資産形成という「創作」がもたらすドラマ

17年以上かけて投資信託にお金を託すことで資産形成をしてきました。こうした資産形成も何かをつくる、創作、だと思っています。

#創作にドラマあり

資産形成というと、お金の話ですから、例えば、こんなグラフをつくることができます。

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2006年11月末時点での投資累計額を100として、1年ごとの様子を切り取ってみました。14年後の2020年11月末の時価はその17倍以上になっています。途中、2008年11月から2012年11月まではずっとマイナス。2008年11月末はリーマンショック直後でしたから、当時の時価は投資累計額の2/3程度、3割以上の評価損状態となっていました。こういう値動きの山あり、谷あり、ってドラマっぽく見えたりするかもしれません。が、僕自身、こうした上げ下げ、評価の移ろいに対しての反応はドンドン鈍くなっているのが実際のところなんです。

この結果に導いてくれているのが、下記の投資信託の皆さん?です。

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僕のポートフォリオの中でウエイトが大きい5本の投資信託は上記の通りです。いずれも長くお世話になっています。

実は、その他の中に15本以上の投資信託が含まれています。今年に入って新しく加えたものも数本あります。

これらの投資信託とお付き合いする中で「ドラマ」を感じるのは、大きく評価、価格が上がったり、下がったりする時ではありません。

投資信託に託した僕のお金は、様々な会社の株式に置き換えられています。投資信託を通じて様々な会社のオーナーになっているんですね。今年新しく投資を始めた投資信託、例えばこの投資信託、めちゃくちゃ詳しく、オーナーになっている会社のことを説明してくれます。知っている会社ももちろんあります。でも、その知っていると思い込んでいる会社の全然知らなかったことに気づくこと、素直にワオ!って感じることに出会うこと、そこにドラマを感じます。

全然知らなかった、名前を聞いたことくらいしか無かった会社。投資信託が知る、出会うきっかけを届けてくれます。この会社って、そういう会社だったのか!?と。

投資信託と一緒に取り組む資産形成という「創作」で、こうした出会いの数々が僕にとってはドラマなんだと感じています。

結果的にその方法を通じて成功したことと、その成功体験を上手になぞろうとすることは、客観的に眺めたら全く同じような行為であっても、そこには雲泥の差が生じます。
でも人間どうしても、一度何かしらの形でうまくいってしまうと、そこに執着してしまうんですよね。

鳥井弘文さんのブログからです。

過去に上手く、良い成果を得られたプロセスが将来に亘って有効か、それはわからない、ってことだと理解しました。

「再現性」って言葉がありますね。資産形成のお話でも時々目にすることがあります。誰がやっても目標とする株価指数に概ね連動する成果が得られるから、インデックス運用には「再現性」がある、って感じだったと記憶します。色んな認知の仕方があると思いますが、これは「再現性」があるのか?って思うのです。確かに、色んな人がやっても同じような、似たりよったりの結果になるんだと思います。しかし、得られる成果、パフォーマンスはその時々によって全然違うわけです。プラスになることもあれば、マイナスになることもある。その結果は市場次第で、一度だって過去と同じ結果になるわけではないのです。なんにも再現してへんやん!僕にはそう思えるんです。

過去と全く同じの将来なんてやって来ないわけですから、結局、自分がどういう将来を見たいか、つくることに関わりたいか、そういうことを大事にしたい、そう今は思っています。当然、どんな投資信託にお金を託すのか、というのは折を見て見直しています。

鳥井さんのブログからもう一箇所。

本当に目指すべきは、過去の自分が実践していたノウハウや方法ではなく、そのうまくいっていたときに自分が見据えていた先、理想としていた世界観や美意識のほうに改めて目を向けてみて、その"状態"やそワクワク、リズムを再現すること。

再現すべき、思い出すべきは、判断の際に自分が見据えていたこと、大事にしていたこと。その通りだなあ、って思います。そういうスタンスこそが、創作にドラマをもたらすのでしょうね。

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