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スパークス・アセット・マネジメントの月次レポートを読んで #22 (2022年2月末版)
スパークス・アセット・マネジメントさんの運営するファンドの月次レポートを読んでみる定点観測です。
スパークスさんのnoteの記事です。
スパークス・ジャパン・オープン (愛称:キョウソウの架け橋)
今回のレポートでは、2021年のファンドの活動について報告されています。
活動の中で特に「わお!」と感じたのがこの取り組みです。
当ファンド自身の主体的な取り組みとして、環境 NPO を招き上場企業を対象と したウェビナーを主催しました。
NPO 側には上場企業に広くメッセージを伝えたいという願望があり、上場企業側もステークホルダーの一員として 様々な NPO の意見を聞きたいという願望があります。しかし、双方ともに接点が限られていて対話が実現できていな いという状況があるため、両者の対話の機会を設けることを目的としてウェビナーを開催しました。
こうした機会、もっとたくさん設けられるべきではないか、そう感じました。
#投資信託事情 最新号への寄稿でも取り上げさせていただきました。
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このレポートを再編集して発信された、スパークス 清水裕さんのnoteの記事もぜひご覧ください。
私が所属している投資チームにおいては2年前からファンドの年次報告である「スチュワードシップレポート」を作成して投資家向けに配信しています。
今年も制作し、3冊目となるレポートを発行しました。
チームでお預かりしている資金の9割以上が欧米の投資家であるため、レポートは英語版で制作しています。
今回の月次レポートの発信内容はこの「スチュワードシップレポート」の一部とのことでした。
「スチュワードシップ」。アクティブファンドにとっては特に重要です。ファンド受益者の為に為すこと、行動そのものとも言えるでしょう。
投資家、投資先企業、社会、地球。相互に作用しあっている。インパクトが発生する。それらが積み重なるなかで企業の利益は生まれる、認識される。
僕はアクティブファンド(実際に投資しているファンドだけではなく気になるファンド含めて)の月次レポートや運用報告書を、結構マジメに定点観測していますが、それらの発信から「スチュワードシップ」を感じる体験はまだまだ少ないような気がします。
年次で良いと思います、投資先、社会、地球。ファンドの自発的な活動でどんなインパクトを生み出しているか、生み出せたと評価しているか、それらを投資家、受益者が知る、認識できる発信がふえてほしい、そう思います。
さて、このファンドに愛称が付けられました。前回も書いてますが再掲します。
キョウソウの架け橋
https://www.sparx.co.jp/news/uploads/pdf/20220218_letter.pdf
この「キョウソウ」という言葉を選ばれた理由、そこに至るまでの経緯等をお聞きしてみたい、って思います。
「協」であり「共」、「競」もあるかもしれません。切磋琢磨するという意味での「競」。
「創」であり「想」、「奏」。「総」もあるかも。色々思い浮かびます。
株式投資を通じて、新しい価値を実現させる、それが色褪せないように持続的に実現できるように、そうした事業に、投資家も関わっていることを実感させてくれる、そんなファンドを目指してほしいですね。
スパークス・ジャパン・スモール・キャップ・ファンド (愛称:ライジング・サン)
投資先の #JMDC #ノーリツ鋼機 が紹介されています。
この2社の関係、初めて知りました。
JMDCの市場の評価です。
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PER(会社予想)は100を超えています。
オムロンとの資本業務提携についてファンドのコメントです。
今回の業務提携はJMDCサイドのメリットが大きく、長期的なJMDCの成長率は高まると考えます。
具体的な根拠は月次レポートをご覧ください。
次回も気合の入ったレポートを読めたらいいな。期待しています!
「日記」的: P/L思考からB/S思考へ
Shimoyamaさんのブログ。本をご紹介されています。
この本で一番大事だと思ったのは、「P/L思考からB/S思考へ」の転換です。
これはホントにそう感じます。
ここから先は
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