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Adobe Max 2018でクリエイターコミュニティに参加してきた

こんにちは、Basecampのれおです。

数ヶ月前の話になるのですが、LAで開催されたAdobe Max 2018に参加してきました。海外のクリエイターコミュニティをこの目で見て回るというのが参加の大きな目的です。

発表された新機能については、綺麗にまとめられたメディア記事が多くありますので、イベント全体の空気感やAdobe Maxのコミュニティの雰囲気を共有できればと思います。

Adobe Maxが気になっているけどまだ行けていない方や海外カンファレンスに興味がある方の参考になれば嬉しいです。


超盛り上がるMaxコミュニティ

Adobe MaxではFacebookで参加者用グループが作られます。

ただイベントに参加するだけでは物足りなかったので、思い切ってコミュニティに参加してみました。

このグループは、Adobe Maxに関しての情報交換の場としてだけでなく、クリエイター同士の交流の場としても機能しており、世界中の同業者とコミュニケーションを楽しむことができます。
今年は、1500人以上が参加していました。

このように、イベント数ヶ月前から「みんなどこから来るの?」「趣味を教えて!」といったような投稿が始まります。

自己紹介の投稿も多く、中には自作のAdobeグッズを配っている人、当日の髪色や服装を載せてアピールしている人もいました。

Adobe Max自体は3日間の開催なのですが、開催地に1週間以上滞在する人も普通にいて、イベント以外の時間も観光や参加者との交流を楽しむことができます。

僕もこのコミュニティで開催されたファイヤーペインティングのイベントに参加したりしていました。


また、イベント近くになると、当日の注意事項などの情報共有がされるので、初めての人たちでもなんの心配もなくAdobe Maxに参加できるようになっています。

Adobe Maxに参加する人なら誰でもウェルカムな雰囲気で、とてもあたたかく居心地の良いコミュニティです。


実際どんなイベントなのか

どの記事を見ても大体は発表された新機能についての紹介が多いので、その他のイベントの様子を簡単に紹介できればと思います。


迫力満点のOPとクリエイティブ黄金時代宣言

だだっ広い会場、巨大なワイドスクリーンで披露されるOP映像は、まさに鳥肌モノでした。

歓声や拍手の大きさも凄まじく、ワクワクしていた参加者の期待も一気に跳ね上がります。

これを見た瞬間に、うわマジで来てよかったと思いました。

その後のオープニングスピーチでは、ナラヤンCEOが登場。

今ほどデザインが重要な時はない。クリエイティビティの黄金時代にきている。システムだけでなくクリエイティブな役割、ストーリーをきちっと伝える重要性は今までよりはるかに必要。クリエイティビティのパワーは大きなインパクトを与え、今まで以上に大切になった。

やっぱりこれからの時代を作っていくのはクリエイターである僕たちなんだ、これからもAdobeについていこう、とその場の全員に再認識させるようなスピーチでした。

実際にクリエイターのパートナーとして、ハイクオリティなソフトウェアを私たちに提供しているAdobe CEOの言葉は説得力がありますね。

まだまだクリエイティブ職の境遇が悪い日本のことを考えると、彼の言葉は深く胸に刺さりましたし、改めてこの時代にデザイナーとして働けてよかったなと痛感しました。


大注目の新技術発表

その後は、立て続けにAdobe製品の新技術発表です。

もちろん、ライブ中継とは違う臨場感を味わえる、というのもAdobe Maxに参加するメリットかもしれませんが、新技術発表後にいち早くセッションでその使い方を学ぶことができる、ということが参加者の一番の特権だと思います。

Adobe Maxには大きく分けるとSession(講義スタイル)とLab(実践スタイル)という2つのセッションスタイルがあり、基調講演以外の時間は自分で自由に時間割を調整します。

そのため、時間割の全てを埋める必要はなく、合間に企業ブースや休憩スペースで交流を楽しむこともできます。

このように、参加者がスケジュールをカスタマイズできる余白を残している、というのもAdobe Maxの魅力の一つです。


大物クリエイターの登場

また、Adobe Maxではデザイナーだけに止まらず、超有名なYouTuberやフォトグラファー、映画監督など、クリエイティブの最前線で戦っている方々が登壇します。

Max Bashという交流パーティでは、ロック歌手ベックのミニライブも楽しめました。

ずっとAdobeツールの勉強会という訳ではなく、よりエンターテイメントに踏み込んだコンテンツも用意されているので、最初から最後までメリハリを持ってAdobe Maxを楽しむことができます。


徹底された自己肯定導線

以上、簡単にイベント内容を紹介しました。

めちゃくちゃイケてるOPとナラヤンCEOのスピーチ

大盛り上がりの新技術発表

セッションでその凄さを実感&習得

クリエイターの大先輩たちが激励

Max Bashを中心に様々な同志との交流

このように、要所要所で参加者が自然と自己肯定できるようなイベント設計になっています。

今までデザイナーとして仕事をしてきて、初めて味わったあたたかい空気感だったのでとても気持ちよかったのですが、それと同時に、日本でももっとこういう環境があれば、勇気を持って自分のキャリアを歩める人も増えるだろうに、という悔しさも感じました。


日本でもAdobe Maxのようなイベントができれば!

みんながみんなを肯定し合えるようなAdobe Max独自のコミュニティ文化は、素敵だと思いますし、コミュニティ好きな日本人にも適していると思います。

しかし、まだまだ足りていない条件も多いです。

僕はスタートアップで働くデザイナーなので、一部の業界のことしかわかりませんが、少なくとも以下の項目がもっと改善されれば少しはクリエイターのコミュニティやイベントを作りやすい環境になるのではないでしょうか。

・フリーランスが技術や実績の情報公開をあまりしない文化
・大企業クリエイターのメディア露出の少なさ
・そもそものロールモデルの不足


とはいえ、2018年のデザイナー業界は大盛り上がりでした。

第1回Design Shipもありましたし、CXO Nightも4回開催され、確実に、僕がデザインを始めた頃に比べると環境は良くなってきていると思います。

来年は、少しでも自分の活動が日本のデザイン業界に貢献できるように励んでいきたいです。


Adobe Maxへの参加は僕にとっては今年の大きな決断のうちの一つでしたが、本当に参加して良かったなと思っています。

サポートしていただいた坪田さんMax野郎(毎年Maxに参加している方の日本コミュニティ)の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。


海外でのお仕事に興味があるクリエイター、今の仕事環境に満足していないクリエイターの方には、ぜひAdobe Maxの空気を肌で感じて欲しいと思います。

最後に、自分が参考にしていたnoteをいくつか載せておきますので、少しでも興味を持った方はぜひチェックしてみてください。


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北川レオ / hicard
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