(本屋さんの)「本棚は人がつくっているんだ」蔵前・透明書店で深く頷いた話
この名台詞に匹敵する言葉のように感じられました。
(本屋さんの)「本棚は人がつくっているんだ」
今日お邪魔してきたイベントです。
東京・蔵前に4月に開店した透明書店さんに初めてお邪魔してきました。透明書店さんは先日、開店した4月の業績等を実際の数字で説明する記事をつくられていましたね。
透明書店さんのお話を知ったのはこちらの記事がきっかけでした。
イベントに参加した理由
実は開店される直前に調査?に出かけていたのですが、結局のところ開店以来一度も足を運べずにいました。
でも、↓のイベントで司会を務められた あかしゆか さん。
そのあかしさんが、透明書店でご自身が営まれている岡山の本屋さん、aruのお話しされることを知って、これは聞いてみたい、参加したいと考えたのがイベント参加の理由です。
aru の話を最初に知ったのは、、、たしか、#こたつラジオだったはず。瀬戸内海の本屋さんのお話が印象的で。
ということで、イベントに参加。会場の最前列の席に座りました。すぐ隣には「会計」「ファイナンス」の本がずらり。
イベントの感想
イベントは、透明書店代表の岩見俊介さん、あかしゆかさんの対談形式でした。
なぜ本屋さんを開業したのか、開業までのお話、開業してみての変化、気づき。そして、今後、どんな風に営んでいきたいか。開業や営業状況、実際の数字を使って具体的に説明してくださいました。融資の話なんかも。
イベント終盤のQ&Aでも質問が出ていましたが、あかしさんの選書のお話はとても興味深かったです。
こういう「投資」もありかも、って思いました。
あかしさんの「キャピタル」アロケーション
あかしさんはaruを営む一方、フリーランスの編集者、ライター。またその一方でご自身の創作も手掛けていらっしゃるそうです。ご自身の時間、その「キャピタル(資本)」をどう配分されているか、ご説明されていました。
そのお話の中で印象的だったのは「お金」の捉え方、見え方が、その立場立場で違っているというお話しでした。
同じ金額のお金であっても、編集者、ライターの仕事に携わっている時と、aruの店主でいる時とでは、全然違っている。物理的には「あかしさん」という一人の人間で同じなのに。
あかしさんが編集者として参画された『山の上のパン屋に人が集まるわけ』でも、著者の平田はる香さんが述べられていた”「私」から「会社」へ”とちょっぴりつながっているかなあ、と感じました。
もう一つ、印象的だったお話。編集者やライターの仕事では、お客さん・対象が既に目の前にいる一方で、本屋さんでは自分自身が発注する側になった、というお話しでした。新しくお店を開業する、ってそういうことですよね。
そんなこともあり、本屋さんの開店以降は、あかしさんご自身が好きな本で本棚をつくったそうです。それが徐々に、aruに実際に来店されるお客さんをイメージしながら本棚をつくるようになり始めた、と。
Q&Aのセッションでの、あかしさんの言葉が
(本屋さんの)「本棚は人がつくっているんだ」
でした。あかしさんが学生時代はたらいていた本屋で感じ取ったこととしてお話しされました。本屋さんの棚の本の並び方を見ると、どんな人が並べたのかどんな意図で並べているか、わかることがある、と。
以前にこんな記事をつくったことがあります。
数年前、僕が「本屋さんをやってみたいなあ」と思い浮かんだ理由。それは、本屋さんの株式投資のコーナーの棚にいって「そうじゃないんだよなあ。これってどうなのよ?」と感じることがとても多かったからです。
たとえば、こんな風に並べられないのか!とかね。
こんな感じの本棚の本屋さんができたらなあ、という気持ちがまたちょっぴり盛り上がってきました。
今年に入って本、本屋さんについては新しい体験を得ることが出来ているのもあると思います。
リアルの本屋さんは難しくとも
リアルの本屋さんはハードルが高く感じますが、オンラインの本屋さんは知恵の絞りようがあるかもしれない、そう思えました。ちょっと考えてみよう。
せっかく透明書店にお邪魔したので「投資」してみよう!と思いました。「投資」した対象は #レシート探訪 です。
レシート探訪 に「投資」してみた理由
イベントの冒頭、岩見さんがこの本の紹介をされた際に「北欧、暮らしの道具店」の連載から、というお話をされました。この時、おおっ!と思ったのです。
来週のイベントでクラシコム 青木さんのお話を聞く機会があるからです。これは何かの縁に違いない、そう感じたのでこの本に「投資」してみることにしました。
蔵前は、自宅から割と近い場所ですのでまたお邪魔できれば、と思います。
非常に刺激の多い時間、空間、体験をくださった、透明書店のみなさん、あかしゆかさん、イベントご参加のみなさん、ありがとうございました。とても楽しく過ごせました。ステキな夜になりました。
おまけ:本屋を始めたら最初に並べたい本たち
以下のマガジンと最近つくった2つの記事をご覧ください。
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