『京都大学の経営学講義』とゴーギャンが、”馬が合う”投資家、株主を引き寄せるのかもしれないですよ、IRマガジンのみなさま #noteでIR
投資家 ろくすけさんとの対談(インタビューの聞き手役である僕が喋りすぎなので”対談”と表現します)、ポッドキャスト「投資って何ですか、ろくすけさん」。
ポッドキャストの後編を書き起こした「テキスト版」を昨日公開しました。
お話をしてくださったろくすけさんがReTweetしてくださったこと、農林中金バリューインベストメンツ #NVIC 奥野一成さんが記事をシェアしてくださったことで非常に多くの人たちにご覧いただけているようです。
記事をお読みになってくださった皆様、誠にありがとうございます。ご感想等をシェアしてくださると励みになります。次回以降のポッドキャスト創作にも参考にさせていただきます。
さて、テキスト版をつくって、公開して、ろくすけさんのお話をあらためて振り返ってみて「ここをもっとお聞きすべきだった!」と感じた箇所がありました。
馬が合う
現場でお話ししていた際、この「馬が合う」というフレーズに、僕が!!!となっていなかったのはポッドキャストやこのテキスト版からもお分かりいただけると思います。
でも、この感覚がとてもとても大事だと思いました。
ろくすけさんのブログ、今進行中のシリーズの最新の記事はこちらです。
ろくすけさんご自身の投資先の会社について、具体的で示唆に富む洞察を記事にされています。このスゴく力の入った創作、発信を為せる根っこには「馬が合う」があるのだろう、そんなことを感じたのです。投資先の会社と馬が合わないと、こんな記事はつくれないだろう、って。
先日つくった記事 でも強調しましたが、「株式投資とは事業に関わる、参加すること」という認識を僕は持っています。株式投資は、お金(資産)が増えた減ったというお金の話ではない、と。単なるお金の話だとしたら「馬が合う」なんて感覚は必要ないだろう。
ろくすけさんの記事には、「事業に参画している」を強く感じました。
「馬が合う」。を考えた時に、奥野さんがツイートでコメントされた、京都大学での経営者講義シリーズがさらに強く思い起こされました。
僕がこのシリーズに出会ったのは2017年の終わりでした。その際につくった記事です。
京都大学の経営学講義シリーズ
2014年度からスタートした京都大学で行われてきた経営者による講義録。僕がこの時手にしたのはシリーズの3冊目でした。
現役バリバリ(昭和感なフレーズですね)の企業経営者が大学生、大学院生を前に、自社がどこから来て、今何をしていて、どこへ向かおうとしているのかを講演されています。
本の中には、聴講していた学生さんとのQ&Aセッションも収められています。ろくすけさんが”バイブル”とおっしゃったシリーズ第1作の「京都企業が世界を変える」。
こちらに登場されている日本電産・永守さんのQ&Aセッションには文字で読んでいるだけなのに爆笑させられました。
こうした講演録だけでは分からないこともあるのは当然です。しかし、講演録やその後のQ&Aを読んでいくと、この会社っていいな、馬が合うかもしれない、ちょっと調べてみようかな、という感覚になっていくこともあり得ます。
株式投資だけでなくキャリア、どこでどう働きたいか、にもきっと通じる。何回も書きましたが、こうした機会を学生時代に得ていたらなあ、、、
「馬が合う」って感じられる領域まで、ってそれなりに時間がかかるというのも確かですね。でも、時間をかけたらその領域まで行けそうか、みたいな下調べはあった方がいいかな、と。
で、ですね。また思い浮かんだのがこのフレーズ。
あなたはどこから来たのか
あなたはここでなにをしているのか
あなたはこれからどこへ行くのか
このフレーズのモチーフ?がポール・ゴーギャンの
「馬が合う」になるには、「どこへ行くのか」(未来)を聞いただけでは無理ですよね。「何者か」(現在、何をしているのか)はもちろんですが、やはり大事なのは「どこから来たのか」(これまでの経過、沿革)ではないでしょうか。
IRの資料を見ていると、「何者か」(業績の説明)、「どこへ行くのか」(中期経営計画や業績予想)でほとんどが占められています。
そこで、です。時間を少し遡って「どこから来たのか」(振り返り)があった方が、「馬が合う」投資家、株主を増やすのではないか、と感じています。
先週のこの記事で #IRマガジン で発信する「自由曲」について書いてみましたが「どこから来たのか」を深く掘ってみることって noteと相性が良いと思った次第です。「Personal」も「Process」が出てきやすいし。
いかがでしょうか?
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