お酒を辞められない人は、人生を無理している。(ドーパミン中毒)(#6)
私は以前、お酒が好きで毎日、350mlの缶ビールや缶チューハイを計2〜3本、さらにワインをビンの半分〜1/3ほどを眠る直前まで飲む。というのを7、8年続けていました。飲み会もわりと多かったです。直近2、3ヶ月は休肝日が週3日位に増え、そしてここ1ヶ月ほどは全く飲んでいません。まだたった1ヶ月なので、あまり偉そうに禁酒や断酒をいえる立場ではないですが、思うことを書きます。
かなり飲んでいる頃も身体面では健康で、毎年の診断も全く異常のない数値でしたが、精神面でいうとかなり依存しており、お酒の味を楽しむというより、脳をあえて麻痺させて、この世の不条理に耐える。脳の機能を意図的に低下させて、明日の仕事に備える(文面にするとかなり強烈ですね)、というような使い方をしていました。アルコール依存症とまではぎりぎりなりませんでしたが、お酒を飲まないと安心して眠ることができない。という状態になっていました。
頭がクリアすぎると生産性が落ちる。ということが、無意識下ではっきりわかっていたのだと思います。現代の日本では、『自分』に対する実体やビジョンさえも、商品やサービスの中で、形成されてしまって、それを周囲の親や家族、友人などから与えられてしまうことが多いと思います。『これが、いまの時代の生き方の正解』、『あなたはこの型』。そして、やっかいなのは、プラスにかかる部分や向上心にさえ色々と罠があるということです。
禅の思想に触れると、向上心さえも執着であることがわかります。願望が強すぎると、悪魔みたいな人間につけ入れられる隙が生まれてしまいます。商品やサービスの本質が見えてくると、自然と様々なフィルターが外れていきますので、そういうことに注意するセンサーが強くなってきたりするのですが、ただ、周りに1人でも俗的な人間が居て、定期的に会って話をする関係性だと、永遠に中途半端に苦悩することになってしまいます。
ドーパミン中毒
お酒を辞める前と、後の今を比較してどちらが楽しかったか?といえば、明らかにお酒を飲んでいた時期の方が楽しかったです。それは安価なドーパミンが出ていたからだと思います。通常、普通に生活していてはドーパミンはなかなか出ないです。努力に努力を重ね、何かを達成し、成し遂げたときに初めてドーパミンは出ます。それが酒やギャンブル、ゲームなどでは簡単に出せてしまうのです。これは相当やばいです。自分の感覚で、自分を生きていないと同じです。
実は最近、何かを書きたいと思ってきたのは、お酒を飲まなくなった功績が大きいと思います。お酒を飲み、ドーパミンをドバドバだして、安心して楽しくムニャムニャ眠ってしまうと、文章を書く必要がないんですね。お酒で、もうその日は満足して完結してしまっているので。
毎日晩酌しながらも文章を書き続けられる人は本当にすごいと思います。私は、楽しくないから文章を書いています(書くこと自体は好きです)。なんでも楽しまなきゃなんて言う人はいますが、その考え方は非常に勿体無いと思います。楽しむって、無理やりなんですね。本当に楽しいときは、自然と楽しさで溢れてきます。