小枝が一日を特別にする
近所の歩道を朝方に足早に駅に向かっていたところ、保育園に向かうであろう父子とすれ違った。父は3歳ほどの男の子と手を繋いでいた。
すれ違ってすぐに、嬌声が聞こえたので、振り返ると先ほどの男の子が道端に落ちていた小枝を拾い上げようと屈みこんでいた。小枝には鮮やかな緑色の葉が一枚だけ付いていた。拾い上げると男の子はその小枝を嬉しそうに陽にかざした。父は少し困ったようだけども嬉しそうな表情で見守っていた。
男の子は小枝に心を動かされ価値を見出したから、嬌声をあげ拾った。だけども、僕