『天使の耳〜交通警察の夜〜』4話 最終話
「誰でもやってる そんな小さな無責任が事故に繋がり 突然人の日常や命を奪うことがある その怖さをあいつ一番よく知ってるからね」 この路上駐車は違法駐車だったのかな、と疑問を持ってちょっと調べたが、駐停車禁止の標識がないところでも道幅が狭ければ無余地駐車として違反になるらしい。ただし狭い道でもクルマの左右の余地を足して3.5m以上あるなら、金沢さんのケースのように通れない幅でも違反にならなかったりもするらしい
「人殺しも捕まえられないくせに、何が警察よ〜!」ああ、東野作品のこういう過剰なわかりやすさが苦手なんだよな、登場人物、とくにモブキャラは時たま物語を動かすだけの駒になり下がるんだよ、都合のいいさ
この台詞の背後にある感情は絶対的に正義だろう。そういう、誰もが両手を上げて賛成せざるを得ない感情を、わかりやす過ぎる言葉で視聴者(読者)にぶっつけてきて感動を強制させる空気がある
絶対の正義を感情的にぶつけることは戦争を正当化することと同じ。炎上やネットリンチを引き起こす感情と同じ。だってこっちには「絶対の正義」があるんだから何やってもいいんだぜ、ってね
とここまで書いたら奥さんの当たり屋展開
第二の自分を目の当たりにして足を動かせない金沢さん
ああ仕事人系の話か
昔田中美佐子がやってた刑事ドラマ思い出すな 陰のある同僚刑事を三田村邦彦がやっていて 「三田村邦彦なら秀かな」とか思っていたらホントに闇の始末人キャラだったという
『眠れない夜をかぞえて』だった
でも仕事人はさ、時代劇だからイイんだよ、現代劇だとあまりに「正義」が薄っぺらに見えてしまう
それはおそらく現代では、昔に比べてそれぞれの「正義」や幸せが多様化しているからだ。誰かにとっての「正義」が誰かにとっての「不正義」そして「悲しみ」になることをみんな知っているからだ
私もわりとスクエアな性格で交通違反は許せないほうだけど、「みんなやってる」違反を違反と思わない違反者たちのステレオタイプな悪人としての描き方には違和感があったな そうじゃないんだよ、そんなわかりやすい悪人じゃないんだよ、善人、いい人が軽微な違反を繰り返してるのが現実なんだよ
だから他人事じゃないんだよ、そういうことが交通違反の本質なんじゃないの?
「大切なことだから 交通警察は理不尽な事故を未然に防ぐことができる」素晴らしいしその通り
でもやっぱヤだけどね「正義」なんて手作りお守り作って持ってる女
作中でもツッコミ入ってたけど(笑)
「オレが自首したらまたアイツは被害者に」法的には立派に被害者だけど、実質は立派な加害者 こういう「役に立たない法」をめぐる物語は今季の『アンチヒーロー』といっしょだね
最後『リフレインが叫んでる』でまとめる〜??そういうベタさ加減がさあ(ブツブツ)
小芝風花、眉毛が微妙に左右ズレてるのホントかわいいな
最近のヤスケンはほんとにどこか陰のある中年ばかり
大泉とは違うオイシイ役回り
そういや最後耳関係なかったな