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グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし) 愛称:未来の世界 ーアクティブファンドを眺めてみよう #10
アクティブファンドを眺めてみて、そのファンドから
「企業価値を探究しているか?」
そんなオーラが感じられるかをメンバーの皆さんにお尋ねするシリーズの第10回です。
前回はこちらです。
2023年の最初に眺めてみるのは
グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし) 愛称:未来の世界
このファンドにします。
グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)愛称:未来の世界(ESG)
も、あわせて眺めてみましょう。
2021年11月、下記の記事でも眺めてみました。
未来の世界 は2016年9月、未来の世界(ESG) は2020年7月の設定です。
この記事をお読みになって「おっ、このファンドは企業価値を探究しているなあ」とどのくらい感じられたか、メンバーの皆さん、有料パートにあるフォームから ご感想をぜひお聞かせください。
受益権総口数
受益権総口数の推移が「企業価値を探究しているか」否かとの関係は直接ありません(個人の考えです)が、ファンドへの受益者の支持を窺うことができるものと考えています。また、コンスタントに口数が増加しているファンドの方が市況にかかわらず「良い会社に投資できる」可能性が高いものと推測しています(個人の考えです)。
「企業価値を探究している」それがしっかり感じられるファンド、そうしたファンドがしっかりとした受益者の支持を得ていれば、相乗効果があるのではないでしょうか。
設定来の月次推移を表にしています。
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青く塗った月は、受益権総口数が前月末より減少、つまり、ファンドから資金純流出となった月となります。未来の世界は2021年8月以降、2022年11月まで16 ヶ月連続でファンドからの資金純流出となっています。未来の世界(ESG)も2021年12月以降、2022年11月まで12ヶ月連続でファンドからの資金純流出です。
パフォーマンス
モーニングスターさんのデータを元に、調べてみました。
比較対象として選んだのはこのファンドです。
未来の世界、未来の世界(ESG)は日本の会社にも投資しているので、全世界株式の株価指数への連動を目指すインデックスファンドと対照するのがより適切だと思いますが、先進国の主要な上場会社の株価指数、MSCIコクサイへの連動を目指す上記のファンドを選びました。
年間リターンの推移です。
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未来の世界の4勝3敗という感じですね。
このシリーズでファンドのパフォーマンスを眺める際に使うのは ローリングリターン です。
まずは、1年です。
ローリングリターン 1年
データが少ないので未来の世界(ESG)は割愛します。
まず、1年。
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緑の棒グラフがプラスの期間は未来の世界がアウトパフォームです。
データ期間数は64。未来の世界の43勝21敗です。
2020年7月末〜2021年7月末以来、18期間連続でアンダーパフォーム中です。
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未来の世界のリスクが大きめですね。
ローリングリターン 3年
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データ期間数は40。未来の世界の29勝11敗です。
2019年2月末〜2022年2月末以来、11期間連続でアンダーパフォーム中です。
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ローリングリターン 5年
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データ期間数は16。未来の世界 7勝9敗です。
2017年4月末〜2022年4月末以来、9期間連続のアンダーパフォーム中です。
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リスクが大きい印象です。
交付目論見書
未来の世界
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ここでいう「理論価格」が「企業価値」に近い概念だと考えられます。
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競争優位性、ディスラプティブ・チェンジ等の視点で分析を行い、「理論価格」を導出すると示されています。
未来の世界(ESG)
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ESGの観点による評価をポートフォリオづくりにどう反映させるか、が具体的に示されています。
いかがでしょう、「企業価値を探究しているなあ」そんなオーラがファンドから感じられますか?
月次レポート
未来の世界、2022年11月末基準の月次レポートです。
組入れ上位の投資先の紹介等はこんな感じです。
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いかがでしょう、「企業価値を探究しているなあ」そんなオーラがファンドから感じられますか?
未来の世界(ESG)はどうでしょうか。
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1社あたりの文章の量も多く、メダル・レーティングも示されています。
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未来の世界(ESG)は運用報告書(全体版)に以下の記載がありました。
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投資先の推移
未来の世界
第1期末(2017年9月)以来の期末時点の投資先数の推移です。
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第6期末 2022年9月
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右端の列は iShares ACWI の2022年9月末のウエイトです。赤く塗ったのは対象外の会社で8社あります。iShares ACWIに含まれる28社のACWIでのウエイトは5.74%。9割以上のアクティブシェアですね。
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