#創作大賞2024感想 怪獣or漫画原作 中心
商業作家ならいざ知らず、商業未達作家の作品に感想という名の他薦なんぞまあ中々誰も率先してやらんだろ…という訳で、そういう時は自ら先んじて書くものと世の中相場は決まっており。
ふと気になったのが、自分と同じ題材で書いた人どのぐらいいるんだろう?という素朴な疑問。そこで『創作大賞2024』『怪獣』とかで調べてみたら…アッ、意外!片手で数えるほどしかいない。なのでまずは、同好の士の作品から読んでみることに致しました。漏れてたらごめんなさい。
1:恋愛小説【怪獣さん】(大橋ちよ さま)計4話
怪獣さんことギンズモーなる生命体が人間の食糧とされる世界、命懸けでノルマ分の肉片を回収する任に就く人たちがいつ死ぬか分からない環境下でそれでも情を交わし合い…というお話。恋愛的お話がメインテーマなので、怪獣はあくまで舞台装置に徹してる感じ。クトゥルフみがありますね。
危険な仕事をする主人公たちに笑顔で淡々とノルマを課す上司がどうにも人間じゃないっぽいという場面、コロナ緊急事態宣言時に日雇い派遣で工場労働行った記憶がまざまざと蘇りますね笑
最終話のタケルと医者の何気ない会話が一番好きです。緊張感ある中にもこういうさりげない場面でクスリと出来る雰囲気は素敵。
2:漫画原作【同好怪!?】(阿弥陀乃トンマージ さま)計3話
静岡の冴えない高校教師が女子三人組に妙な部活の顧問になってくれと要求されたかと思ったら、活動内容はまさかの怪獣退治だった…というお話。不良・優等生・カリスマギャル三人組ヒロインズのキャラがとてもよく分かり易く描かれていて何というか非常に羨ましい限り。
怪獣退治と書きましたけど、最終話まで読んだらまた別のベクトルが出てきてビックリ。『怪』ってそっち方面も含みますのね。女子高生たちにひたすら振り回されてる男性教諭の様子が可笑しみ。ストレートな男の夢!って感じ…採用されるとしたらマガジン一択なイメージの作品。
3:ファンタジー小説【夜の怪獣】(ヨルノカラス さま)計3話
世紀末の夜の町、怪獣に変身する相棒と組んで人間を襲う怪獣を退治するお話…ノワール調の雰囲気の作品。そうだ、架空世紀末というパターンがあったんだ!これまたシンプルなようで意外と思いつかないやつ。戦闘時、というか緊急時に必要なアイテムに変形してくれるブレスレット状アイテム、なる設定ににやりとしてしまう。
なんて小ネタに喜びつつ読んでいたら最終話で中々にシビアな秘密発覚。主人公に幸あれ…登場人物を追込む設定、これまた言うは易く行うは難し。
一旦ここらで気分転換して、同じく漫画原作かそれ以外でも気になった作品あれば挙げて行ってみましょう。
4:漫画原作【元女斥候、巨獣の背中でスローライフ】(保坂歩 さま)計3話
泥の獣マンガスの脅威が存在するモンゴル風ファンタジー世界。シビアな使命を負っていた筈の女斥候がマンガスの背に作られた村で気付けば子どもばかりの住民に囲まれ台所番としてスローライフ…うわー、いい!こういう雰囲気いい!大好き!子どもの世界!人間にやさしい巨大生物!タイトルで勝手に怪獣ものっぽい雰囲気を感じてたんだけど、大人よりも少年少女向け寄りのファニーな作風の怪獣もの好きな人はすっごく刺さるやつ!
何よりも少ない字数というか最低限の文字数で伝えきれてるのがとっても羨ましい…そりゃまあプロの物書きの方の作品だから慣れてはいらっしゃるだろうけど。
5:漫画原作【ミスナマハゲと花笠女王】(とんとん さま)計3話
銀行の新入女子社員による、秋田と山形を股にかけた新人ナマハゲ&花笠女王奮闘劇…語彙が足りなく正直どんなジャンルに分類すればいいか言語化しかねるのですが、確実なのは劇中出てくるあらゆる文言に笑いまくってしまい読み進めるほど腹がよじれ細かいことがどうでも良くなるということ。何なんだミスナマハゲ反省会って笑
漫画に向いているかどうかは分かりませんが、読み物としては間違いなく最高部類で、地域協賛の短編映画にするとか、あるいは地元劇団や学生演劇の題材にするとか…なんせ現地全く知らない人間からでも笑って笑って仕方ないので、いやとにかく笑った。もうそれだけで何もかも素敵な作品。これこそエンタメ!逆に漫画になったらどんな形になるんだろう?
6:漫画原作【終末配信フロンティア!】(広路なゆる さま)計3話
とある事情から壊滅状態になった東京の街で、終末のお散歩配信を続ける自称・人類最後の配信者な巫女服の少女…凄い、この時点でもうガッツリと引き込まれる。第一話、殆んど少女一人の一人語りが続くのに全く飽きさせないどころか、読み進めるほどに切なくなってくる。ラストシーンの救い!終末ものかつサバイバルものなのにこんな明るい空気感に出来るものなんですね。補足記事に書かれていた『狙い』は見事に的中している気がします。なおこれもプロの物書きの方の作品。
もう2~3作品、出来れば小説系作品も読みたかったのですが今晩は一先ずここまで。ちゃんと読もうとすると思った以上に時間がかかる。
つうか、今更ながら以下の様な企画を知って…
ある種の相互互助グループや共同攻略チームみたいなものなんだろうけど、知っていたら参加したのにぃぃぃぃ!応募締め切り1時間前に全文完成し、字数調整と掲載作業とで締め切りの2分前に応募完了するとかいう状態で、気付ける訳ねーべさ泣
コンテスト公募って就活みたいだなぁ…なんて思うようになりましたけど、『攻略法』みたいなのが存在するのを踏まえると受験勉強的側面もあるかもしれませんね。年中就活生兼受験生生活とは一体…
てな訳で最後に拙作をご紹介。
【国際怪獣島学園巨大生物部】!
漫画原作部門用小説。架空史”怪獣暦71年”を舞台にしたSF青春学園ドラマ。とにかく言いたいのは怪獣崇高!怪獣最高!ビバ青春!計3話。是非読んでみてねッ!形振りは構いません!読んだ人のコメントがほしいッ!(血涙)
https://note.com/rerah0514_akira/n/n4ba08b749c69
https://note.com/rerah0514_akira/n/n59816bb93072
あ、でも先日、漫画原作部門の急上昇ランクに載ってて少し嬉しかったり。
#創作大賞2024 #創作大賞感想 #怪獣
#漫画原作部門 #恋愛小説部門 #ファンタジー小説部門
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