「ひとりで生きていく」 ヒロシ by エシモの備忘録
ヒロシさんの「ひとりで生きていく」の読書感想ブログです。
* この記号(→)以降の文は要約に対するエシモの独り言です。
【この本から得たい知識】
ソロキャンプYouTuberとして熱狂的なファンを獲得して返り咲いた「ヒロシです。」のヒロシさん。彼が教えるのはこの不安な現代社会でも気楽に生きていける方法、つまりひとりで楽しく生きる方法だ。ぼくはこの本から、無理をしない生き方の術を盗みたいと思う。
【備忘録】
第1章 人間関係は流動的なものと考える
・人間関係は流動的なもの
群れない、媚びない、結婚しない
→シュペングラー的に言えば個人主義の大衆の考えに近いかも。子育ては自己犠牲の愛だから。まぁ現代的っちゃ現代的だなよぁ。
・流動的で一人旅をするように生きるからこそ、誰に対しても丁寧に接する
ex)アジアだとだらしないのにヨーロッパへ旅行に行くとシュッとする人とかマジない
・強者や集団に寄生する品のないことはせず、等身大でいよう
・一人で生きるために必要な人間関係で大事なのは気が合うより、共通の話題があることのほうが大切
ex)学生時代のナンパ友達
→共通の趣味と話題を通じたゆるい人間関係が気楽で楽しい
・他人に勝手に期待しない
誰かが自分のために何かをしてくれると思ったら、絶望しか待っていない。
第2章 ひとりで生きられる場所に逃げる
・会社員もお笑い芸人も少ない席の奪い合い
→厳ちぃ…
・ひとりで生きる者は、極力戦わないで済むイージーな環境に逃げるべき
独り身なんだから養う家族もいないし、自分一人が食べていければ良いので簡単に逃げられる。身軽なところが独り身のいいところ
・リアルでもバーチャルでも良いから私の咲く場所としてのサードプレイスを探そう
YouTubeもブログも地元のスナックも、誰でも参加できる
・モテない人でも環境を変えればモテる
大都市でモテたい人が多すぎる。今の状態のままモテる環境に移ってみればいい。
都心がダメなら地方、大企業がだめなら消防団…寂しさを和らげてくれるのは、恋人や親友ばかりではない。あなたを必要としている人は意外にたくさんいる
・必要なのは根拠のない自信
根拠のある自信は根拠を打ち消す事実を前にすると簡単に崩れる
「おれはYouTubeのチャンネル登録者数1万人だから日本で人気のユーチューバーだ!」でも、目の前に100万人登録者が現れたら、その人の自信は崩れる。
根拠のない自信、自分は日本で一番面白いYouTuberと頭の中で勝手に思い込んでおけば、目の前に100万人登録者のYouTuberが現れても「まだ世の中がおれの面白さに気づいてないだけ」と容易に自信は崩れない。
・給料が高い職より、カッコいい職を選ぶ
週一でバーのバイトを始めたりしたら意外と自分はイケてるかもと根拠のない自信をもてるかもしれない。
・イケてるイメージの中に入ってみよう
・やめ癖、逃げ癖は時に自分を救ってくれる
→ストレスが溜まりに溜まって自殺するよりも先に、簡単に諦めて逃げてきたから今がある
・比べる対象がない環境を作る
→スマホでニュースを見れば活躍している人ばかりが出てくる。そして自分と比べて劣等感を感じる負のスパイラル。ソロキャンプでもリア充たちが来ない場所でテントを張る。すると比べる対象がいないのでキャンプに集中できて楽になる。
・たくさんのタネを同時に蒔くことを勧める。ゆるく続ければひとつくらい芽がでるから、そこに集中すればいい。
→あ、投資家の発想だ。瀧本先生っぽい笑
・ソロキャンプYouTuber以外にバンドや地下アイドルのプロデュースとかいろいろやった。今の時代、種まいても咲かない花がほとんどなのだから、気軽にたくさんのタネを蒔いたほうがいいに決まってる。
・会社名や肩書きで付き合えば、結局、相手と上下関係で接することになる。個人名で付き合う心がけが大切。名刺のいらないフラットな付き合い方を心がけよう。
→星の王子さまでも同じこと言ってたなぁ
・僕は僕としてしか生きられない。それで嫌われてしまうのであれば、これはもう仕方ない。
・若い頃になりたくなかった「普通の人」になれない不安を感じるのは環境が合っていない証拠
デリカシーのない社会の同調圧力に屈する必要はない。
第3章 ひとりで死ぬためのお金の話
・お金があると多くの人は浪費家になる
→お金の上手な使い方は自分の能力や好きなことに投資すること。その術を知らずにお金を手に入れた人は必ず大きな家と豪華な家具を買ってしまい、そこから稼ぎが無くなっても生活レベルを下げられない。お金があると多くの人は浪費家になるのだ。
・節約と貯金に越したものはない
AIで最初に奪われるのはAI導入コストに見合う仕事、つまり士業やクリエイティブな仕事からではないかと思うので、導入コストの割りの合わない時給の低い仕事は残るのでは?コンビニ店員よりもコピーライターのほうがAIに代替されるかもしれない。単身者の老後の生活費は毎月14.8万円らしい。それならばコンビニ店員やりながら節約して貯金しながら一人で生きてれば貯められそうな額じゃないか?つまりはどんな金融商品よりも節約と貯金に越したことはないのだ。
・死ぬときはひとり
これから死に行く人と、これからも生き続ける人、そこには超えられない壁がある。
人間どこにいたって死ぬときは死ぬ。自分は看取ってくれる人の最後を看取れないのに自分のことは看取って欲しいとはなんとも無責任な話だ。
・死ぬとき隣にいて欲しい人
三途の川を渡るのは一人。せめて渡る前に若い女のおっぱいを吸って死にたい。男の場合、性欲は死ぬまでつきまとう欲望だから。
→多分子どもができたらこの欲は減ると思う。
・おひとりさまマーケットに気をつけろ
おひとりさまマーケットの狙い目
1.手の届く贅沢
スタバよりコンビニコーヒーか家で淹れろ
2.アフター5のエンタメ
スマホアプリは無課金で楽しめ!
スマホアプリは広告収入のために人の時間を奪うビジネスモデルだ!意識的に避けろ!
3.代行サービス
自分で家事を楽しめ!
・ZOZOやApple商品は買わない
自分が買ったお金がイケてる人が女優とイチャイチャする金に使われているのが単純にいけ好かない。モテない男がヘルスで使うお金はモテるホストのところへ流れていく。ぼーっとくらしているとお金は影響力のあるモテる人たちに流れてしまう。これにはお金を使う、これには使わないという自分の中でのお金の哲学を持つことは節約する上で大いに役立つ。
・サブスクリプションもムダ金になりやすいから注意せよ
・お金が全てじゃないことを知るためにお金を貯める
お金がない人にとっては、明日食うもの寝る場所に困るのだからお金が全てなのだ。お金があるから気持ちに余裕が出てきて、お金が全てじゃないな、と気づける。
・田舎への移住も考える
お金を貯める方法は二つだけ
たくさん稼ぐか、使わないか。
使わないほうが簡単に貯められる。
田舎の方が誘惑が少なくて快適。職さえあれば移住も考えたい。
・いかに安いもので代用していくか…これは節約というよりもエンタメである
例えば100均ショップで揃えたものだけでキャンプができるか挑戦するのは絶対に面白い。
・高い料金を払えば良いものを買っただけで得られる。それに手間を省ける。安くて品質が劣っても自分なりに創意工夫して高いもの同等あるいはそれ以上のパフォーマンスを得られればお得感も得られるし、達成感に繋がり楽しく過ごせるのだ。こうして見えてくるのがお金じゃない世界なのだ。
・気持ちの余裕を得るためにとりあえず100万円を貯めよう
第4章 人生がときめく、ひとりぼっちの暇つぶし
・まずはお金のかからない趣味を始めよう
大人はすぐにコレクターになってしまう
コレクションは突きつめれば、お金を使うことが趣味になる。庶民が趣味にするには負担が大きい。
子どもの頃はお金をかけずに楽しめていたはず
創作とスポーツはコスパが高い趣味!
やり続けるとレベルアップする点も面白い。
誰かに依存する趣味は続かない。
誰かに誘われて始めた趣味は長続きしにくい。他人の意思に左右された結果だから。
グループの趣味も続かない。ソロなら他人に合わせなくて良いから長続きする。最近は公共施設でも多様なスポーツが楽しめるので探してみるのもオススメだ。
・ノートに妄想を書きなぐる
例えば「出張足つぼマッサージ師」と書く。
それを実現するために低コストで始めるための具体案が出てくる。それも書きなぐる。こんなふうに頭に浮かんだことを書いていくと、街のマッサージ屋の看板を見てみたり、使えそうな道具をドンキで探したりと野外活動がしたくなる。どんどんアウトプットしていくと、スマホでネットサーフィンしている途中で成功者やイケメンの情報に嫉妬しなくて済むようになる。
→行動を起こす、外に出て環境変えるというのは狩猟民族時代から続く良く生きるための方法なんだろうな。
・子育てと趣味は同じ暇つぶしなのでは?
独り身で趣味もない人は不安に押しつぶされて良からぬことをしでかしてしまう。しかし、子どもがいれば暇つぶしをする余裕もないほど忙しいけど充実はする。子どもがいない独身は子育ての代わりとなる暇潰しを手に入れなくてはならない。→人間は夢中になるものがないと変な妄想が先走って良からぬことをしでかしてしまう生き物なのかもね。子育てが終わった人も時間が余るのはわかってるから、そういう人たちへも警鐘を鳴らしているね。
・たくさんのタネを同時に蒔くことが大事
ソロキャンプもたくさんやり始めたことの中で目が出てきた一つに過ぎない
テレビに出なくなってから、いろんなことに手を出した。一人旅、釣り、ガーデニング、英会話、俳句、ベースなど
YouTubeはその中でたまたま芽が出たもの。たくさん蒔いた種に過ぎない。
タネは気軽な気持ちで、且つ同時にたくさん蒔くことがポイント。即断即決でなんでも気軽に始める。結果など考えずに自分がハマるものを見極めるためにもたくさんのものを試してみるのだ。これがポイント。
・ひとつに固執することの危うさ
ひとつに固執するのはそれが自分に合っていないとどうしようもなくなる。他と比べる要素もないから自分に合っているかどうかもわからない。たくさんのタネを蒔くことは自分の前に複数の道を作ることでもあるのだ。
慎重になって行動しないよりも、タネを同時にたくさん蒔く。ハマれるものが見つかればそれに力を注げば良い。
→ここらへんは投資家的な思考だな。何が当たるか、何が向いているかはやってみなければわからない。
・ソロキャンプがオススメの理由がすごい
目の前のことに没頭できる。
生活全ての工程を大地でやるとひとつひとつの工程全てが面倒なことだらけ。それをあえてやるのが楽しい。日常から離れ、不安を忘れられるのも良い。スマホも見ない。土の上で寝ることで、何故だか安心感が得られる。自然むき出しの中に行くと、野生の細胞が活性化する。肩こりが消える。夜が更けるのが遅い。太陽とともに寝て、太陽とともに起きると体の調子が良い。自然の摂理に合わせることで自分がリセットされる魅力がキャンプにはある。
・本当のサバイバル力とは
仕事に満足がいかなくても、お金がなくても、恋人がいなくても、好きなようにやっていける生き方を探してみることが大切だ。そして、耐えきれないものからは、逃げてしまえばいい。これが本当のサバイバル力。
【エシモの所感】
いや〜面白かった!文量もちょうど良くすらすら読めるので休日の読書にぴったりの本でした。読んだ直後の感想は「ヒロシさんって現代の老子だな」です。中国の偉人と言えば孔子と老子。孔子が良い行いを通して成り上がる生き方を広めたのに対し、老子は行雲流水のように自然のままに生きることを推奨した人。現代でも社会の発展のために人生を捧げて大金持ちになる成功者が脚光を浴びるけど、その影には夢を叶えられずにたくさんの苦しい思いをする人がいるんだよね。「人と比べるから苦しくなるのであって、それなら自然のままに死ぬまでひとりで楽しみながら生きるほうがいいんじゃない?」と、ヒロシさんは言ってるわけですね。でも同時にたくそんの種を蒔く話なんかはインベスター的な考えでもあるわけで、そこらへんのバランスも大事だよと教えてくれます。僕は今新しい本の出版に向けてしか動けてなかったので、金欠になりつつあります。お金のない人はお金が全て。そうならないように新しいタネをどんどん巻いていこうと思いました。さて、どこに住んで、どんな仕事を始めて、どんな趣味をやってみようかな。こういうときはノートに書きなぐってみようっと!
*ご紹介
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最後までお読みいただきありがとうございました!
エシモ