なぜ株価が「コロナショック」前に戻ったのか?。
日経平均株価が「コロナショック」の前の水準に戻ったようです。
「株価が戻って良かった、良かった」…。果たしてそうでしょうか?。自分の身近のお店はお客さん戻って来ましたか?。企業の仕事量は?。
「戻っていない」ですよね!?。
多分、みなさんそう感じると思います。この感覚、メディアでは「実態経済」と言っています。「実態経済(実際の経済)はコロナショック前に戻っていないのに、株価はコロナショック前に戻った」のが、今の状況なのです!。
なぜ?。
今、日本は「マイナス金利」、「空前の金融緩和」を行なっています。ざっくり言うと、水道の蛇口を全開にして、市場に「お金」がジャンジャン溢れるている状況なのです。
銀行は「マイナス金利」なので、日本銀行にお金を預けても「マイナス」です。「金融緩和」で、市場にお金が溢れていて、金利も低いです。銀行は日銀に預けてもマイナスですよ。低い金利で企業にお金を貸しなさい。企業はこの低い金利を利用して、設備投資などを行って「経済を回して」下さい。これが、今の政策なのです。
かといって、この「コロナ禍」。先行き不透明なのに、設備投資は慎重になるでしょう。
じゃあ、溢れているお金は何処へ…。
もうおわかりですね?。
ジャンジャン溢れるお金の「使い道」が「株」に向かっているのです!。株を多くの人が買うと株価は上がる。なので、「株価はコロナショック前に戻ったのに、実態経済は戻っていない」となるのです。
以前より政府はこの政策をとっていました。「次の総理大臣の有力候補と言われる菅官房長官が政策の継続を表明したので安心だ」、というのが新聞の内容です。
では、株価と実態経済の「差」。実態経済のこれからを考えると、株価がこのまま順調にいくか?、はどうなんでしょう?。
次の総理大臣、政府に頑張ってもらわないと!。
これは私の意見ですので、くれぐれも投資は「自己責任」でお願いします。