"マクロはミクロの集積である"
「マクロはミクロの集積である」
スパークス・グループの運用哲学です。
マクロというのは、象徴的に分からないことという意味で言っています。例えば、日本経済がどうなる、株式市場が来月、半年後、1年後どうなるかということは正確には、言い当てることができないのです。
ただ、分かることはあります。それは、私たちが毎日やっていることです。私たちの仕事でいえば、会社で今起こっていることは分かるのです。
この箇所、「日本経済」の部分を「コロナウィルスの感染拡大」と読み替えることが出来るのではないでしょうか。正直、来月、半年後、1年後どうなるか、予想がつきません。で、一人一人が毎日やっていることは分かるはずです。一人一人の行動が積み上がって積み重なって未来がつくられるということは、まさに「マクロはミクロの集積」と思えます。
これは、現状に対してどういう気持ちで臨むか、にも当てはまると思うのです。希望を持っている一人、一人が積み重なっていくことで、違ってくるのでは、と。誰もが不安を抱えているはずです。でも、それでも、希望を感じてもらおう、ちょっとした幸せを届けようと活動されている人たちが沢山いらっしゃいます。こうした行動の数々は未来には何かの形で「リターン」として舞い戻ってくれる可能性が高いと思います。舞い戻る「リターン」は必ずしも金銭的なものとは限らないと思いますが、私は世の中ってそういうものだと信じたいです。
冒頭にご紹介した、スパークス・グループ創業者の阿部修平さんの著書です。
"暴落を買え!"
なかなかドギツいタイトルですが、この中から:
株式投資は、「未来」に参加することと同義なのである。
ここでは「株式投資」とされていますが、「株式」を抜いても良いと思います。
「投資」とは「未来」に参加すること。
レオス・キャピタルワークスの藤野英人さんの著書。
この本の中から:
「投資とは、いまこの瞬間にエネルギーを投入して、未来からのお返しをいただくこと」
私の考える投資の目的はただひとつ、
「世の中を良くして、明るい未来をつくること」
なんですね。
最大のお返しとは、”明るい未来”のことです。
農林中金バリューインベストメンツ の奥野一成さん。
「今、これを買う」という行為を考えた場合、これは「価格」を支払って、「価値」を手に入れるという行為ですね。ところが、「投資」という行為は、この「時間」を「ずらす」ことなのです。要は、今は我慢して出すものを出して、あとで「価値」を手に入れる。これが投資という行為です。
今の行動が未来をつくる。そういう意味で、一人一人の毎日の行動、つまり #STAYHOME は「投資」です。「価値」としてリターンとなるのは「明るい未来」。こうした一人一人のミクロの「投資」の集積がマクロになったら、「明るい未来」に近づけるのではないでしょうか。