月次レポート研究所 2周年に寄せて: ”何があなたをそうまでして駆り立てているのか?”に答えてみた
「パーソナル編集者」でお世話になった みずのさんの記事です。
みずのさん の「あなたはどこから来たのか あなたはここでなにをしているのか あなたはこれからどこへ行くのか」がよく分かる、理解できる記事でした。
この記事の中でこんな問いかけが出てきます。
みずのさんにパーソナル編集者をお願いしている間、月1度の面談(オンライン)やslackでのやり取りがあったわけですが、この過程でこの種の問いを投げかけられた記憶があります。
記憶が確かならばこの記事をつくる過程だったはずだと思います。
この記事はかなりの難産でして(こちらの記事に書いています)、その過程で受けた問いはより具体的にはこんな感じだったかもしれません。
「rennyさんは、どうして、なぜ、この株式投資のスタイルのことについて、そんなに発信したい、伝えたいと思っているのか、熱くなれるのか」と。
どうお答えしたのか、記憶が少し朧げなので、あらためて考えてみました。
17年前の光景から生まれたアイデア
17年前の光景、少しだけ脳裏に残っています。
この光景がこのアイデア、発信に結びつきました。2007年の年末のことです。
個人投資家の間でまだ存在感が乏しかったインデックスファンド。その存在を広く知ってもらえたら、そしてそれを通じてより良い商品が生まれたら、そんな願いがこのアイデアにつながっていました。
さらに当時の僕は「インデックスファンド、パッシブ運用って素晴らしい」と強めの信念を持っていました。
インデックスファンドの知名度、自分自身の信念が、発信を駆り立てていました。
当時、そう問われていたなら、こう答えていたことでしょう。
素晴らしい運用手法であるインデックスファンドをもっと多くの人たちに知ってもらいたい、それがきっかけになって投資家にとってより有利な商品が出てきて欲しい、その想いが駆り立てています、と。
16年前に生まれたアイデアはその後リアルイベントとなり、少しずつその規模が大きくなっていきました。
しかし、2019年のイベントを最後に僕はこのアイデアから離れました。
僕の「わがまま」です。
わがままを許してくださった関係者の皆さんには深く感謝しています。
わがままついでに発信させていただいたのが下記リンクにある挨拶文です。
上のようなメッセージを発したものの、正直なところ、何か実現できたことはあるのか、と問われたら、返す答えを持ち合わせていません。
ほとんど何も出来ていないから、試行錯誤を続けてる
もちろん、試行錯誤は続けています。
今この問いを投げかけられたら、こう答えることでしょう。
「株式投資のイメージをよりポジティブに」「アクティブファンドの変革」という点でほとんど何も実現できていないから、もっと色々とチャレンジしなきゃと思ってるから、と。
そんなチャレンジの一つが 月次レポート研究所 です。
アクティブファンド変革で、最も大事な要素が「月次レポート」だと考えたのが研究所をつくる動機でした。
月次レポート研究所、今日で2周年
メンバーの吉田喜貴さんと一緒に月次レポート研究所をつくりました。
おかげさまで今日で2周年になります。2年前につくった記事です。
現在はテキストよりもポッドキャストが中心になっていますが、このチャレンジは続けていきたい。そう思っています。
月次レポートに限定されることなく、様々なテーマから株式投資、投資信託にポジティブな認識を持ってもらえるような創作を目指しています。
この問いへの答え、もう一つ書いておきたいことがあります。
”何があなたをそうまでして駆り立てているのか?” へのもう一つの答え
先日、こんなアドバイスを頂きました。
「50を過ぎたら、自分の身にいつ何が起こるか分からない。そういうことが突然訪れることを意識しておいた方がいいよね」
と。
仮に今自分の身に何かが起きた時、それこそ突然にフッとそれが起きた時、悔いが残るとしたらどんなことか。それを考えてみました。
僕の家族、両親や兄弟、妻はもちろん、二人の息子。
今突然何かあったら、彼らにこれまでの発信を読んだり、聞いたりしてもらいたいな、と。
とりわけ二人の息子です。
彼らはデジタルネイティブです。だから、インデックスファンドやパッシブ運用の存在を知ることはあるでしょう。
しかし、僕の投資に対する考え方は、僕が発信していなければ彼らが知ることはないでしょう。
毎日、何年も書き続けてきましたが、書き続けていくことで彼らに届く可能性が日々高まっているんじゃないか、そう妄想しています。
彼らに押し付けるわけではく、父親はこんなことを考えていたんだ、その考えを知ってもらいたい。
サシ呑みに出かけるチャンスもこれから何度かあるでしょう。だけど、そこで話すことが出来るのも限られているし。何より突然何か起きてしまったらそこから先、僕には何も出来ない。
だから駆り立てられているのだなあ、って考えています。
月次レポート研究所 2周年で、感謝の言葉を書き綴ろうと思っていたのですが、ちょっと違う方向にいっちゃいました。
話を戻します。
月次レポート研究所をご覧の皆様、お聞きくださっている皆様、誠にありがとうございます。
コツコツと創作を続けていきますので引き続きよろしくお願いします。
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