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国内サッカーの現場より。竹中玲央奈のここだけの話

エル・ゴラッソやサッカーダイジェストなどの専門誌において、Jリーグ、大学サッカー、高校サッカーと幅広いジャンルを執筆するスポーツライター・竹中玲央奈によるwebマガジン。国内サッ…
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記事一覧

過度な批判が生む「高校サッカーがテレビで見られなくなる日」

先日行われた第103回全国高校サッカー選手権大会決勝、前橋育英と流通経大柏の対決は息詰まる展開の末にPK戦までもつれ込む歴史的な激闘となった。その手に汗握るPK戦の最中、日本テレビの地上波中継が予定通りに一度終了し、視聴者の歓声と落胆が入り混じった声がネット上に溢れたのはご存じの通りだろう。ここについてメディアの世界で生きていて思うことがあったので雑記を残しておく。

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樹森大介氏を送り出した水戸。彼を抜擢した新潟。2クラブの哲学を称賛したい。

筆者のnoteでも触れたが、2024年シーズンにJ2・水戸ホーリーホックでヘッドコーチを務めていた樹森大介氏が、来季よりJ1・アルビレックス新潟の監督へ就任することが正式に発表された。 このニュースは、国内サッカー関係者やファンの間で大きな驚きをもって受け止められている。それもそのはず、これまでJ1クラブがトップクラスの監督経験を持たない指導者をいきなりトップチームの指揮官に据えるケースは極めて珍しいからだ。J1の監督人事は良くも悪くも”置きにいく”傾向が強く、同じ顔ぶれが

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サンフレッチェ広島ユースを2日連続で見てきた話 【安芸高田市訪問】

11/25~11/27の2泊3日で広島へ行ってきた。メインの業務は会社のメディア「AZrena」でサンフレッチェ広島のスタジアムビジネス担当の方と、サンフレッチェ広島レジーナ所属の中嶋淑乃選手のインタビューならびにクラブの方との打ち合わせだ。 このnoteを見ている人にもAZrenaのコンテンツは響くと思うのでぜひ見てほしい。 上述の通り3日間で3アポとはいえ、空き時間は多い。その中で全て作業に当てるもの味気ないのでせっかくだから何処かに取材へ行きたいと思った。その中で候

山田新との会話の中で

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2024年オフ、移籍動向の話

毎年書いている移籍の情報を、今年も発信していきます。 最終更新日:1月6日(月)

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ヴィッセル神戸の”決勝慣れ”/長倉幹樹が遠回りをした理由/小森飛絢や谷村海那の“出世”/ 人の噂【11月26日NEWS LETTER】

神戸が手にした"勝ちグセ”

永田倖大の人生を変えた、豊田陽平の存在

京都サンガの内定がリリースされた明治大学の永田倖大について簡単にTwitterでもポストをしたが、彼のエピソードや個人的な印象などを補足しようと思う。

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アルビの魅力と可能性/評価されるべき鈴木優磨/"規律違反”の契約解除について/長崎スタジアムシティとマテウス・ジェズス/ 人の噂【11月14日NEWS LETTER】

もうだいぶ前のような話だが、開始前にいろいろあったルヴァン杯決勝は劇的な試合展開の末、名古屋が3年ぶりの王者となった。2019年の札幌vs川崎Fに匹敵する好ゲームだったと思う。 初タイトルを目指して大勢のサポーターが東京に乗り込んだ新潟はあと一歩のところで涙を飲む形になったが、準優勝で終わることを最悪の結果とするなれば、その中でも最上級の内容だったと思う。新潟サポーターはタイトルを穫る難しさを感じたことだろう。

新潟と名古屋のファン・サポーターを甘く見たルヴァン杯決勝のキャンペーン

ルヴァン杯の決勝の集客プロモーションとしてJリーグが実施したYouTuber「あしざるFC」とのコラボ企画が炎上し、リーグ側が謝罪する事案が発生した。

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【川崎フロンターレ】鬼木達監督の退任と後任について

先日、2017年から7シーズンに渡って川崎フロンターレを率いた鬼木達監督の今季限りの退任が発表されたが、個人的には“思ったより伸びた”印象がある。

鹿島アントラーズは"勝ち続ける”組織でなければいけない

ビジネスインフルエンサーの田端信太郎さんが株主としてメルカリの経営に対して過剰に槍を入れるポストがXのタイムラインを賑わせており、サッカーファンの目にも届いていることだろう。やや過激なものが多いが、なかなかに的を射ている部分もあるから関係者としては悪い意味で響くものだと思う。メルカリは2017年にスポンサーに入り、2019年から経営権を取得しているが、皮肉にもそこから鹿島のアイデンティでもある"優勝”が一度もない。 鹿島が鹿島ではなくなってきている。ここ数年、本当にそう思う

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仲川輝人の分岐点。大学4年とアビスパ福岡

9/14に行なわれた国立開催のFC東京vs名古屋グランパスは4-1で"ホーム”のFC東京が勝利を収めた。国立競技場開催では無類の強さを誇っているが、この試合では仲川輝人が輝いた。 1点目の実質的アシストとなった中央突破からのシュートを皮切り2点目のPK奪取、そして4点目のショートカウンターを結実させる左足でのニア上へのシュートと、獅子奮迅の活躍を示した。 半歩・一歩の瞬間的な速さとドリブルの急な方向転換、そして左右両足でのシュート精度は昔から変わらない。ただ、寿命が短いプ

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石原克哉と話した伊東純也の甲府時代/現場主義である理由/アツマーレと水戸の魅力/大迫敬介と神戸の話 【8月10日NEWS LETTER】

東京五輪における日本代表の戦いは終わったが、小久保玲央ブライアンという"点を取らせないGK"の存在の大きさが際立った大会のように感じる。

佐野海舟の件について / 大島僚太=フロンターレ/ レベスタの独特な空気感/移籍のウワサ【7月21日NEWS LETTER】

最近、育成年代の試合での中止が多い。この7月ですでに4試合が中止になった。理由は2つで、暑熱と雷雨である。いくつかのカテゴリはナイターへ移行しているものの、直近のJリーグの試合でも横浜FMのGK・飯倉大樹が苦言を呈していた。