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コモンズ30ファンド ウオッチ #21 2024年8月末
コモンズ30ファンド の月次定点観測の第21回です。
前回の定点観測はこちらです。
月次レポート「コモンズレター」です。
https://www.commons30.jp/pdf/fund30/report202408.pdf
ポートフォリオと上位10社
2024年8月末のポートフォリオ、上位10社です。
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月次レポート 「ピック!」のコメントから:
#KADOKAWA
6月8日の同社グループのデータセンター内サーバーへの大規模サイバー攻撃に起因し、出版・IP創出セグメント、Webサービスセグメント中心に影響が出ました。しかし、大きく影響を受けた既刊の書籍の出荷ボリュームが8月から回復し、Webサービスにおいても、ニコニコ動画を始めとする複数の主要サービスが8月の段階で復旧、両セグメントとも9月からは全面的に回復の見込みです。
心配しましたね、この件。
サイバー攻撃による業績へのマイナス影響が上期を中心に発生しますが、一方で、電子書籍、アニメ、ゲームなどの成長事業領域が想定以上に好調に推移しており、通期ではその影響を大部分吸収する見通しです。
大部分吸収しちゃえそうなんですね。スゴいことです。
とはいえ、まだまだ大変そうです。
本ウェブサイトは株式会社KADOKAWAの情報を発信する、臨時のグループ ポータルサイトです。
2024年6月8日(土)未明に発生したシステム障害により、KADOKAWAグループ ポータルサイト(https://group.kadokawa.co.jp/)をはじめ、当社グループの複数のウェブサイトが利用できない事象が発生しております。
#日東電工
市場環境に連動した需要増、顧客の生産計画前倒しによる需要増、政治リスク回避による顧客の先回り生産の思惑等、複合的な要因から形成された決算でした。全てが実需要因とは必ずしも言えない状況の為、引き続き注意深くみていきたい
決算短信です。
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第一四半期は前年同期で2倍以上の利益になってたんですねー
https://www.nitto.com/jp/ja/ir/
今後の推移が気になります。
#資生堂
決算短信です。
![](https://assets.st-note.com/img/1725658711-iBYIm6uklp1nbtZWj0VUHvKF.png?width=1200)
利益のモメンタムの弱さを反映して株価は大きく下落しました。北米における生産システム移行のトラブルで十分な商品の出荷ができなかったという機会損失に加え、これまで当社の業績を下支えしてきたトラベルリテール(空港などの免税販売)の販売減速が響きました。トラベルリテールは中国人旅行客の購買が多いカテゴリーですが、ここに過度に依存するバランスの悪さが露呈した決算であると感じています。
このような状況を踏まえて、会社側は、適正な事業ポートフォリオへ転換するための事業構造改革プランを11月にも発表するとしています。
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動画でもピックアップされています。
動画では、セブン&アイ・ホールディングスさんへの買収提案、また保有株式全売却となったヤマトホールディングスさんについてもコメントされています。
ヤマトHDは、日本の物流インフラを支えるという誇りを持つ物流業界のリーダーであり、私たちの生活に欠かせない企業であると評価して、2013年からポートフォリオに組み入れてきました。
その後、Eコマースの発展に伴い荷物の取扱数量が急増する中、業界のリーダーとして同社らしい対応を期待していました。
注意深く見守ってきましたが、「物流の2024年問題」と言われる業界全体が抱える危機的状況を乗り切るための十分な改革には至らず、同社の「経営力」や企業価値を高める本質的な力が減退していると判断し、2022年から投資比率を低減してきました。さらに対話を続けてきましたが、今回、全株式を売却するという判断に至りました。
株価(価格)ではなく、投資先の会社が実現している「価値」をしっかりと追究している、メンテナンスしてくださっている姿勢とともに、ヤマトホールディンスさん、資生堂さんの例から何を材料にしてどこで判断、決断するのか、その難しさも感じました。
今回のレポートの巻頭で渋澤さんのコメントでも、価値と価格との関係が触れられていますが、価格云々の前に、価値あっての価格なのだと感じました。
受益権総口数の推移
受益権総口数は、投資信託に資金が流入しているか、流出しているか、を示しています。
資金が流入する、継続的に資金が流入している=受益権総口数が継続的に増え続けている投資信託は、その投資家(受益者)からの信頼を継続して得ている、その信頼が深まっていると推測することが出来ます。
コモンズ30ファンドの2017年12月末以降の月次の推移です。
![](https://assets.st-note.com/img/1725659580-QNcmT76Zw4BIGYhfalnUkPAO.png)
2021年3月以降2023年4月まで26ヶ月連続で受益権総口数が前月末比増加、つまり、ファンドへの資金純流入が続いてきました。しかし、2023年5月は減少となりました。27ヶ月ぶりのファンドからの資金純流出でした。
2024年8月は2.39億口の増加でファンドへの資金純流入となりました。1ヶ月で2億口を超える増加は2022年5月以来です。この表の中では最多のようですね。
15ヶ月連続の資金純流入です。
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