将来が「不安」だから、「不安」定な株式市場でリスクを取る・・・なんかおかしくない?
また、この展開か!って、思いました。
例の #老後2000万円 の 件で、
将来が不安→何かしなきゃ→投資信託等(リスク資産)で資産形成、
というお決まりの展開。
もういい加減にしたら、って思います。。
最大の理由は、 マトモな #投資信託 だったら、それなりに値動きがあります。つまり、短期で見ると、その値動きは「不安定」になる可能性が非常に高いのです。つまり、行動を起こした当の本人はさらに「不安」を抱えるんです。
「不安」な気持ちがきっかけで「不安定」な市場でリスクを取って、長続きするんですかねー、大丈夫?って。
マトモな投資信託 って書いたのには理由があります。「不安」な気持ちで恐る恐る一歩踏み出そうとする人が相当数いることを、金融機関は気づいています。だから、そんな「不安」が一見和らぎそうな妙な商品(私にいわせると、 マトモじゃない投資信託:個人の感想です)をつくって、それを「不安」な人たちに紹介したりするわけです。今回に限らず、この種の問題は大なり小なり起きているわけで、その度毎に妙なモノが沢山つくられてきたんですよね。
嗚呼、歴史は繰り返す。
いい加減、この展開での報道はやめた方が良いと思います。青臭い考え方かもしれませんが、株式投資は「未来」のため、それも明るい未来のための、希望を基にした行動なんだぞ、って伝えるべきじゃないでしょうか。もちろん、100%希望、楽観っていうのは難しいでしょう。しかし、不安>希望で株式投資、投資信託での資産形成に取り組んだりすると、不安に押しつぶされるかもしれませんよ、って思うのです。株価暴落がいつ起きるか、一度落ちた株価がいつ回復するかって誰にも分からないんですから。
そういう前提のなかで、どうやって「希望」を持ち続けて長い時間軸を持って取り組むことができるのか、ってことを、もっと伝えるべきだろう、って思います。
「希望」を抱いて、長い時間軸を持って取り組むために必要なこと。
それは、株式投資がなぜ資産形成に資する可能性が高いのか、そこで株式市場がどんな役割、機能を果たしているのか、に対する正しい理解と深い納得です。
この点で、農林中金バリューインベストメンツ #NVIC さんの取組は非常に素晴らしいと思います。(株式)投資に、「不安」ではなく「希望」を抱かせるお話を若者たちに聞いてもらう。
「投資と投機が勘違いされており、まるでギャンブルのように怖くて近づきにくいし、自分とは関係ないもの、というように思われている。これを変えていきたい。」
「もし正しい方向に投資が行われれば、世の中はきっとよくなる。投資はそんな力を持っている。そんな未来を作っていくのはいまの若者たち。だからこのような授業の機会をいただきたい。」
本当に「その通り!」って思いました。
株式投資のイメージを変えることが、何よりも最優先事項だと、つくづく感じます。
「不安」ではなく「希望」や「未来」という文脈で、株式投資や、それを活用した資産形成を語るべきなんです。それがとても青臭い議論だとしても。
私の経験談を書いたノートです。お時間があればご覧ください。