【指揮者メモ】カラヤンと宗教
【カラヤンと宗教】
カラヤンはモーツァルトの同じザルツブルク生まれでカトリック教徒。そこまで宗教に熱心な人ではないと思うけれど、ヨハネ=パウロ2世の司式によるミサで振ったときは普段とは違う顔だった。クラシックの帝王といえどもカリスマ的な教皇の前では緊張していたようだ。
晩年、娘ふたりにカトリック神学における三位一体について教えるように誰かに頼んだというエピソードが伝わっているが、やはり19世紀のヨーロッパを破壊した第一次大戦前より前の上流階級に生まれただけあると個人的に感じる。
バチカンでのミサでも特権を使ったのだろう、ちゃっかり自分の家族だけは教皇自らの手からの聖体拝領に与っている。逆にいえば、それだけ強く望んだということだ。
彼の墓は彼の業績に比してとても小さく、上品で質素なものだ。一度、訪ねてみたいと望んでいる。
指揮者メモ 伊藤玲阿奈・玲於奈・レオナ
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