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「投資教育」それとも「金融教育」

↑のお話の続きっぽい記事になります。

大変恥ずかしいのですが今頃(50才)になって気付かされました。

「投資」と「キャリア」って密接な関係にあるのだなあ、と。

投じる”資(本)”はキャリアの場合、お金ではなくて、自分の時間やスキル、情熱とかになることが普通だと思います。もちろん、スキルや技能、資格を取るためにお金を投じることもありますが、その際もお金だけでなく、時間や集中力といったものも一緒に投じなきゃいけません。お金だけを投じても得られるものは少ないのでは?

そうした「投資」の結果、僕たちは何らかの資産を得る、得ていくことになります。その資産は時間とともに様々なリターンをもたらします。一番わかりやすいのはお給料でしょう。でも、それ以外に様々なリターンを得ることがあります。たとえば新しい学びや発見、そして出会い。それらは資産となってさらにより大事な何かへの道を開いてくれることもあるでしょう。

これって「お金」をどこに投資するか、どんな会社、どんなファンドに託すか、にも通じると感じまして。だから「真っ当な投資教育」は自分の金融資産の形成だけではなくてキャリア資産の形成にも好影響を与えるのではないか、そんなことを思ったのです。

さて、コモンズ投信さんがこんなツイートを発信されていました。

ツイートで紹介されていたのがこちらの記事です。

受講された学生さんのコメントからです。

投資は自分のためだけれども、それだけではなく社会全体のためにもなるということを学んだ。

投資とは自分のお金を増やすことだけが目的ではという新たな視点を持つことができた。

僕自身が高校生の頃、「投資とはどういう行為なんだろうか?」なんて考える機会は無かったと思います。自分の時間をどこに割り当てるか決めることも一種の「投資」ですが、当時はもちろん、それ以降も、もしかしたら社会に出てからもそんな風に考えたことが無かったかもしれません、、、(恥)。

ついさっき、奥野さんが高校生に向けて講演されていた記事を読み返していました。

「投資」と「キャリア」を絡めてご説明されているのを読んで感じたこと。

投資の果実は未来からやってくる。お金や時間と引き換えにして得た資産が生み出していくものが投資の果実を決めていく。お金を投じて手に入れた株式が投資信託、お金と時間を投じて身に付けたスキルや資格。それらがつくる未来がリターンを決めていく。

そこで大事になるのは「未来は自分でつくろう、つくるんだ」という意思なのだ、と。

「真っ当な投資教育」に必須、不可欠なのは、

  1. 投資の果実は未来でつくられる

  2. 未来は自分でつくろう、つくるんだという意思

この2つなんだろう、と気づきました。


ふとそこで思い出した言葉が「金融教育」でした。ググってみるとこんなページが現れました。

このページには「投資教育」という言葉は見当たらず「金融経済教育」という言葉が何度か出てきました。

ここで出てくるのも「金融教育」。このページにも「投資教育」という言葉は見つかりませんでした。

「金融教育」というとそこに「金」の字が入っているせいか、「お金」の話になっていくように思います。もちろん「お金」の話を理解する、知識を得ることはとても大切です。しかし、「お金」の話になると、どうしてもテクニック的な話に向かってしまうのではないか、と思われるのです。

中学生、高校生にとって最も重要な資本は「時間」、「若さ」。もしかしたら「怖いもの知らずの勢い」なんかも「資本」と呼べるものかもしれません。それらをどこに投じて、どんな資産を得ようとするのか、得たいと思うのか、それを考えるきっかけやヒントを提供する「投資教育」がより必要とされているのではないでしょうか。

NVICさんの↑のページも「金融教育」という言葉を使われていますが、こう述べられています。

本教材では株式投資という「狭義の投資」のみならず、人生に「投資」の概念を組み込む、高い視座を持った「広義の投資」を高校生の皆さまに理解していただきます。
 具体的には、誰もが平等に持つ貴重な「時間」という資産をどのように「自分の夢」に結び付けていくかなど、まさに明日から「投資」を実践し、その毎日が積もり積もって未来を変えることができるような授業を目指しています。

誰もが平等に持つ貴重な「時間」という資産をどのように「自分の夢」に結び付けていくかなど、まさに明日から「投資」を実践し、その毎日が積もり積もって未来を変える

これです!

金融教育でも金融経済教育でも投資教育でも、その名前はどうあれ、「投資が未来をつくる」、自分の意思でその投資の内容を決めることの大切さを若い人たちに伝えなきゃいけないな、と。大学生と高校生の息子を持つ一人の親として気づくことができました。

個人的には「投資教育」という言葉が好みです。

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