鎌倉投信ウオッチ #132 / 結いだより 第134号 を読んで
#鎌倉投信 さんの運営する投資信託 #結い2101 を月次で定点観測しています。
最初に、鎌倉投信さんの大きな特徴の一つとなっている月次レポート=「結いだより」を読んでみます。
結いだより 第134号を読んで
今回の巻頭は、投資先の「いい会社」の紹介です。82回目。今回紹介されたのは、 #第一稀元素化学工業 さんです。
「いい会社紹介」で取り上げられるのは2回目だそうです。
前回は こちら。2011年6月に発行された「結いだより」です。僕の手元の記録では、結い2101の第1期(2010年3月〜7月)から投資されています。
その頃からの業績推移を確認してみました。
見づらくてすみません。売上高は青の棒グラフ(目盛は右側縦軸)です。営業利益、当期利益が折れ線グラる(目盛は左側縦軸)です。ご覧の通り、2012年3月期、2013年3月期と2期連続で赤字となっています。
市場の評価(株価)の推移です。
赤字となっていた時期には株価は200円台になっていたようです。
赤字の理由の一つがレアアース・ショックだったとのこと。そこから原料調達のソースの分散化等の対策が取られたそうです。
決算書をザッと眺めていて分かったことは、赤字決算の当時も積極的な投資を行なっていたことです。積極的な投資は今も続いているようです。投資が少し先行している印象も持ちましたが、それがより大きな価値創造につながることを期待します。
1956年の創業以来、第一稀元素化学工業が大切にしてきた言葉に『三価値』というものがあります。三価値とは、
続きは、鎌倉投信さんのWebサイトで。
今月の「結いだより」、2ページ「運用コラム」では、投資先の #ホープ さんの投資判断について、説明されています。具体的に説明されていると感じました。こうした説明、発信は投資信託、特に、アクティブファンドにおいては極めて重要なプロセスです。こうしたプロセスが、受益者と投信会社との信頼関係をより確かなものにすると僕は思います。
同時に、「いい会社」とは一体なんだろう、ということを自分なりに考えるきっかけにもなるように感じます。簡単な問いではないのですが、折に触れ、具体的な会社をイメージして考えてみることは大切だと思います。
6ページでは、メルマガで毎週発信されている、鎌田さんのコラムの第1回が再掲されています。
さらに鎌倉投信では、会社の社会的評価は投資家目線で一律に測られるものではなく、むしろその違いの中にこそ各社の思想信条が現れ、相異が会社の個性となり差別化の源泉につながる、と考えています。
第2回から:
「本来、会社が果たすべき社会的責任は何か」を考えるとき、究極的には次の二つだと私は考えます。
第一に、価値あるモノやサービスを供給することによって社会に貢献すること
第二に、会社の活動を通じて、人と人、人と社会を結び付けることによって個人の成長と、社会への貢献につなげる機会を提供すること
会社が、この二つの責任に向き合うきっかけを与えることがESG評価の本質ではないでしょうか。
第3回から:
鎌倉投信が投資する「いい会社」に期待することは、投資家目線で一律に測られるESGスコアのような指標を満遍なく上回ることではありません。「違い」、すなわち「個性」を磨くことです。各社の思想信条への想いが純粋で、深ければ深いほど、自ずと相異が現出し、会社の個性となり差別化の源泉にもなります。
第4回から:
会社の持続的成長を支える重要な柱は、他にあると考えています。私は、それが
(1)経営思想
(2)健全な危機感
(3)経営革新能力
である、と考えています。
会社の存在目的を達成するためにこれら3つを機能させ、持続させるための仕組みづくりこそがガバナンスの本質、つまり経営管理の根源であると思います。
さらにどのように展開されるのか、毎週メルマガが届くのがとても楽しみなのですが、ぜひまずは第1回をご覧ください!
7ページには、受益者総会の日程発表。ちょっぴり残念ですが、今年もオンラインとのことです。オンラインならではの新しい価値が生まれることを期待しましょう。
今月も盛りだくさんの内容の「結いだより」でした。鎌倉投信の皆さんに深く感謝です。
受益権総口数・純資産総額
受益権総口数は、投資信託に資金が流入しているか、流出しているか、を示しています。資金が流入する、継続的に資金が流入している=受益権総口数が継続的に増え続けている投資信託は、その投資家(受益者)からの信頼を継続して得ている、その信頼が深まっていると推測することが出来ます。結い 2101 のこれまでの経過です。
2021年4月は前月末比受益権総口数が増加、3ヶ月連続でファンドへの資金純流入となりました。
口座数の推移
結い 2101 は、銀行、証券会社で買うことはできません。鎌倉投信さんで口座開設した人のみ、買うことができる、「直販」の投資信託です。鎌倉投信さんに口座をお持ちの方の人数の経過です。
21,249人の皆さんが、鎌倉投信さんに口座をお持ちです。昨年同期比で口座数は925人増となっています。
毎月毎月、定額で買い足すサービス をご利用されている方の人数の推移です。
僕もお世話になっている一人です。もう10年以上続けています。このサービスを利用しつつ、たまーにこれとは別に買い足ししています。
ポートフォリオ・パフォーマンス
先月末はこうなっていました。
投資先は変わらず68社です。
株式の占める比率が3.3ポイント増、60%となりました。
パフォーマンスについて、ローリングリターンに注目します。
5年リターンの推移です。
データのある期間数は74です。その中央値は8.2%(年率)となっています。出現の頻度は下記となっています。
5年保有していて、マイナスリターンになった期間はゼロです。最小値は1.4% で、これは2015年3月末〜2020年3月末の5年間です。最大値は12.8%で、これは2012年11月末〜2017年11月末の5年間です。
10年はまだデータ数が少ないですが、こんな感じになっています。
年率換算ですので、2011年4月末から10年保有していた場合、投資額は2.12倍(過去の分配金を無税で再投資した前提です)になったことになります。
つみたてシミュレーション
ファンドの設定以来、毎月末に10,000円ずつコツコツ買い付け続けたら2021年4月末にどうなっているか、その行動を開始した月によってどのように違いが出るかを試算したものです。
僕も毎月買い足していますが、その実際の様子はこんな感じです。
ご覧の通り、何度か、毎月の投資額に上乗せをしています。
これまでの投資額に対して時価は+50%となっています。前月末は+53%、2020年4月末は+29%でした。
鎌倉投信さん、結い 2101、ライブで体感してみてはいかがでしょうか?
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