『天使の耳〜交通警察の夜』3話
「あなた方がつかまえようとするから逃げたんでしょうが」「あれくらい誰でもやってますよ」煽り男森本酷いなあ
ヤスケンの色気がすごい いつの間にいい(くたびれ)男枠におさまったんだ
「警察官は人の不幸と向き合う仕事です 嫌ならやめちゃえば」優しい口調でキツイことを言う金沢さん
「人は見かけによらないものですねえ」と記号以上でも以下でもない台詞を言わされる小芝風花 ほんとにねえ…このへんの…ひねりもなんにもないわかりやすさ最優先のものがひたすら出てくるんだよ、東野作品てのはさ
アレってあの建物だったのかー!
飛ばし携帯ってそんなにかんたんに手に入るものなの?フィクション見てるとあたかも魔法の道具のごとく出てくるけどさあ
つつましやかに生きてきた姉妹が大富豪に見初められ一発逆転とばかりに婚約者のカネで大豪遊→ひどい男だったんで浮気しちゃいました→浮気相手もひどい男でした→浮気相手が本命の別荘で勝手に死んだんで浮気がバレないために死体遺棄しました→あおり運転に遭ったんでムカつくからソイツに死体周りの罪も押し付けちゃいました
とここまでしといて、「どうしてこうなるの、私は悪いことなんてしようと思ってなかった 幸せになりたかっただけだった あの煽り男だってたいした罰も受けないんでしょ 勝手に死んだ中井のせいで私だけこんな目に こんなの割に合わない」なんて台詞を吐く真犯人女
すごいなーこの感情をわかりやすく説明する台詞出してくるよねー
それに対する主人公側のフォローも何もなかったのは、程度の差こそあれこの感情は多数の視聴者に響くものだからだね しかしだよ ↑にも書いたとおりアンタ十分「悪いこと」してるっつーの
こういう自らの罪に無自覚な人間に対する問題提起ってやつですな
そして空き缶がガレージにあった理由を「天の神様が運んでくれたんだよ」として背後にあった偶然を天の配剤として済ませ美しい余白を持たせる 「天の神様」の役目をした彼にはその経緯はわからないまま終わらせる 美しい
ほんとに美し過ぎるんだよ、ストーリーも台詞も構成もね、美し過ぎてなんか気に入らないんだよな
ベースになってる価値観が俗物そのものだからってこともあるな
横転事故を起こしたドライバーの奥さん「事故なんか起こす人じゃないんです、ずっと無事故で、誰よりも真面目で、優しくて」誰よりも、なんて断定して言うヤツにろくなヤツはいねえってあたしゃ思うけどね
台詞が、登場人物の感情の発露ではなく視聴者への説明だとしてわかりやすくするためだとしても、わかりやす過ぎるよね
そうして最後の弁当屋横断ババアも絵に描いたような俗物ババア
わかりやすい善玉と悪玉がストーリー運びでひっくり返っていくのがいいんだが、そのベースになってる価値観が俗物(まだ言ってる)
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