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『脳にも老廃物は溜まる』アンチエイジング、アルツハイマー病予防との関係

今回は『脳にも老廃物が溜まる
というテーマでお話ししたいと思います。

早速ですが、体の老廃物はリンパ液がリンパ管に
吸収されて排出されていますが、
実は脳にはリンパ液もリンパ管もありません

では脳は何で老廃物を排出しているのか?

それは脳脊髄液と言われる無色透明の液体です。
そもそも脳は頑丈な頭蓋骨の下で脳脊髄液に浸かっています。
そして常に脳内で作られて入れ替わっています。
この脳脊髄液が脳の組織に染み込み
老廃物を運んで脳の外に排出していることが分かっています。

ここでいう老廃物とは、
アルツハイマー病とも関係しているアミロイドβです。
難しいカタカナが出てきましたが、
アミロイドβとはざっくり言うと一種のタンパク質です。
僕たちは普段からアミロイドβを作っていますが、
排出されて脳には蓄積しない為、健康を保っていられます

ではなぜ歳を取ると老廃物が蓄積してしまうのか。
その理由は、脳脊髄液が脳の細胞に染み込む働きが
弱くなるから
です。

ちょっと脳脊髄液が脳の細胞に染み込むというイメージがつかない方もいると思います。

脳の細胞同士は神経の伝達をする為に隙間が出来ています。

この隙間を神経伝達物質のアドレナリンやらドーパミンやらセロトニンやらが放出されています。

この隙間が脳脊髄液が染み込むのに重要です。

因みに寝ている時と起きている時では、
脳脊髄液の染み込む量が違います。

起きている時はあまり染み込まず、
寝ている時は脳脊髄液が染み込みやすくなります

その理由は、起きている時と寝ている時では、
脳細胞の隙間のスペースが変化するからです。
なので睡眠中は隙間が広がるので、
より脳脊髄液が流れやすくなり染み込む量が増えるわけです。

特に深い睡眠であるノンレム睡眠の時は、
脳脊髄液の流れがより良くなります

話を戻しますが、
アルツハイマー病の患者さんも睡眠障害を伴っていることが多いです。

ただアルツハイマー病だから睡眠障害になるのか
睡眠障害だからアルツハイマー病になるのかは分かっていません。

今回は『脳にも老廃物は溜まる』というテーマでお話ししました。
質の良い睡眠を取り、脳脊髄液の流れを良くし
しっかり老廃物を排出できるようにしたら
認知症やアルツハイマー病の予防にもなる可能性があります。

脳の健康を保つためにしっかり睡眠を取りましょう!

今日も最後まで読んで頂きありがとうございました(^^)