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【機動戦士ガンダム Target in Sight】レビュー|唯一無二の部位破壊要素のあるガンダムゲー!実装機体・質感・カスタム要素全てがシブい……!

PS3で発売されたガンダムのTPSゲーム

『機動戦士ガンダム Target in Sight』は2006年11月11日にバンダイナムコゲームスが発売したPS3用ゲームだ。

TPSゲームであり、連邦軍・ジオン軍どちらかを選んでミッションを通して一年戦争を体感できるモード(明確な名前がないので本記事ではストーリーモードと呼ぶ)と画面を二分割して友達と対戦できる「VS MODE」の二種類の要素が遊べる。

今回は重厚感に溢れマニア心をくすぐる本作のレビューをさせていただく。本記事を通して『機動戦士ガンダム Target in Sight』に興味を持っていただけたら幸いだ。

刺激的な部位破壊システム

宇宙世紀のガンダム作品と聞いて皆様はどのようなイメージを思い浮かべるだろうか。人間ドラマ、勧善懲悪の一言では言い表せないストーリー、策謀渦巻く政治的設定……様々な要素が出てくると思う。

筆者はその数多の要素の中で"MSの重厚感、カッコよさ"が最初に思い浮かぶ。ザクのモノアイが左右に稼働し赤く怪しげに光る描写は大大大好き。08小隊に登場するトップ小隊の戦場の過酷さが感じる欠損具合なんて最高だ。

そんなMSの魅力が分かる方に本作は絶対刺さるだろう。何と本作はMSの部位破壊要素があるのだ。無論、相手だけじゃない。自分もだ。

このシステムはMSの部位が壊れると箇所に応じたデメリットが生じる。足が壊れれば動きが遅くなるし、頭が壊れるとミニマップが非表示、そして胴体が壊れれば問答無用でゲームオーバー!

しかも腕が壊れると持っていた武器も一緒に吹っ飛び使用不可に。その後は残った手と武器で応戦するしかないという硬派なゲームだ。

正直、重厚感のあるゆっくりした動きも合わさって難易度はバカ高く、慣れないうちは敵の的になって死ぬということが続くだろう。だが、操作感が分かってくると敵の攻撃をかいくぐって戦場を闊歩するエース気分が味わえる。

玄人好みの機体セレクション

プレイヤーが扱える機体も実にシブい。有名どころのジムやザク、ガンダム、ゲルググはもちろん、ズゴックやハイゴッグ、ズゴックEなどのジオン水泳部。ドムキャノン、ガンタンクⅡ、ザメル、Ez8とマイナーどころが揃い踏み!

しかも武装も機体ごとに多数存在する。Ez8は100mmマシンガン、ミサイルランチャー、ロケットランチャー、180mmキャノン、ビームライフルが装備可能……といった感じだ。自分のお気に入りのMSを改造して好きな武装で出撃!ガンダムオタクには刺さりまくりの内容だ。

……逆にこんなのガンダム初心者が興味本位で買ったら頭に???と出ること間違いなし。ゲーム性も合わさって本作を意気揚々とプレイするのはガンダムの泥臭い部分が好きなオタクだけかもしれない。筆者としては大歓迎&最高の作品なのだが……!

【まとめ】粗削りだが唯一無二の良作

リアル!部位破壊!マニア歓喜のMSセレクション!と良い点いっぱいの本作だが、難点もある。

文中で述べた難易度が高めというのも難点の一つだが、ストーリーモードが説明やナレーションはあるものの固有のシナリオはなく、淡々とミッションを進めて行くだけ。被弾後に音声にノイズが出続けるバグが出やすい。などなど……特に音声バグは不快に感じる人が多いかもしれない。筆者は攻撃で機体の音声系がイカれた設定と勝手に解釈し楽しんでいたが……。

両腕が壊れると(MSにもよるが)ほぼ詰む。

しかし、それらの難点を上回るほど本作は面白い。特にこのレベルの部位破壊要素があるガンダムゲーなんて筆者の知る限り本作だけ。その要素を楽しむだけでも遊ぶ価値があるといえるだろう。

もし望みが叶うのならば、『機動戦士ガンダム Target in Sight』の要素を引き継いだ新作をPS5で出してほしい。現行機種でこのリアルなガンダムゲー遊べたら絶対楽しいだろう。バンナムさん、難しい……だろうか。

新品だとものすごく高いが中古なら400円程度で買える。
気になった方はぜひ……。


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