「M字ハゲ」から生まれた、僕の個性的なヘアスタイル。
恐らく、僕の髪型を見たほとんどの人はこう言うだろう、「すごい髪型ですね」。
僕は、M字ハゲだ。
これまでの人生で、自分の生え際を何度も呪ってきた。
自分がM字ハゲだと自覚したのは、19歳か20歳の時だった。
キッカケは、女友達二人とランチに行った際に、「れおって将来絶対ハゲるよな、だって生え際めっちゃM字やもん(笑)」と軽く言われた瞬間でした。
その時は、自分の生え際のことなど特に何も意識していませんでした。
部屋に帰ってから、友人に言われた一言を思い出して、鏡の前へ。
そして、軽い気持ちで髪をかき上げると、その光景に絶望した。
生え際が、絵に描いたようなM字だったのだ。
かなり動揺しながら、髪の毛をソッと下ろした。
この頃から、自分の生え際をかなり意識するようになった。
朝、髪のセットをする際に髪と髪の間から覗くおでこを見る度に、劣等感に襲われた。
おでこを隠すために、サイドから髪の毛をゴッソリ持ってきて、ハードスプレーでガチガチに固める日々を送っていた。
自分では、かなり上手くおでこを隠せていると思っていたのですが、周りから見ると違和感があったらしく、友人によく突っ込まれた。
友人の軽い一言が、グサグサと胸を突き刺す。
心の中の、「黒ひげ危機一発」が今にも飛び出しそうだった。
このままではダメだと思い、GoogleでM字ハゲに似合う髪型を検索しまくった。
その結果、自分に必要なのは「攻めの姿勢」だと悟った。
おでこを思いっきり出すヘアスタイルに挑戦し続けた。
そして、トライアンドエラーを繰り返した末に出会ったのが、「震災刈り」という奇抜なヘアスタイルだった。
このヘアスタイルにすることで、不思議と自分の生え際が気にならなくなった。
まるで、魔法のように。
僕はM字ハゲじゃなかったら、ここまで色々なヘアスタイルを模索して、挑戦することはなかったと思う。
だから、今ではM字ハゲに感謝さえしている。
もし、僕と同じようにM字ハゲで悩まれている方がいたら、騙されたと思って「震災刈り」に挑戦してみて欲しい。
人生が、ガラッと変わるはずだ。
個性は、コンプレックスから生まれる。
みなさんも、コンプレックスから「素晴らしい個性」を生み出してみて下さい。
一度きりの人生を楽しめるかどうかは、自分次第だと思うのです。
おわり。