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”日本で資産運用が広がるには?”

 藤野英人さんと柴山和久さんの対談動画を視聴しました。

”日本人が資産運用をしないワケ”
”日本で資産運用が広がるには?”

2つのチャプターのお二人のお話を興味深くお聴きしました。

柴山さんがご指摘されていましたが、日本の社会構造上、多くの人たちが資産運用に取り組まざるを得ないのはその通りなのだろう、と思います。実際、取り組む人がこの数年で激増しているのも確か。

ただどうなんでしょう、一旦取り組み始めた人たちが長く続けられるか、そこはなかなか難しいかもしれないぞ、って思ったりもしています。

この動画の中での藤野さんのコメント。

お金が好きなんですよね。リアルなお金がモノとして好きなのでは。

この趣旨の指摘は『投資家が「お金」よりも大切にしていること』でも。

日本人はお金を信じているのだと、私は思います。
だから、お金を現金や預金として貯め込んでいるのでしょう。他に信じられるものがないため、仕方なくお金を信じているとも言えます。

https://www.amazon.co.jp/投資家が「お金」よりも大切にしていること-星海社新書-藤野-英人/dp/4061385208

「お金を信じる、お金が好き」というマインド、志向、思考が強い人たちも、徐々に資産運用、株式投資に取り組み始めざるを得ない、これが現状かと思います。「お金が好きな投資家」ですね。

株式や投資信託を買う、保有する。この行為によって、現金の代わりに投資家は株式(投資信託の場合はたくさん、場合によっては数百、数千の株式)を手に入れます。つまり、お金ではありません。でも、株式の場合は刻一刻、投資信託の場合は毎日、価格がつけられます。一見、お金のようにも見える。

ですから、価格が騰がればお金が増えた、儲かったように感じ、下がればお金が減った、損したように感じてしまう。これが「お金が好きな投資家」の捉え方、感じ方だと推測しています。

2021年11月27日の朝の様子

今朝のスナップショットです。「お金が好きな投資家」の皆さんは「うわー、めっちゃ下がった、損してる!」と感じているのではないでしょうか。

でも、実際にはお金は減っていないのです。投資家が持っている、保有しているのはお金ではなく株式なのですから。

最近、ある会社の株価が大きく下落したようです。仮に、その会社をT社としましょう。T社の株式を多く組み入れている投資信託の保有者の人がこんな期待をツイートしていました。

「ファンドがT社の株式をうまく売り抜けていますように」

T社の将来を揺るがすような事実、事件等があってその事業の価値が大きく損なわれる可能性が高くて株価が下がったのであれば、T社株式が売却されるのもわかります。しかし、その辺の事情は横において単に株価が下がっただけで「売ってくれ」と期待すること。これまさに「お金が好きな投資家」の考え方ではないか、と感じました。

「お金が好きな投資家」というのは、自分の資産が今ナンボか、その時価に囚われがち。株価が下がった調整局面の耐性は弱いのではないか、というのが僕の仮説です。

「お金が好きな投資家」がドンドンと増えることは、株価の大きな調整があるごとに姿を消す、金輪際、株式投資なんてやるもんか、と退場していく人たちが増えていることになっているのではないか、と感じています。

会社が好きな投資家

お金ではなくて「会社」が好き、「会社が好きな投資家」と捉えられる人たちがいます。

その代表格がろくすけさんだと勝手に思っています。↑の記事のように、ご自身の投資先の会社の株主総会に出席するため、高知、鹿児島に赴かれています。羨ましい、憧れます。

投資先の会社の株価が今ナンボ、よりも、どんな事業活動でどんな価値をうみだしているのか、会社そのもの、言い方を換えれば、「お金」よりも「人」に、強い関心が向かっている。会社はそもそも「人」が集まって価値を生み出すものですし、法人、「人」です。

ふたたび『投資家が「お金」よりも大切にしていること』です。

会社は、けっして「人生の墓場」などではありません。むしろ、人間が人間らしさを発揮できる場所です。

https://www.amazon.co.jp/投資家が「お金」よりも大切にしていること-星海社新書-藤野-英人/dp/4061385208

それなのに、日本では「会社という存在や働くことに対する不信感」が強ーく存在している。

会社にネガティブなイメージがこびり付いたままでは、なかなか株式投資が定着しないのも、ある意味、当然なのかもしれません。

ろくすけさんのブログ、ツイートを拝見していると、非常に興味深いことが観察できます。

❤️が475個!

ろくすけさんの保有株式の時価に関するツイートには475個の❤️が付けられています。

❤️は13個

こちらのツイートは「会社が好きな投資家」の人ならスキ!って感じられるシリーズだったのですが❤️は13個止まり。

この差から「お金が好きな投資家」が圧倒的に多い、ろくすけさんをフォローしている人でさえも。ということを感じとりました。

”本来あるべき金融教育とは、働くことに価値があり、その価値ある労働の延長に企業の利益があり、その利益の将来期待が会社の価値を形成していると理解することです。”


『投資家が「お金」よりも大切にしていること』の151ページからです。

これに続いて

少なくとも、資本主義社会のなかで金融教育を行うには、まずは労働の意義や会社の本質についてしっかり教えてからでないとダメでしょう。

『投資家が「お金」よりも大切にしていること』

問題解決策を知恵をあつめて生み出す、そのために働く人が集っているのが「会社」です。そうやって働いてくれる人たちに「敬意」を持つ、これが会社を好きになる第一歩だと思います。そうした姿勢が「会社が好きな投資家」を増やしていくのだろう、と思います。

「お金が好きな投資家」のマインドはそうそう変わらないのかな、また、「会社が好きな投資家」が多数派にはなりづらいだろう、とも思っています。

その一方で「会社が好きな投資家」が増えてくると色んなことが変わるだろう、とも考えています。

お金、現預金を貯め込んでいるのは、何も個人だけではありません。現預金をたっぷり貯め込んでいる会社だって多数あります。理由の中には、投資家や銀行(場合によっては社員)を信じられないということもあるのではないでしょうか。

「会社」が新しい価値をうみだし社会を進歩させる存在だという認識が深く根付くようになれば、、、

「お金が好きな投資家」ではなく「会社が好きな投資家」を増やす、これはアクティブファンドだからこそ出来ることだと思います。そのなかでとりわけ重要なツールの一つは月次レポートです。

#月次レポート研究所  は「会社が好きな投資家」を増やそうと挑戦を続けるアクティブファンドに注目しています!

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renny | 投資家
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