コムジェスト・アセットマネジメント 2021年1-3月期 運用状況アップデートレポート
コムジェスト・アセットマネジメントさんが、2021年1-3 月期の運用状況アップデートレポートを発信されました!
四半期レポートは今回で4回目です。
これまでのレポートについて僕がつくった記事はマガジンにしています。
コムジェストさんのアップデート
今回のレポートでは #責任投資 をトピックに、投資先の調査、そして対話が具体的にどのように実行されているか、実現しているか、が説明されています。
欧州の会社への投資 2021年1-3月
この四半期での投資行動として次のように説明されています。
当四半期、長期的な成長への確信度が高まったことからアイルランドの資本財・サービス企業の新規投資を実施。 一方、長期的な成長への確信度が低下したことからSAP(ドイツ/企業向けソフトウェア最大手)、クリスチャン・ハンセン(デンマーク/乳酸菌メーカー)、ネスレ(スイス/食品飲料の世界最大手)を全売却しました。
成長への確信度が高まったことから、前四半期に再投資を実施したリンデ(アメリカ/産業用ガス世界最大手)、 ASMLホールディングス等を、・・・
ここで登場したASMLホールディングス
業績推移を調べてみました。
売上高は右側の縦軸が目盛です。
この10年で売上高3.1倍に対して営業利益は3.24倍となっています。
ROAの推移です。
総資産回転率は右側の縦軸が目盛です。収益性の高さが分かりますね。
レポートでのASMLへの評価です。
先端半導体の生産に不可欠な「 EUV (極端紫外線)リソグラフィ(露光)装置」の世界最大手です。
世界の三大半導体メーカー(米インテル、台湾 セミコンダクター( TSMC )、韓国サムスン電子)がいずれも EUV による生産のロードマップを描 いていること、この EUV による生産への動きが、今後数年間、同社の収益成長を支える原動力と なることを意味します。
新興国の会社への投資 2021年1-3月
当四半期、2銘柄の新規投資を実施しました。ロープ―・メディカル・テクノロジーは、心血疾患に特化した医療機 器で中国最大手です。冠動脈ステントで20%、関連デバイスで35%のシェアを有し、比較的利益率の高いハイエンド製品に強みを持っています。中国では医療制度改革が進む中、医療費は今後5~10年で年率2桁成長が見込 まれており、同社は市場の拡大及び更なるマーケットシェアの拡大が期待されることから、株価が調整した局面で新 規投資を実施しました。
パグセグロ・デジタルは、
新興国でも新しく独自の技術を元に新たな価値をつくりだす会社が登場していることを感じますね。
組入比率トップのサムスン電子については、こんなコメントが載せられています。
12月に同社に電話取材を行ったところ、コムジェストの前向き な見方が妥当であることが裏付けられたため、業績見通しを引き上げました。特に、同社の営業利益の 60%を占めるメモリー事業については、供給が限られる中、予想以上に需要が伸びていることが判明し ています。
業績とROAの推移です。
凸凹はあるもののスゴい会社ですね。
日本の会社への投資 2021年1-3月
当四半期、オリックスに再投資を実施しました。
組入トップのリクルートホールディングス、業績とROAの推移です。
日本の会社への投資を、コムジェストさんに任せる。そんな投資信託が設定されました。
月報 とは銘柄(”銘柄”と呼ぶのはやめて欲しいですけどねー)紹介レポートもあります。
コムジェストさんの5年EPS成長率見通しが示されているのがユニークです。
この銘柄(”銘柄”と呼ぶのはやめて欲しいですけどねー)紹介レポートは、非常に楽しみですね。
世界の会社への投資 2021年1-3月
こちらは今回から掲載開始です。
投資行動からです。
一方、長期的な成長への確信度が低下から徐々にポジションを削減してきたハイネケン(オランダ/世界第二位のビール メーカー)、ユニリーバ(イギリス/日用品メーカー大手) 、ピンアン・インシュアランス(中国/生命保険大手)を全売却しました。
ほーーっと思ったのがピンアン・インシュアランスの全売却です。というのも、新興国の会社への投資の上位10社には居ます、ピンアン。
トップ3です。全世界で投資先として残るのは難しい、ってことなのかもしれませんね。
全世界の会社への投資。こちらもコムジェストさんにお任せすることができるようになりましたよ。
このファンドも 銘柄(”銘柄”と呼ぶのはやめて欲しいですけどねー)紹介レポート があります。
今回も調べてみたくなる会社が沢山ある、そんな好奇心をくすぐるレポートでした。次回の更新が楽しみです。