#つみたてNISAを始めたらその後1年以内にやっとこう
まずこちらの髙橋義憲(ファイナンシャルプランナー)さんのノートをご覧ください。
数値データばかりで、言い換えると、株価や基準価格の動向だけに着目したものになっています。このようなデータは、投資を始める上で知っておくべきものではありますが、これだけだと、極端な例えかもしれませんが、様々なデータを駆使した競馬の予想と変わりはなく、「投資=ギャンブル」というイメージを払しょくするには不十分だと思います。
同感です。将来の不確実なことへの投資は、確かに「ギャンブル」と捉えることは可能です。しかし、株式投資の「その先」には事業活動があり、それを通じてつくりだされる価値があるんだ、ということは非常に大切なことです。
わたしは、投資教育としてまず第一に重要なことは、投資とは何かということを理解することだと思います。
髙橋さんのご意見に100%同意です。
「老後2000万円」の件以来、 #つみたてNISA や #iDeCo 等について、Webだけでも様々な情報が発信されています。また、それなりに注目されたものもあったように感じます。しかし、それらのほとんどは「xxxがおトク」「xxxとyyy、どっち?」「どれを選べばいいの?」といった、実践的ではあるものの、「投資とは何か」について自分なりの考え方を持つことを促すには程遠いものです。ほとんどの場合「株価」「基準価額」といった価格目線「のみ」で語られていることは、髙橋さんもご指摘されている通り、非常に残念です。おそらく、発信している本人、発信している主体が、その前提しか持ち合わせていないことに理由があるものと思われます。言い換えると、発信している本人、主体が「投資とは何か」を正しく理解できていない、「価値」と「価格」の関係を腹の底から理解していない、というよりもそこへの注意が全くない、ということだと言えるかもしれません。
「価値」を全く無視した状態で(株式)投資について発信したり、説明したりしても、正直、あまり意味が無いと思うのです。
なぜなら「価格(株価)」は、投資先の「価値」に対して、「価値」があるからこそ付けられるわけですから。価格=株価の長期チャートを見て「きっと大丈夫」って理解するのって、実は表面しか見ていないんじゃないの?って私なんかは思ってしまいます。
その「価値」を生み出すのが株式の発行体である企業であり、その「価値」を評価するのが証券市場である、という極めて基礎的なことがほとんどの場合、触れられないのです。これなくして「投資とは何か」を理解する、自分なりの考え方を持つことは出来ないと私は考えます。
これは実に厄介な問題です。
というのも、株式投資を通じて資産形成を目指す場合、「時間」が非常に重要な要素だからです。「時間」とは言い換えると、「保有し続ける」「追加で買い続ける」即ち「継続」です。長い資産形成のプロセスの途中で、何度も、この「継続」を脅かすのが、市況、相場の変動、株価の上下動です。暴落急落はもちろん、しんどいのですが、暴騰急騰だってあんまり良くありません、長い目線でいけば。そうした市況の変化に影響されることなく「継続」するためには、「投資とは何か」「価値と価格の関係」に対する正しい理解、納得が大きな助けとなるのです。
どれだけ長い「時間」を利用できるか、は非常に重要な要素なのですから、とにかく早く行動を開始することは大事です。行動開始が優先ですから「投資とは何か」が覚束なくても良いとは思います。
「お得だったのね!」「意外に簡単だったのね!」と気づき、行動開始することは素晴らしいことだと思います。しかし、上記の通り、「継続」してナンボ、なんです。そういう意味で、「継続」を支える構えが、実はとても大事だと考えています。
長く「継続」するための構えとして、私自身が最も大事だと考えているのは「(株式)投資とは何か」に対する、しっかりとした理解、納得です。これが備わっていれば、相場、市況の変動に対して泰然としていることができます。逆に言うと、これが備わっていないと、相場、市況の変動に影響されて「継続」できなくなってしまう可能性が高くなります。ですから、つみたてNISAを始めたら、その後1年くらいで、「投資とは何か」についての自分なりの理解を持ち、「継続」のための構えを整えることをお勧めします。
その過程で非常に有益な内容だなあ、と感じるものは沢山ありますが、最近公開されたものでは、こちらのノートは素晴らしいと思います。続きが楽しみですね。
僕たちはその企業の株式に投資をすることで、あとでも話しますけど、その企業の「オーナー」になるんですね。「オーナー」になることで経営者と同じ船に乗れるんですよ。
もう一度、繰り返し書いておきます。
つみたてNISAを始めたら、
その後1年以内に、
「投資とは何か」についての自分なりの理解を持ち、
「継続」のための構えを整えてください。