンサートに行ってきたからふらっと寄りたくなったのです。あの人と東京タワーはセットでしょう!!
ほらこんなに!!まだあるかもしれませんが、このなよっとした元王子には真っ赤な東京タワーが1番似合っています。スカイツリーでは無いのです。この直線的な曼荼羅こそが私たちを吼えさせるのです。
などと愛着を語っていますが、ひっさびさの訪問です。20年ぶりぐらいでしょうか?小学校に上がる前に一度来た記憶はあるんですよ。ただその高さではなく、かつて存在した蝋人形の館が怖すぎてトラウマになったことだけ覚えています。何だったんだアレ。不気味すぎんだろ。
昔話はさておき、私のような田舎者はどうしてもこの赤い摩天楼に憧れてしまうんです。東京に行くぞ!となると紫外線を目指す蛾の如く吸い寄せられるのです。
東京タワー側もそれをわかっているのか、地方の人を狙い撃ちにしたようなセンスのグッズがたくさん売られています。「東京タワーに行ってきました😀」的なね、お菓子やらミニチュアやら。
私も思わず手を伸ばしかけました。危ない危ない、散財は怖い。(ちゃんと高い方のチケット買ったから、お土産買わなくても許してちょ)
私はどうしてもこの鉄塔を特別視してしまいますが、一方でこの周辺で生まれ育った人にとっては日常でしかないんですよね。その日、当たり前ですがそれを思い知らされました。
私は駅からタワーまで歩いて行ったのですがその道中、自転車に乗った親子連れやキックボードで走る子供たちを見かけました。ザ・現地民!いいなぁ、うらやましいなぁ。
田舎者の拙者は、性根が捻くれてるせいかコイツら全員が吉良上野介に見えてくるのです。「おのれ!!田舎侍と見下しよって👺」絶対表に出しませんが、心の中の浅野内匠頭が吠えるのです。(殿中だかピカチュウだか知らねえが)
まぁしかし、私も立派な成人なのでそんな物騒な事はしません。だって、物理的にはもっと高いところに暮らしてるからな!!物理的にはこっちが見下してるんだよ!!(592mよ、592m!)
タチ悪い冗談はさておき、受付ではチケットを2種類販売しておりました。塔の中間にあたるメインデッキまでのチケットと、最上の展望台まで行けるトップデックツアーチケットです。
後者は倍以上かかりますが、高いとこに登りたいので迷わず高い方を選びます。見よ、このユーモアのセンスを!!
……しかし、私は勘違いしていたのです。
このトップデックツアー、ただ最上階に連れてってくれるだけじゃないんです。親子やカップルで楽しめるレクリエーション付きなのです!!周りが家族連れの中それを1人でやる私。
なんてぼっちに厳しい場所なんだ!!😭
朗らかに案内してくれたスタッフのお兄さんやお姉さんが、全員吉良上野介に見えてきました。
秘密の合言葉やクイズのレクリエーションに気まずい思いをしていたら更なる追い討ちが、記念写真撮影です。
いや、わかるんです。本当にわかるんです。カップルや家族連れで来てたら、とても素晴らしい思い出になったのだろうと。上野介たちは、そんなかけがえのない時間を過ごすための、お手伝いをしてくれているのだと。
まぁしかし、既に気恥ずかしさと逆恨みに支配された私の脳内では、カメラを構えたこのお姉さんも清水一学としか認識できないのです。(心の堀江安兵衛を抑え込む)
ああなんてこった。
……まぁしかしそれはそれ、これはこれ。ツアーの解説では興味深い話が聞けましたし、何よりトップデッキだ、やはり最上階の眺めは格別です。恥ずかしい思いもしましたが、なんだかんだで来てよかったな。
ちなみに、帰り道は面白そうだったので“徒歩”で降りてみました。クレヨンしんちゃんの名作映画、『嵐をよぶオトナ帝国の逆襲』のクライマックスの逆バージョンですね。赤くて無機質な階段をひたすらひたすら降りました。
「下りだから楽だろう」とたかをくくってましたが、なかなか体力を消耗する。特に膝への負担がえげつない。武藤敬司の低空ドロップキックからドラゴンスクリュー、すなわち膝攻めのフルコースを受けたかのような容赦ないダメージの蓄積。降りきった時には自力で立っていられず、膝立ちでしゃがみ込まざるを得ませんでした。(そう、まるでシャイニングウィザードを待っているかのように)
いやぁ、楽しかったなぁ東京タワー。推敲のために読み返したら恨みつらみばっかりだったが、きっと気のせいだ。こんな恋を知らぬ人は地獄へ落ちるでしょ!!(パーラーパー♪)
なんで唐突に忠臣蔵なんだろう