おおぶねJAPAN(日本選抜)、おおぶねグローバル(長期厳選) ウオッチ #19
農林中金バリューインベストメンツ (NVIC)さんが設定、運用する2つのファンド、おおぶねJAPAN(日本選抜)、おおぶねグローバル(長期厳選)。
この2つのファンドについての定点観測です。
おおぶねJAPAN(日本選抜)
受益権総口数・純資産総額
ファンド自体は2019年12月に設定されていますが、公募販売が実質的にスタートしたのは昨年4月なので起点は3月末です。
19ヶ月連続で受益権総口数は前月末比増加、資金純流入です。
投資先上位10社・上位10業種・アクティブシェア
最新の月次レポートです。
上位10社に、初登場の会社はありません。最多登場は #キーエンス さんです。
投資先は80社、9月末から増減ありません。
「原則として各銘柄のウェイトに差は設けません」とのことですので、トップ10に入ることに大きな意味があるわけではないようにも思います。
上位10社のメンバーですが、9月末比で7社が入れ替わり、昨年10月末比で7社が入れ替わっています。
上位10社の日経225との重複ですが、9月末と同じく4社となっています。
パフォーマンス
1年リターンの推移です。
コツコツ投資の実際
僕自身のコツコツ投資の実際のところです。実は間違えて昨年4月に2回買付しています。11月9日に21回目の投資実行。時価は投資累計額に対して +21.4% となっています。前回の買付時は +21.0%でした。
ゆっくり、じっくり、のんびり旅を楽しむかのようにお付き合いしていきます。
おおぶねグローバル
受益権総口数・純資産総額
こちらも19ヶ月連続で、受益権総口数が前月末比増加、資金純流入となっています。7月、8月、9月が3億口を超える増加でしたが、10月は少し減りました。次回が注目されます。
投資先上位10社
最新の月次レポートです。
投資先数は9月末から増減なしの26社です。
初登場の会社が1社あります。
S&P GLOBAL です。今年3月のファンドの第1期末の投資先には含まれていません。つまり、3月から10月末にかけて新しく投資されたと推測されます。
上位10社のメンバーですが、9月末比では7社、昨年10月末比では4社、入れ替わっています。
パフォーマンス
1年リターンの推移です。
コツコツ投資の実際
こちらも間違えて昨年4月に2回買付しています。11月10日に21回目の投資を実行。時価は投資累計額に対して +23.8% となっています。前回の買付時は +17.3%でした。
ゆっくり時間をかけながら「企業価値増大を楽しむ投資」を続けていきます。
PBR =PER x ROE
この2つのファンドのレポートには”ポートフォリオのバリュエーション水準”というデータが毎月載せられています。
そこで思い起こされたのが、この記事です。
PBR を 因数分解すると
PBR (株価純資産倍率)= PER(株価収益率) x ROE (株主資本利益率)
です。
ポートフォリオの特性に、PBRとPERが記載されていれば、ROEも算出できるわけです。
そこで、2020年4月末以来の推移をグラフにしてみました。
PER は左側の縦軸、PBR は右側の縦軸の目盛をご覧ください。
ROEと平均時価総額をグラフにしました。
折れ線グラフがROEです。これを見ると、おおぶねグローバルの投資先のROEは約18%に対して、おおぶねJAPANの投資先は10%に届いていません。日本の会社のROEが相対的に低いことが見てとれます。
2021年10月末の日経平均 指数ベースでは
PBR (1.94) = PER(15.32) x ROE (12.66%)
ということになりますね。
加重平均だと ROE は9.16% となります。
TOPIXの2021年10月末 おおぶねJAPANの月次レポートの数字で計算すると
PBR (1.27) = PER (14.10) x ROE (9.01%)
米国の会社を主な投資先としている『農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね』の定点観測はこちらです。
今回の月次レポートのメインは、
コネクタとコングロマリット企業の組織運営 です。
おおぶねJAPANの投資先、 #ヒロセ電機 はあらためて眺めてみようと思います。
おおぶねJAPAN、おおぶねグローバルの定点観測、前回の記事は↓↓です。
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