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NHKドラマ10『天使の耳〜交通警察の夜』1話

  • 最初にお断りしておくと、私は東野圭吾があまり好きではない。トリックに泣ける要素をてんこ盛りに纏わりつかせて泣ける小説に仕立て上げる、その手腕が鮮やか過ぎてなんか鼻につくからだ。泣ける要素もじつにベタベタで、今回で言うなら主役の新人警察官の小さい頃の命の恩人、カッコいい女性警察官がくれた「ヘッタクソな刺繍」で正義と書かれたフェルトのおまもりがまさにそうだった。なんでこんなものを臆面もなく出してくるのか。恥ずかしい。

  • そうやって万人にウケる泣ける要素を出して、万人にウケる物語にしていく。その土台に巧妙にミスリーディングされたトリックが潜んでいる。じつに見事。ベストセラー作家にふさわしい。

  • そんなわけで今回のドラマだが、「そうかーこれも題材にするのかー」と唸ってしまった。日常に潜むあらゆるものをミステリー小説に仕立て上げることができる、凄いよね。(誉めてるのか貶してるのかわからなくなってきた)

  • 新人女性警察官のおまもりの恩人は上司の金沢さんと関係ある感じだったし、目が見えない御厨さんも目が見えないってだけで聖人キャラにするのもなんか違う感じだし、でもタイトルは「天使の耳」だしできっとこの娘は最後までベビーフェイスなんだろうな

  • 目撃者を募るアカウントは誰なのか。kenjiってアカウント名だったから御厨健三の父?父が盲目の娘を前面に押し出して救済活動するか?IDじたいはランダム文字列だった

  • 予告でいきなり違う物語が始まってびっくりしちゃった、1話完結かと思っちゃった、違うよね。そういうぜんぜん違う展開を見せるのも東野圭吾の凄いところ

  • 『リフレインが叫んでる』を「恋人が死ぬ歌」と解釈した主人公の母にもなんかある感じ




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