ChatGPTプロンプトのコツ！七里式「8+1の公式」で精度を高める

こんにちは。ブログ運営に役立つプロンプトを研究している ぽけご です。

ChatGPTのプロンプト作りで悩んでいませんか？

「ChatGPTを使いこなせず、思い通りの結果が出ない…」
「適切な指示の出し方がわからなくて、ChatGPTの能力を引き出せない…」

こんな風に感じている方もいるでしょう。

実は、筆者も以前は同じように苦労していました。

Webメディア運営者として活動する中で、高品質な記事を作成するためにChatGPTを使おうとしたのですが、なかなか思い通りの結果が出せず、悩んでいたのです。

「これはプロンプトの勉強をしないといけないな…」

そんな焦りを覚えてWeb検索をしているとき、ChatGPTプロンプトの作り方のコツとして、七里式「8+1の公式」の存在を知りました。

この公式の本質は、AIに"人間のように"思考させるための明確な指示出しにあります。

前提条件や対象者像、目的などを具体的に伝えることで、まるで優秀な人間スタッフに指示を出すように、ChatGPTを動かすことができるのです。

「これだ！」と感じた筆者は、七里氏が主催する有料講座で「8+1の公式」について学び、Webメディア運営で培ったノウハウを凝縮した「実践プロンプト」開発することができました。

このプロンプトを使えば、生成AIの力を最大限に引き出し、要件を満たした高品質な記事を誰でも簡単に生成できます。

まさに、特別な "魔法の呪文" とも言えるプロンプトです。

今では、Web記事制作にChatGPTを活かすという当初の悩みを解決できただけでなく、プロンプトエンジニアとして活動できるようになりました。

あなたも、ChatGPTプロンプトの真髄ともいえる七里式「8+1の公式」を知って、AIを自在に操る技術を身につけませんか？

この記事では、ChatGPTプロンプトのコツが知りたい方に向けて、

✅ あなたのプロンプトがChatGPTに伝わらない理由
✅ ChatGPTを思い通りに操る 七里式「8+1の公式」とは
✅ プロンプト作成力は新時代の必須スキルになる

上記について、筆者が学んだことを交えながら詳しく解説しています。

プロンプトの技術は、もはや誰もが身につけるべき必須スキル。
今こそ、時代の先端を行くチャンスです。

ぜひこの記事を参考にして、あなたのChatGPTとの創造的なコラボレーションを加速させましょう！

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あなたのプロンプト、ChatGPTに伝わっていますか？

ChatGPTを使っていて、

「なんかイマイチな回答だな…」

と感じたことはありませんか？

それは、プロンプトが曖昧であったり、具体性が欠けているからかもしれません。

AIの出力の精度は、プロンプト（指示文）の書き方次第で大きく変わるからです。

ここでは、ChatGPTから満足度の高い回答を引き出すためのコツを解説します。

思い通りの回答が得られない理由

ChatGPTに質問しても、イマイチな回答しか返ってこない。
その原因は、プロンプトが抽象的で不明確だからかもしれません。

例えば、

美容液のキャッチコピーを考えて。商品名は「モイストリッチ」です。

このようなプロンプトでは、ChatGPTは漠然とした無難なキャッチコピーしか生成できないでしょう。

何を求めているのかが、AIには伝わりにくいのです。

商品の特徴やターゲット、価格帯など、キャッチコピー作成に必要な情報が不足しているため、一般的な文言しか返せません。

しかし、以下のようなプロンプトを与えれば、ChatGPTは具体的な提案をしてくれるでしょう。

あなたは、30代女性向けの化粧品のマーケターです。
ターゲットは、肌の乾燥に悩む働く女性です。
商品のキャッチコピーを考えてください。
商品は、保湿力に優れた美容液です。商品の名前は「モイストリッチ」です。
競合商品は「ヒアルロン酸100％」です。商品の価格は5,000円です。
伝えたいことは、肌の奥から潤い、長時間潤いが続くことです。
表現は、シンプルでわかりやすく、共感を呼ぶものにしてください。

実際に、ChatGPTが提案してくれた内容がこちらです。

ChatGPT の出力結果

どうでしょうか？
これなら、キャッチコピー案としてたたき台にはなりそうですよね。

AIに質の高い回答を求めるなら、プロンプトに十分な情報を盛り込みましょう。

求めるタスクに対して、AIにしっかり「考えさせる」ことが重要です。

生成AIに"人間のように"思考させるプロンプトの秘訣とは

AIに"人間のように"思考させるためには、プロンプト設計にいくつかの秘訣があります。

それを意識することで、ChatGPTからより適切な回答を引き出すことができるはずです。

以下の3つのポイントを押さえて、プロンプトを設計するようにしましょう。

• 具体的な役割を与える：
  AIを特定の役割に当てはめることで、質問の文脈に即した回答が得られます。
  「あなたは化粧品のマーケターです」「あなたはコピーライターです」など、AIに具体的な役割を与えてみましょう。
  するとAIは、その役割の専門家として、的確なアドバイスをしてくれるはずです。

• 状況を詳細に説明する：
  AIには読心術は使えません。あなたの状況を理解できるよう、プロンプトには具体的な情報を盛り込みましょう。
  商品の特徴やターゲット、競合との差別化ポイントなど、キャッチコピー作成に関連する情報を可能な限り提示することが肝要です。
  状況が明確になることで、AIはより的を射た提案ができるようになります。

• 目的を明確に伝える：
  AIは、あなたの目的を知ることで、より的確な回答が可能になります。
  プロンプトには、「購買意欲を高めるキャッチコピーが欲しい」「商品の魅力を印象的に伝えたい」など、依頼の目的を明記しましょう。
  目的が不明確だと、AIも的を射ない回答しかできません。
  反対に、目的が明らかだと、AIは効率的に答えを導き出せるのです。

これらのコツを意識してプロンプトを作成することで、AIは質問者の意図を正しく理解し、その文脈に即した回答を考えて生成してくれるはずです。

プロンプト設計には、さらに踏み込んだテクニックも存在しています。

様々な方式が研究されている中で、特に注目を集めているのが、日本におけるChatGPT分野の第一人者である七里信一氏が提唱する「8+1の公式」です。

次項では、実践的なプロンプト術である七里式「8+1の公式」について詳しく解説していきます。

ChatGPTとのコミュニケーションをより高度なものにするための手がかりとして、ぜひ参考にしてください。

ChatGPTを思い通りに操る 七里式「8+1の公式」

ChatGPTに質問をしても、思い通りの回答が得られない。
そんな経験はありませんか？

生成AIに的確な回答をさせるには、プロンプトに必要な要素を過不足なく盛り込まなくてはなりません。

そこで役立つのが、七里式「8+1の公式」と呼ばれるプロンプトの設計手法です。

この公式は、以下の9つの要素で構成されています。

1. 前提条件：タイトル、依頼者、制作者、目的を提示して方向性を指示
2. 対象プロファイル：ターゲットの属性を詳細に設定し、回答精度を向上
3. 参考情報：ChatGPTが参照すべき情報を提供し、文脈に即した提案を引き出す
4. 名詞と動詞：対象や行動を具体的に指示し、抽象的な表現を排除
5. 形容詞：感情や程度を的確に伝えるための装飾
6. 出力形式：文章の構成を文字ベースで指定
7. 例の提示：期待する回答形式の具体例を例示
8. スタイル：言葉遣いやトーンを状況に応じてコントロール
9. 追加指示：情報補完や方向修正を行い、品質を高める

これらの要素を過不足なく盛り込むことで、AIに"人間のように"考えさせることができるのです。

AIが質問者の意図を正しく理解し、その文脈に即した回答を生成できるようになります。

七里式「8+1の公式」をプロンプトに取り入れることで、ChatGPTの能力を最大限に引き出し、創造的なコラボレーションを実現できるでしょう。

ここでは、「8+1の公式」の各要素について詳しく解説していきます。

前提条件：プロンプトの方向性を定める「羅針盤」

プロンプトを作成する上で最も重要なのが、前提条件を明確にすることです。

前提条件とは、タイトル、依頼者、制作者の属性、制作物の目的などを指します。

これらの情報をChatGPTに正しく伝えることで、生成される文章の精度と方向性を高めることができるのです。

例えば、「美容液のキャッチコピーを考えて」というプロンプトだけでは、どのような内容を盛り込めばいいのかChatGPTには判断できません。

しかし、以下のような前提条件を加えることで、より具体的で適切な文章を生成できるでしょう。

• 依頼者条件：
  30代女性向け美容液のマーケター

• 制作者条件：
  美容業界に精通したコピーライター

• 目的と目標：
  商品の魅力を印象的に伝えるキャッチコピーを作成する

このように、タスクに必要な背景情報を提示することで、ChatGPTに「人間のように」思考させることが可能になります。

前提条件は、プロンプトの「羅針盤」とも言えるでしょう。

目的地（どんな文章が欲しいのか）を指し示すことで、ChatGPTを正しい方向へと導く役割を果たすのです。

「どこまで書けばいいの？」と戸惑っている方もいるかもしれませんね。

しかし、その悩みは前提条件をしっかりと整理することで、その悩みは解消されるはずです。

• タイトルは内容を端的に表現する

• 依頼者の立場や心情を明らかにする

• 制作者に求められるスキルを示す

• 目的や完成形のイメージを伝える

これらの要素を過不足なく盛り込むことが、ChatGPTから良質な文章を引き出すための第一歩となります。

ただし、前提条件の指定は、細かくすればよいというものでもありません。

あまりに細かく指図してしまうと、ChatGPTの創造性を阻害してしまう恐れがあります。

ChatGPTの能力を最大限に活用するためにも、適度な自由度を与えるバランスも必要でしょう。

対象プロファイル：ターゲットを具体化して精度を高める

ChatGPTに文章を生成させる際、誰に向けた内容なのかを具体的に指定することが重要です。

年齢、性別、職業、ライフスタイルなど、ターゲットの詳細なプロファイルをプロンプトに盛り込むことで、よりパーソナライズされた文章を得ることができます。

例えば、美容液のキャッチコピーを考える場合、以下のようなペルソナを設定してみましょう。

・年齢： 35歳
・性別： 女性
・職業： 会社員（事務職）
・悩み： 乾燥による小じわが気になる

「女性向けの美容液のキャッチコピーを作って」と入力だけでは、どのようなトーンや言葉選びが適切なのか、ChatGPTには判断できません。

しかし、上記のような具体的な対象者像を提示することで、その人物の関心事に合わせた文章を生成してくれるのです。

ペルソナ設定に必要な情報は多岐にわたります。

• ペルソナ設定に必要な情報：
  年齢、性別、職業、居住地、収入、ライフスタイル、趣味、悩み、ニーズなど

これらの属性を可能な限り詳しく定義することで、ChatGPTはまるでその人物になったかのように、文章を紡ぎ出せるようになります。

プロンプトを設計する際は、具体的なペルソナを設定しましょう。

ターゲットの立場に立って考えることが、説得力のある文章を生み出すための第一歩なのです。

• ターゲットの日常生活をイメージする

• ターゲットの抱える悩みや関心事を洗い出す

• ターゲットが感銘を受ける表現を探る

このように、対象者像を具体的に思い描くことで、ChatGPTは読者の心に響く文章を生成できるようになります。

ペルソナ設定は、ChatGPTに「思いやり」を持って文章を生成させるための手がかりとなるのです。

参考情報：ChatGPTに文脈を理解させるための「補助輪」

ChatGPTに質の高い文章を生成させるためには、タスクに関連する参考情報を提供することが重要です。

文脈を理解するための手がかりとなる背景知識や具体例を与えることで、より適切で実用的な文章を得ることができます。

例えば、美容液のキャッチコピーを考える際には、以下のような情報が役立つでしょう。

・美容液の特徴や成分
・想定するターゲットの肌悩み
・競合商品との違い

このような文脈に即した情報を示すことで、ChatGPTはまるでその商品の専門家となって、的を射た文章を紡ぎ出すことができます。

参考情報は、ChatGPTに「背景知識」を与えるための「補助輪」のようなものだと言えます。

与えられた手がかりをもとに、状況に合った言葉選びやアプローチを行ってくれるのです。

ただし、情報をたくさん与えればよいというわけではありません。

以下のように、参考情報は必要最小限に留めるべきです。

• 関連性の高いキーワードを盛り込む

• 文脈を説明する具体的な事例を示す

• タスクの目的に沿った情報に絞り込む

情報を詰め込みすぎると、どれを参考にするべきか判断できず、ChatGPTの出力精度の低下に繋がる恐れがあります。

文脈を理解するための「補助輪」として、適度に活用することを心がけましょう。

タスクに応じた適切な情報を選んで提示することが、ChatGPTとの効果的なコミュニケーションにつながるのです。

名詞と動詞：具体的な指示で抽象的表現を排除する

ChatGPTに的確な文章を生成させるには、具体的な名詞と動詞を使ってタスクを指示することが大切です。

漠然とした表現では、AIは「言いたいことは何なのか」を推測しながら、無難な出力しかできません。

抽象的な言い回しは避け、明確な言葉で「何を」「どうする」のかを伝えましょう。

名詞は対象物や概念、状況などを指し示す言葉です。

できるだけ具体的なものを選んで、プロンプトに盛り込みましょう。

✅「化粧品」より「美容液」の方が対象が明確
✅「成分」より「ヒアルロン酸」の方が具体的

このように、指示内容をはっきりさせることで、ChatGPTは求められている文章をイメージしやすくなります。

動詞はアクションを表す言葉です。

対象に対して、行うべき行為を的確に示す表現を選びましょう。

✅「考える」より「書く」の方が具体的
✅「伝える」より「訴求する」の方が意図が明快

意図に合った動詞を選ぶことで、ChatGPTに具体的な指示を与えられます。

以下は、名詞と動詞の具体例です。

• 具体的な名詞の例：
  固有名詞、商品名、人名、地名、数値、割合など

• 具体的な動詞の例：
  説明する、提案する、比較する、列挙する、要約するなど

曖昧な指示では、正確な回答は得られません。
抽象的な表現を排し、言葉を厳選することが、ChatGPTとの良好なコミュニケーションの鍵を握ります。

「言葉選びに悩む」あなたも、具体性を意識すれば、的確な文章をChatGPTに生成させられるはずです。

出力形式（文字）：文章の構成を指定する「型枠」

ChatGPTに適切な文章構成を指示することは、期待通りの出力を得るために非常に重要です。

文章の骨格をしっかりと伝えることで、AIに「型枠」を与え、意図に沿った文章を組み立てさせることができます。

例えば、ChatGPTに美容液のキャッチコピーを考えさせるなら、以下のような構成で指定しましょう。

・はじめに：商品の概要と特長を20文字程度で端的に説明する
・本文：
　・第1段落：美容液の保湿力の高さを訴求する文を100文字程度で
　・第2段落：肌の奥からしっかり潤うことを100文字程度で表現する
　・第3段落：長時間潤いが持続することを80文字程度で説明する
・締めくくり：商品名を入れ込んで15文字以内で印象的にまとめる

こんな風に文字数まで細かく指定することで、ChatGPTに文量のコントロールまで要求できます。

各パートの文字数バランスが取れた、読みやすい文章を作らせることができるはずです。

ただし、型にはめ込むだけでは物足りない場合もあります。

その際は、各セクションに求める内容や表現法なども一緒に指示すると、より精度の高い文章が得られるでしょう。

AIに文章構成という「型」を提供し、そこに適切な言葉を流し込ませる。
私たち利用者には、理想とする文章の骨格を構想する力が求められているのです。

出力形式（形）：回答例を提示して期待値に近づける

ChatGPTに回答例を具体的に示すことは、望み通りの出力を得るための強力な方法です。

アウトプットの「形」を提示することで、AIに求める水準を明確に伝えることができます。

美容液のキャッチコピーを考えるケースでは、以下のような例を挙げるとよいでしょう。

以下の例のような雰囲気で20文字、100文字、80文字、15文字の文章を考えて。
【例1】
たった1滴で、肌の奥からあふれ出す。
きめ細かなうるおいヴェールがしっかり肌を包み込み、
一日中もっちりとしたハリ感が持続します。
新しい私に出会える美容液「モイストリッチ」

こんな風に具体例を示すことで、ChatGPTはそれに近しい表現の文章を生成しやすくなるのです。

ただ「美容液のキャッチコピーを作って」と指示するよりも、的確な出力が望めるでしょう。

全文を例示する必要はありません。
文章の一部だけを例に挙げるのも有効です。

例えば、冒頭部分のみを以下のように指定すれば、ChatGPTに書き出し方の指針を与えられます。

【冒頭例】
みずみずしいうるおいが、肌の奥からほとばしる。

全体の文脈が掴めなくても、部分的な例示があれば、ChatGPTはそれをヒントに質の高い文章を紡ぎ出せるのです。

「こんな感じで書いて欲しい」

その希望をChatGPTにダイレクトに伝える手段として、回答例の呈示は実に有効だと言えます。

求める「形」を具体的に示すことで、AIの思考を望ましい方向へ誘導できるのです。

抽象的な指示ではなく、具体的な手本を見せること。
それこそが、ChatGPTを思い通りに操る近道なのかもしれません。

スタイル：言葉のトーンで雰囲気をコントロール

ChatGPTに文章のスタイルを指定することで、出力の雰囲気を自在に変えられます。

硬質な言葉づかいや柔らかい語り口など、言葉のトーンを調整することで、読者に伝わる印象が変わるからです。

美容液のPRを例に考えてみましょう。

購入を迷っている30代女性に、親しみやすく語りかけるように書いて。

このような指示を加えたとします。

すると、ChatGPTは以下のような文章を紡ぎ出すかもしれません。

毎日のお手入れ、ちょっと大変だと感じていませんか？
うるおいをしっかりキープしたいけど、忙しくてなかなかケアが続かない...。
そんなあなたにぴったりなのが、この「モイストリッチ」なんです。

読者に寄り添うような、やわらかな口調の文章が生まれます。

まるで美容部員さんがやさしく話しかけてくれているような、ほっこりとした印象を与えられるでしょう。

一方で以下のように指示すれば、

美容雑誌の編集者として、専門的知見を交えて表現するように書いて。

ChatGPTはこんな文体で応えるはずです。

肌の水分量に着目した処方設計により、角質層の深部までうるおいを浸透。
マイクロヒアルロン酸やセラミドの働きで、キメの整ったみずみずしい肌へと導きます。
「モイストリッチ」は、肌科学の粋を結集して生み出された次世代型美容液なのです。

一人称を排して客観的に述べる、硬めの語り口の文章となります。

成分の解説など専門的な情報を盛り込みつつ、美容液の優位性を訴求する内容に仕上がるでしょう。

フレンドリーに語りかけるか、権威的に説明するか。
言葉の調子ひとつで、伝わる情報の色合いは大きく変化します。

TPOに合わせて適切なスタイルをChatGPTに指示することが、説得力ある文章作りの肝となるのです。

追加指示：情報を補完し、品質を高める「上塗り」

ChatGPTが生成した文章は、追加の指示を与えることでさらに改善できます。

不足している情報を補ったり、表現を磨いたりすることで、文章の質をグンと高められるでしょう。

まるで色を重ねて描く絵画のように、言葉に手を加えることで完成度を上げていくプロセスが「追加指示」の工程です。

例えば、美容液の宣伝文について、ChatGPTが以下のような文章を出力したとしましょう。

肌にうるおいを与え、乾燥から守る美容液です。
使い続けることで、ふっくらとしたハリのある肌に導きます。

この文章に対して、以下のような追加指示を与えてみました。

美容液に含まれるどのような成分が、肌の乾燥を防ぐのかを具体的に説明してください。
また、ハリ肌に導く効果についても、もう少し掘り下げて解説を加えてください。

すると、ChatGPTは文章をこう補足してくれるはずです。

独自開発のナノ化ヒアルロン酸を配合することで、肌の奥までうるおいを届けます。
ヒアルロン酸は1gあたり6リットルもの水分を抱え込む保湿成分。
これが角質層にしっかり浸透することで、内側から肌をふっくらとさせ、ハリと弾力を高める働きを担うのです。

成分の詳細とその効果の理屈が追加されることで、説得力が増した文章に生まれ変わります。

追加指示を重ねるほどに、文章の骨格に肉付けがなされ、輝きを帯びていくのです。

ときには全体の流れを作った後で、部分的に手直しを求めるケースもあるでしょう。

全体の文章構成はこのままで、ヒアルロン酸の説明部分をもう少しわかりやすくしてください。
美容液の使用感について、具体的な表現を追加して、イメージを膨らませてください。

このように文章の特定箇所に絞って、補足を求める指示も有効です。

読みづらい部分を読みやすくしたり、イマイチ伝わりにくい部分を改善したり。細部を整える作業は欠かせません。

文章を磨き上げるには、推敲に推敲を重ねる必要があります。

ChatGPTを使う私たちも、出力をただ鵜呑みにするのではなく、言葉を吟味し、アドバイスを送り続けることが大切です。

最初の出力で満足せず、追加の指示を重ねる。
その地道な「言葉の上塗り」こそが、AIの可能性を最大限に引き出す道だと言えるでしょう。

「8+1の公式」が拓くAI活用の新たな可能性

七里式「8+1の公式」は、プロンプトの作り方の型を提供することで、生成AIを"使いこなす"ためのフレームワークです。

汎用性の高い公式を自分なりに活用していけば、生成AI活用のイメージは無限に広がります。

つまり、「8+1の公式」は、私たち人間がAIと創造的にコラボレーションするための"魔法の杖"と言えるかもしれません。

「8+1の公式」を具体的なプロジェクトに応用した事例を見ながら、どのようにAIとクリエイティブなコラボレーションができるかを考えてみましょう。

それによって、あなたのAI活用の幅もさらに広がるはずです。

筆者の「実践プロンプト」に見る工夫と応用

「8+1の公式」を使いこなすコツは、それぞれの要素をうまく組み合わせて、ChatGPTに明確かつ具体的な指示を与えることです。

筆者がnoteで公開している「実践プロンプト」にも、この公式のエッセンスを余すところなく取り入れています。

例えばこちら。

この「実践プロンプト」を使うことで、ChatGPTをはじめとする生成AIに、まるで熟練のSEOライターが書いたかのような、高品質なWeb記事の原稿を書かせることができます。

実際にプロンプトの中身をひも解いて「8+1の公式」に照らし合わせてみると、以下のような工夫や応用を取り入れていることに気付けるでしょう。

• 前提条件の明示：
  タイトル、依頼者条件、制作者条件、目的と目標が冒頭で明確に提示しており、プロンプトの方向性が一目瞭然です。ChatGPTに記事作成のゴールを明示することで、的確なアウトプットを導きやすくなります。

• ペルソナの詳細設定：
  3名のペルソナ像を年齢、性別、職業など様々な属性で細かく設定しています。ターゲットの姿を具体的にイメージできるため、読者に刺さる内容を生成しやすくなります。

• 記事の骨子を参考情報に：
  記事で主張すべき内容や根拠、具体例などを盛り込んだ骨子を提示しているため、ChatGPTは記事の全体像を踏まえながら執筆できます。骨子が生成プロセスにおける重要な指針となるのです。

• 具体的な名詞と動詞の使用：
  記事の骨子では「主張」「理由」「具体例」「まとめ」といった構成要素を表す名詞が使われ、「解説する」「説明する」「提示する」など執筆アクションを表す動詞が並べています。抽象的な表現を避け、ChatGPTがとるべき行動を具体的に指示することで、意図通りの内容を引き出せます。

• 理想の文章像を的確に形容：
  「正確無比で詳細かつ具体的なわかりやすい解説」など、求める文章の特徴を端的に形容することで、ChatGPTに精度の高い文章を意識させることができます。抽象的な表現ではなく、具体的な特徴を示す形容詞を用いるのがポイントです。

• アウトプット形式の指定：
  見出しの構成や書き方、文章のフォーマットまで事細かに指定されています。ライターとしてのChatGPTに明確な「型」を与えることで、枠内で最大限のパフォーマンスを発揮させるようにしているのです。

• サンプルの提示：
  指示通りに作成された文章サンプルが例示しています。具体的なお手本があれば、ChatGPTはそれを参考にしながら精度の高い文章を生成しやすくなります。

• 言葉遣いの統一：
  平易な日本語を使うことや、読者への呼びかけ方まで細かく指定されています。これにより、文体の一貫性が保たれ、読者に伝わりやすい文章になるのです。

• 品質を高める追加指示：
  事実に基づいた記述を心がけ、情報ソースを明示するなど、文章の品質を高めるための指示を随所に盛り込んでいます。こうした追加の指示を与えることで、ChatGPTは自らのアウトプットを厳しい目で精査するようになります。

筆者の「実践プロンプト」は、「8+1の公式」の要素を過不足なく盛り込んでおり、それぞれをうまく組み合わせることで、生成AIの出力精度を最高品質まで高めています。

ポイントは、

✅ プロンプトの方向性を明確に定める
✅ 読者像を具体的に想定する
✅ 参考となる情報を適切に提供する
✅ 抽象的な表現を避けて具体的に指示する
✅ 形容表現を駆使して理想の文章像を伝える
✅ 求めるフォーマットのイメージを示す
✅ アウトプットのお手本を提示する
✅ 言葉遣いなどの細部まで気を配る
✅ 品質向上につながる追加指示を盛り込む

これらを意識しながらプロンプトを設計すること。

それが、生成AIから高品質なアウトプットを引き出す秘訣です。

「実践プロンプト」は、こうした「8+1の公式」の活用法を具体的に示した一つの事例であり、あなたがChatGPTを使いこなす上での道しるべとなるかもしれません。

もちろん、「8+1の公式」はあくまで基本形であり、状況に応じて柔軟にアレンジすることが大切です。

先ほど紹介した「実践プロンプト」も、ライティングという文脈に特化した形でエッセンスが取り入れられています。

大切なのは、「8+1の公式」公式をベースとしつつ、

• 自分なりの工夫を盛り込む

• プロジェクトの特性に合わせて要素を調整する

• 試行錯誤を重ねて使いやすい形に進化させる

こうした創意工夫を重ねながら、自分だけのプロンプトを作り上げていくことです。

「8+1の公式」は、そのための土台となる考え方を提供してくれています。

筆者の「実践プロンプト」から学びつつ、自分なりのプロンプトを編み出していく。

この積み重ねが、ChatGPTをはじめとする生成AIを、より身近で頼れるパートナーへと進化させるはずです。

プロンプト作成力は新時代の必須スキル

生成AIの登場により、私たちの仕事や生活のあり方は大きく変わろうとしています。

AIを活用することで、これまで人間が行ってきた作業の多くを自動化できようになりました。

しかし、AIを使いこなすには、的確な指示を与えるスキルが不可欠です。

つまり、AIに「何をどうやって作ってほしいのか」を正しく伝える"プロンプト作成力"こそ、新しい時代を生き抜くための必須スキルだと言えるでしょう。

プロンプト作成力を身につけることで、以下のようなメリットが期待できます。

• 業務の効率化：
  AIを活用することで、これまで手作業で行っていた定型タスクを自動化できます。プロンプトの精度を高めることで、より正確で質の高いアウトプットを得られるでしょう。

• 創造性の発揮：
  的確なプロンプトを使えば、AIに斬新なアイデアや表現を考えてもらうこともできます。人間とAIが協力し合うことで、より独創的な成果物を生み出せるかもしれません。

• コミュニケーション能力の向上：
  プロンプトを作る過程で、自分の考えを言語化する力が磨かれます。これは、人間同士のコミュニケーションにおいても役立つスキルだと言えます。

• 新しい可能性の発見：
  優れたプロンプトを設計することで、AIの性能を最大限に引き出せます。まだ誰も気づいていない活用方法を発見できるチャンスがあるでしょう。

ただし、AIの能力を過大評価してはいけません。
最終的な判断は人間が下す必要があります。

あくまでAIはツールの1つ。
それをどう使うかは、私たち人間の責任です。

七里式「8+1の公式」のような指針を持ちつつ、倫理的な配慮を忘れないようにしてください。

AIの力を最大限に生かしながら、人間らしい創造性を発揮する。
そんな新しい時代のスキルとして、プロンプト作成力が注目されています。

ぜひ、「8+1の公式」を手がかりに、AIとの付き合い方を模索してみてください。

きっと、これまでにない発見や学びがあるはずです。

まとめ：ChatGPTプロンプトを魔法に変える「8+1の公式」を極めよう

今回は、ChatGPTのプロンプト作成に悩んでいる方に向けて、

• あなたのプロンプトがChatGPTに伝わらない理由

• ChatGPTを思い通りに操る 七里式「8+1の公式」とは

• プロンプト作成力は新時代の必須スキルになる

上記について、プロンプトエンジニアとして活動している筆者の経験とノウハウを交えながらお話ししてきました。

「8+1の公式」は、ChatGPTに"人間のように"思考させるための極めて有効な手法です。

前提条件や対象者像、目的などを具体的に指示することで、的確で柔軟な回答を引き出せます。

言葉選びや表現方法のコントロールにより、意図に沿ったアウトプットが可能になるのです。

プロンプト作成は、もはや生成AIを活用する上で不可欠のスキルと言えるでしょう。

あなたが、もし今プロンプトに悩んでいるなら、ぜひこの「8+1の公式」を実践してみてください。

漠然とした指示では得られなかった、クリエイティブで説得力のある提案が返ってくるはずです。

プロンプトの改善は、日々の小さな積み重ねから始まります。

あなたがこれまでChatGPTに向き合い、試行錯誤を繰り返してきたことは、けっして無駄ではありません。

その経験こそが、より良いプロンプトを生み出すための土台になるのです。

プロンプト作成の旅を楽しみながら、新たな可能性を共に切り拓いていきましょう！

【追記】
もしこの記事を読んでも、まだ「8+1の公式」の使い方がピンとこないという方は、「8+1の公式」考案者の七里さんが主宰する無料Webセミナーに参加してみましょう。

筆者自身も過去に参加しており、プロンプトエンジニアとして活動するきっかけになりました。

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