何年経っても許せない性加害問題、イジメ。
🟩言葉を発したくなったきっかけ
週刊文春から衝撃的な記事が出た。
2023/12/26
《呼び出された複数の女性が告発》ダウンタウン・松本人志(60)と恐怖の一夜「俺の子ども産めや!」
2024/01/09
松本人志「SEX上納システム」3人の女性が新証言《恐怖のスイートルームは大阪、福岡でも》
小沢一敬だけじゃない“女衒役” M-1王者、“接待役”米進出芸人
X(旧ツイッター)を見ていると、「松本人志はそんなことをする人じゃない!!」という人はおらず、「ホテルへ出向いた女がバカ」「やられて当たり前」という意見だらけであったので、国民から「松本人志ならやりかねない」と思われる人間性だったのか?と今更ながらに思った。
私が「記事を書かねば!」と思わされたのは以下の記事と、その記事に対する松本人志氏の反応(Xのポスト)を見たからだ。
2024/01/05
【画像流出】松本人志の性加害疑惑を告発した女性「本当に素敵で…」「最後までとても優しくて」会合終わりにスピードワゴン小沢に送っていた“お礼メッセージ”
私は松本人志氏のこの態度にブチ切れた。
「ハァ?何が『とうとう出た』と?強姦を訴えてる女性がお礼状を書く訳ないから、合意の下だったと!?」
週刊女性primeの記事を読むと、以下のような記載があった。
要は、スピードワゴン小沢氏(+ホリプロコム)とダウンタウン松本人志氏(+吉本興業)の画策で、リークされた記事ということなのか?
違う?
少なくとも、これらの人々は「週刊文春」は訴えても、「週刊女性プライム」は訴えていないようだ。(2024/01/13現在)
私は世の多くの人に伝えたいことがある。
それは「性加害を受けた場合でも、『お礼』のメッセージなどを送ることはある」ということだ。
多くの人たちが声を上げ、また説明をしてくれているので、理解してくれている人も増えていると思う。それでも、何度でも伝えて、当たり前の感覚になったらいいと思う。
🟩権力者による性加害とイジメ
敵が圧倒的に強く、闘うことも逃げることも困難であると感じた場合、生き物は生存する為に「従順する」という選択肢を選ぶ場合があるそうです。
多くの人は性加害を受けたことはないでしょうから、私が同等と感じるものを提示してみます。
それは、「学校などのコミュニティ内で起きるイジメ」です。
イジメを嫌だ、やめて欲しいと思っていても、どのようにすればいいか分からなくなった時、ヘラヘラ笑う、パシリなどを積極的に行う、イジメなど無いかのように振る舞うなど「迎合」してる素振りを見せることがあります。
私は高校に入学してすぐにイジメに遭いました。
私が太っているということで、「気持ち悪い」「不愉快だ」と暴言を吐かれたり、バスの座席を後ろから蹴り続けられたりしました。
中学校までは皆と仲良く過ごせていたので、なぜそのような目に遭わねばならないか、解りませんでした。解らなかったので、私はその場で抵抗したり、先生に告げ口をするなどの対処はできませんでした。
ずっと黙って耐えるだけです。
人によっては「ちょっと、そこの男子!いい加減にしなさいよ💢」と騒ぎを起こして、相手を非難したり、多くの人の助けを求めることもできるかもしれません。
ですが、この「イジメ(という名の暴行・暴言)」を行う人が『クラス全員』だったら、どうでしょうか?
「イジメられている私がここで騒げば、さらなる加害に繋がるのではないか?」「私はこのクラスに居られなくなって、学校に来られなくなるのではないか?」
そう思う人もいると思いますし、そこで「声をあげない」「被害を訴えない」「ヘラヘラ笑ってやり過ごす」などの振る舞いはその人が考えついた『生存戦略』であったことは理解できます。
「ここには私を助けてくれる者はいない」
そう感じた時、そこは治外法権のような場であり、法は何の役にも立たないと思い込んでしまうことがあります。
〇クラス、サークル内での暴行・性的暴行
〇満員電車内・店内等での痴漢(性的暴行)
〇芸能事務所や芸能界での虐待・異常な慣行 などなど
芸能界での活躍を望むものにとっては、松本人志氏、小沢一敬氏、たむらけんじ氏、M-1グランプリ優勝芸人、放送作家のような存在は「圧倒的な強さ」を感じることと思います。
相手が個々人でもそのように感じるのですから、徒党を組まれた時は尚更、「敵わない」と感じることでしょう。
そして、妻子がいる、冠番組やレギュラー番組がある、CMでもお馴染み、そのような失うモノがありまくる「超有名人」が何の躊躇することもなく、あなたに暴行や性的暴行を行ってきたら、どうでしょうか?
そこには先程述べたような「治外法権」を感じることはないでしょうか?
「他に被害者はいるはずなのに、話題にも事件にもなっていない…」
「私が声を上げても、誰も相手にしてくれないのだろうか?」
「誰も私を見ていない」「誰も僕を助けてはくれない」、その恐怖や不安は、場合によっては暴行や性暴行よりツラいです。
闘うことも逃げることも困難だと感じた場合、強姦や暴行を受け入れたり、あのようなお礼のメールをひとまず送って、従順したかのように見せることがあると思います。
それが人として、職業人として生存率を高めると思ってしまうからです。
そのサバイバルな状況から無事、生存して戻れた時、人は再び考えます。
泣き寝入りするか、闘うか?
「警察」や「法」を使って闘おうとする人もいれば、「情報」を使って闘おうと思う人もいると思います。
武器を用意して、実際に相手を傷つけに行く(仕返しする)人もいます。
今回、女性たちが選んだのは記録した内容などを基に、週刊誌やSNSで拡散してもらい、大勢の人に知ってもらうという方法です。
日本の法律では時効もあるでしょうし、そもそも物証が足りなくて、法で裁けない場合もあります。
ですが、被害を受けた彼/彼女らにとって、心の苦しみに時効はありません。
彼/彼女らの中で「(事件は)終わった」と思えるまで、事件は終わりません。
私も学生の頃に毎日のように痴漢被害を受けたことがありました。また、真夜中に「私を知っている」という男からの性的なイタズラ電話に長い期間苦しめられた時がありました。
電車内では私を触る痴漢の手を引き離そうと抵抗し、満員電車の中を逃げようとしたことは何度もあります。ですが、その時に同乗していた大人たちは無視をしていました。
私には目をつぶってタヌキ寝入りしたように見えても、痴漢に気づかなかった乗客もいるかもしれません。
私はそのことにも大いに絶望しました。
声をあげられない私を助けてくれる大人は一人もいない…と。
私はある時から抵抗することをやめました。
それは痴漢を受け入れたわけではありません。
戦う気力が無くなってしまったからです。
涙も出なくなりました。
男性全般を嫌いになって、塾で出会う女の子を好きだと感じるようにもなりました。
今、それから30年くらい経っていますが、私は結婚していません。男性とお付き合いしたことも一度もありません。女性を性的に好むこともありませんでした。
私を好きだと言ってくれた人たちはいましたが、私はそれらの人たちを気持ち悪いと感じ、解ろうとすることもありませんでした。
それは性被害など関係なく、たまたま起きたことかもしれません。
それは親から虐待を受けた影響かもしれません。
真実は分かりませんが、私はそのような人生を送っています。
私は私にイタズラをしてきた者たちを今でも呪っています。
全員死んじまえと思っていますし、不幸になれと思っています。
30年以上もの思いが込められた呪いです。
ですが、私はこのまま負けっぱなしの人生を送るのはやめようと思いました。
もしかしたら、私と同じく砂を噛むような思いで何年も何十年も生きてきた同志がいるかもしれない。
その同志の力になれるなら、私は声を上げようと思ったのです。
🟩性加害、イジメ被害に遭ったことがある方へ
被害者側の「落ち度」を責める者がいても、一切気にしないで下さい。
事件、事故などから「反省点」を見つけたとしても、それは「自分の為」に活用すればいい事であり、被害者の落ち度を責める道具にするのは決して行ってはならないと思います。
ツラい時にはニュースやSNSから離れるのも、己の心を守る大事な手段です。
私も今回のニュースが話題になっていた時、昔の嫌な出来事がフラッシュバックかのように思い出されて、大声で泣きました。
私の心も、あなたの心も。
すべての人たちの心の苦しみや悲しみが癒されますように。