”投資信託は「運用力」と「説明力」が車の両輪” ー ステキなアクティブファンドをそだてましょう!
Shimoyamaさんのブログ記事です。
#おおぶねJAPAN #おおぶねグローバル の設定後最初の月次レポートへのShimoyamaさんのご感想が述べられています。
やはり、投資信託は「運用力」と「説明力」が車の両輪だと思います。どんなに素晴らしい成果を出していても、しっかり説明できていなければいい運用とは言えないし、受益者の納得感も生まれません。
その通り!と感じました。同時に、こんなことも感じました。
これは私の妄想の域を出ませんが、運用業界には「個人投資家に説明するなら、これくらいでいいだろう(機関投資家とは違うんだし)」という意識があるのではないでしょうか。そして、同時に、個人投資家なんて、「移り気だし、どうせ基準価額が上がったか、下がったかくらいしか興味がないだろう」とか、「レポートを見て、そこに挙がった銘柄をヒントにしたいだけなんだろう」とか。そんな風に個人投資家を見ているのではないでしょうか。ええ、これは私の妄想です、邪推です。
でもね、個人投資家にも色んな人がいます。投資信託について、どんな哲学で投資先を選ぶのか、どんなプロセスで調査、分析して判断するのか、その結果、どんな投資先がファンドに入っているのか、それをしっかりと知りたい、納得したい、という投資家もいるんです。業界の方は、こうした人たちを少数派として捉えていることでしょう。確かに、そうかもしれません。でも、業界がこうした態度を、振る舞いを続けていることで忘れている、意識的に見ないようにしている人たちがいると思うのです。
株式投資、それを通じての資産形成に対して一歩踏み出していない、非常に沢山の人たちです。
こうした人たちの入り口に、投資信託は適した商品だと思います。少額で始められること、分散投資ができること、資産保全の仕組みが整っていること、これらの要素を具えているからです。投資信託にこれまで触れたことのない人たちは、その中身がはっきり見えない、どんな風に運営されているのかが丁寧に説明されていない、そんな商品に大事なお金を託すでしょうか。
恐る恐る(老後にいくら必要だぞ!とかの不安に駆られて)託し始める人も増えてきているとは思います。しかし、最近起きているような市場の混乱、株価の乱高下が訪れたら、そういう人たちはどう感じるでしょうか。大きな下落が起きると、臨時レポートが発行されるようです。しかし、その中身はどうでしょうか、状況の説明に止まっていないでしょうか、非常に抽象的な(どうとでも取れるような)今後の方針を一方的に伝えるに過ぎないのではないでしょうか。
投資家とファンドを運営する側の信頼を深めるための仕組みが月次レポートだと思います。真摯につくり込まれた月次レポートは「説明力」を高めていくことでしょう。また、それに対しての反応も増えてくると思うのです。
Shimoyamaさん、ろくすけさん、m@さんの記事を拝見していると、「おおぶね」の次のレポートが楽しみでならない!という感じがビンビン伝わってきます。こうした発信がファンドに届くことで、さらに広がり、奥行きのある「説明力」につながると私は信じています。そうした「説明力」がきっと、受益者と投信会社との関係をじわじわと強くしていくのです。もちろん「運用力」も大事ですが、そちらにも良い影響が出てくるのではないでしょうか。安定した資金の流入につながる可能性がありますからね。
業界側の「説明力」の重要性に対しての意識の低さが、6000本近くの投資信託を世に生み出す原動力なのだと私は思います。
農林中金バリューインベストメンツ #NVIC さん以外にも「説明力」の高い投信会社さんは幾つかありますので、今後、切磋琢磨してもらいたい。私も受益者として月次レポートにしっかり注目して発信を続けます。
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