見出し画像

アクティブファンドに投資してみて、資金を託してみて「良かった」と感じられたこと

こちらの記事で示した数字です。

インデックスファンド_ETF_2010年7月から_10年

この数字のソースは投信協会の資料です。

B-2 の時系列データ「月次」を基にしました。ちゃんと確認していないのですが、インデックスの中に全てのETFが含まれるという前提としています。

この表を見ると、一目瞭然なのですが、ETFが何だかよく分からなくしているかな、と。そこで、株式投信からETFを除いてみたら、ということをやってみました。

インデックスの中に全てのETFが含まれている前提ですので、インデックスのシートの数字からETFの数字を除くと、ETFではないインデックスファンドの残高になるということとなります。

インデックスファンド_202007

ちょっと見づらいのですが、ETFを除外すると、2010年7月末、株式投信全体では48兆円に対してインデックスファンドは4.1兆円でした。10年後、2020年7月末、株式投信全体では63.6兆円に対して、インデックスファンドは11.4兆円と、その存在感を増していることがよく分かります。

株式投信全体(ETFを除く)では、この10年間で以下のような資金の流れ、運用結果になっていたようです。

スクリーンショット 2020-08-30 8.10.50

10年間で残高は48兆円から63.6 兆円へと増加しましたが、その間、259兆円の資金が流入(設定)、225兆円の資金が流出(解約)、また分配金で44兆円が流出、10年間の運用で増えたのは30兆円弱だったということになります。

インデックス(ETF除く)で見たのがこちらです。

スクリーンショット 2020-08-30 8.15.27

この10年で31兆円が流入する一方、26兆円が解約で、1兆円が分配金で流出しました。一方、10年の運用で4兆円増加しています。結果、残高が10年で7兆円以上増加したことになります。

前半5年、後半5年と分けてみました。まず、インデックスからです。

スクリーンショット 2020-08-30 8.20.29

単位は10億円です(その前は百万円です)。

後半5年の方が資金が多く残っているのが分かります。一方で、運用増という面では残高が増えているのに対して、少なくなっています。市況の影響でしょう。

株式投信全体からインデックスを除いた数字を「アクティブ」としてみました。

スクリーンショット 2020-08-30 8.22.56

こちらは後半5年で資金流入が大きく減っていますね。2015年7月末と比べると、2020年7月末の残高は9兆円以上減少しています。

直近3年でも見てみました。

まず、インデックスです。

スクリーンショット 2020-08-30 8.26.03

資金流入が漸増し、設定と解約の差額も増えています、つまり、資金が定着しているということになります。残高も着実に増加しています。

アクティブはどうでしょうか。

スクリーンショット 2020-08-30 8.28.25

2019年8月〜2020年7月では設定額が少し増加にはなっていますが、2017年8月〜2018年7月に比べると、大きく減少しているのが分かります。分配金も大きな数字になっており、資金そのものが減少する中で、運用による増加も少なく、残高そのものも漸減しています。インデックスとは対照的だと感じます。

以上から、インデックスファンドに着実に資金が流れ込み残高が積み上がっている一方で、アクティブファンドは資金が流出傾向で残高も漸減している、ということがみて取れます。

こういう状況ですが、私自身が今、毎月買い足し続けているのは、アクティブファンドのみです。

アクティブファンドに投資してみて、資金を託してみて「良かった!」と感じられたことは、こんな感じです。

メガバンクや大手証券グループ他、「この会社のオーナーにはなりたくないなあ」という会社をかなりの部分避けることができて「良かった!」


 ファンドを通じて投資している会社を調べることで、自分の耳目だけでは捕まえられない事実や発見等に出会えて「良かった!」 


 ファンドを通じて投資している会社の事業活動の内容を知って、その会社が提供している価値づくりに関係者として関われていると実感できて「良かった!」 


 ファンドがなぜ投資したのか、売却したのか、等の投資仮説に触れることで、会社の見方、評価の仕方について、なるほど!と感じる視点を得られて「良かった!」


 市場全体を見て、というよりも、ミクロな個々の会社、その事業活動、市場からの評価を考えることの方が、遥かに楽しいと気づけて「良かった!」


パフォーマンスはまあボチボチです。でも「プラス」です。資産形成は着実に進んでいるので「良かった!」と思っています。市場全体を保有していたら、のパフォーマンスとの優劣は特に気にしません。

この人たちに託したい!と感じられるチームが運営しているファンドに乗り込むことができれば、将来、きっと、乗り込んで「良かった!」って感じる、そう思っています。

上記の通り、アクティブファンドへの支持はちょっとずつ減退している感じですけれど、「いやいや、アクティブファンドも良いよ、好きだよ!」という方もいらっしゃるはず。そんな皆さんの集う #noteサークル  を運営しています。アクティブファンドを愛する方のご参加、お待ちしています!


いいなと思ったら応援しよう!

renny | 投資家
チップを頂いた際は、TableforKidsへの寄付に使わせていただきます。 https://tfk.yumeshokunin.org/