『農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね』ウオッチ #24 (2021年4月)
前回はこちらです。
を2019年5月から毎月、買い足しています。コツコツ投資してます。
最新の月次レポートがリリースされました。
ファンドの投資先
投資先の上位10社を前月末、2020年3月末と比較しました。
2021年3月末の投資先は27社。2021年2月末から増減なし、2020年3月末から1社増です。
上位10社のメンバー、2021年2月末から変更なし、2020年3月末と比べると2社入れ替わっています。
組入期が数字で記載されていますが、これはマザーファンドのどの期にその投資先が登場した、投資開始となったか、です。
マザーファンドは
第1期が 2015年11月30日~2017年2月15日
第2期が 2017年2月16日~2018年2月15日
第3期が 2018年2月16日~2019年2月15日
第4期が 2019年2月16日~2020年2月17日
となっています。
2月15日が決算日ですので第5期は終了、現在は第6期ですね。
一番右端が S&P500指数に連動することを目指すETF IVV での各社のウエイトです。10社足して4.1%ですから、アクティブシェアはかなり高くなるはずです。
純資産総額・受益権総口数
37ヶ月連続で受益権総口数が前月末比増加(ファンドへの資金純流入)となっています。
パフォーマンス
1年リターンの推移です。
月末の分配金込(課税考慮せず)基準価額を基に算出しています。
データは33個。マイナスとなったのは2018年12月と2020年3月の2回です。
平均値は13.4%(前回は12.4%)となっています。
コツコツ投資 の実際のところ
僕のコツコツ投資 の実際のところです。
2021年4月2日時点の時価は、累積投資額の+40.3%
(前回は +32.1%)となっています。
月次レポートのメイン・コンテンツ
今回は投資先の Sherwin-Williams が詳しく解説されています。
Webサイトからです。シャーウィンの商品です。
シャーウィンは米国オハイオ州クリーブランドに本社を持つ(米国屈指のオーケストラであるクリーブランド管弦楽団の本拠地などで有名な都 市ですね)、塗料メーカーです。住宅の外壁に塗る塗料をイメージして頂くと分かりやすいかと思います。
NVICは財の性質の面白さや競争優位性に注目し、2013年に投資開始後、継続保有し続けています。
レポートでは、産業付加価値、競争優位性、長期潮流の3つの角度から「構造的に強靭な企業®️」であるか、調査・分析、そこから得られた考察、洞察を基に説明されています。
#おおぶねグローバル の投資先 Geberit も紹介しながら、“コモディティ”にしないための非常に重要な条件 についての考え方が示されています。ぜひ、レポートをご覧ください。
シャーウィンの業績推移を調べてみました。
この10年で売上高を2.36倍に、営業利益は3.84倍としています。
2020年12月期、コロナ禍の中でも増収増益です。
バランスシートを見ると、この10年で総資産は約4倍になっています。2017年に大型買収を行っているのがその理由と見られます。
総資産の半分以上が無形固定資産(のれんと合計するとUS$11,520百万 2020年12月末)となっています。
2017年末の総資産に対する営業利益の割合は8.5%でしたが、2020年末には14%まで上がってきています。
市場の評価です。
ところで、です。上記の通り、NVICさんは2013年からシャーウィンに投資している、とのこと。ということは、この大型買収をオーナーとして経験されているわけです。今回のレポートでは、この買収についてはコメントが無かったようですが、当時、どのような調査、分析を行って、どのように判断されていたのか、また、その後起きていることが当時の見立てと比較してどうだったのか、興味深いものがあります。
メンバーズ・カンファレンスで質問してみようかな?
営業利益を分子にしてみましたが、シャーウィンのROAの推移です。
今回は以上です。
次回もよろしくお願いします。