【感想】映画デリシャスパーティ♡プリキュア 無垢な心がそう、パスポート【夢みるお子さまランチ】
私はデパプリ映画を映画館で視聴したのですが、その当時の感想が出てきたのでいい感じにまとめてこの場で共有したいと思います。
本編は、田中仁さんの『子どもが育つ環境は子どもの成長に大きく影響する』という考え方が全面に表れているなぁという内容。事実、周囲から期待を一心に受けていたケットシーが裏切られ、そのときの大人に対する反感からドリーミアは生まれました。けれど、そこに邪な思いは一切ありません。『子どもたちに無垢な心を大切にしてほしい』『純粋な心を踏みにじる大人から子どもたちを守りたい』。最終的にドリーミアは消滅してしまうけれど、ドリーミアで遊んでいた子どもたちが笑顔で帰っていくシーンからは、「ケットシーが報われてよかった、彼のやったことは全てが誤っていたということではないんだな」っていうなんともいえない気持ちになりました。ちょっと切ないけれどあたたかい映画だなと感じました。
さて、田中仁さんはスタプリ映画でも脚本を担当されていました。スタプリではユーマの擬似的な親ポジションとしてララが描かれ、ララが取り乱したことによってユーマが危険な星へと成長してしまう。そんなストーリーでしたが、これをデパプリに置き換えると、ララはケットシーの周りにいた大人たちでユーマはケットシーにあたると思います。スタプリ映画では暴走したユーマを止めたのはララ(とひかる)ですが、デパプリ映画でケットシーに言葉を投げかけたのはコメコメとゆいちゃんで、大人たちではありません。この映画を見たのが29話視聴翌日だったことも影響しているかもしれませんが、29話を見て思ったように「大人は子どものポテンシャルに過干渉はしない」と感じました。捉え方によっては、大人が子どもを見放しているというニュアンスにもとれるかもしれないけれど、私は「子どもにも自分たちで未来を切り開いていく力があるんだよ」というメッセージ性を受けとりました。
29話の感想も書きましたので、気になった方は是非。
ラスト、なごみ亭でお子さまランチを食べているシーン。とても驚いたのですが、みんな冬服着ているんですよね。映画版私服でもなく、夏服でもなく冬服です。これは私の憶測ですが、ドリーミアが消滅してからケットシーが料理人(?)になるまでの期間の長さを表しているんじゃないかなって。ケットシーに投げかけた言葉は一過性じゃない、続いているものであるということを示しているのではないかと思いました。実際、アニメの最終決戦にも一瞬ではあるもののケットシーが登場していますし。
最後に、私は田中仁さんが脚本担当してるというだけで視聴したアニメがいくつかあるくらいには田中仁さんの脚本が大好きです。プリキュアでいえば、スタプリ映画とかまほプリ映画とかGO!プリンセスプリキュアとか、めちゃくちゃ好きです。オルFの脚本も田中仁さんだったので知った瞬間飛び跳ねました。またプリキュアシリーズで田中仁さん脚本のお話が定期的に見られたらいいなぁ、なんて。
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